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 東通村名無し林道/ 岩屋地区林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
名無し林道  [1] [2]
、この時点では県172号線へと抜ける本道だと睨んだ道なりの右折方向です。草深い薮じみた状況にこれまでと変化はないですが、さすがに直進方向よりはマトモそう。それでもかなり心細い状態ですが、消滅することなくワダチがその先へと続いています。
なんだここは?!」分岐を右折してしばらく前進すると、いきなり森がぱっと開けてこのような広い空間が! ぐるりと周囲を見回しますが、四方は完全に森の樹木に取り囲まれており、ここがどういった場所であるのかよく分りません。そしてこの広さは林道末端の回転場というわけでもなさそう。広大な山林原野のまっただ中のなんとも異様な場所でした。しかし、ここで立ち止まっていても仕方ないです。ゆえにさらなる道を探して空間の四方を調べます。
→振り返る!
ずはこの空間の向かって左側を調べてみます。う〜ん、でもこんな状況なのでどこに道があるのか分らないなぁ…。うぅ、こんな場所でガス欠となったらもう終わり。さすがにその点だけは万全ですが、精神的にはかなり不安な状況です。
ちらは空間を正面方向に突き進んだ先の地点。その先に続く道筋はないかと森の壁を調べます。なんとなくそれらしい箇所もありましたが、ここ、たぶん錯覚ですね。帰って来れないような気がしたので進むのはやめておきました。
して残る右側方向です。画像ではかなり分かりにくいですが、どうやらこの方向に道筋らしきものが認められましたよ! ここ、もう名のある林道である可能性は限りなく低いですが、おそらくもう一生訪れることもないと思うので進んでみます。
いうわけで空間の右側から再び鬱蒼たる山林原野の森へと入りますが、しばらく進んだ地点で道筋はあえなく消滅…。行く手は隙間のない薮に覆い尽くされており、もはやそこに道筋が存在していたのかどうかも分らない状況です。薄々気がついてはいましたが、ここは県道へと抜けるルートではないみたい。先述の分岐地点までの撤退を余儀なくされてしまいました。
箇所目の分岐地点まで戻って来ました。となると、県道へと抜けるルートの本道はやはりここを直進するみたい。「まさか?!」とも思ってしまいましたが、可能性としてはそれしかあり得ません。うむ、こうなったらWRに本領発揮してもらうしかないな!
うへぇ〜」分岐地点から見えていた通りそこは酷く薮むしていました。路面に砂利はなく、そこはフカフカな腐葉土状態。せり出した薮の小枝が身体にバキバキ当たり、チェーン回りにもつる草や小枝が絡み付いて仕方なかったです。
と立ち止まればそこは完全なる静寂の世界。そこが道であるのか、それとも森の地面なのか区別し難い区間もありました。ダートが自然回帰しかけて道としての形を保っていないんですね。ダートというよりも道なき森の中を進んでいるような気がしてやみません。昼なお暗い原野の森の鬱蒼とした恐ろし気なこの雰囲気、なんだかオオカミやら魔女でも現れそう…。
こは海抜50mほどの森なので、いわゆる山岳ダートのような地形的険しさはなかったです。ですが、樹海のような原野の森ならではの別の意味での険しさがありました。ジャングルのように潅木が茂り、ダートは雑草にほとんど埋没した状態が続きます。思わず逃げ出したくなるような雰囲気ですが、なんとも頼もしいWRのエンジンに幾度となく励まされたことか! ここ、徒歩とか人力走行なんてとてもじゃないけど考えられないな!
うひゃぁ!」時として「樹海」という言葉通り、森が海に例えられる意味がここでは実感できました。鬱蒼と茂った樹木や潅木、薮が太陽をさえぎり、森にはほとんど光が差し込みません。そんな状況でクマザサの猛烈な薮が津波のように押し寄せてきます。その先でダートは自然消滅してるかもと考えると、さすがにちょっと心が挫けそう…。
マザサの回廊をひたすら前進します。地面の土は薮に埋もれていましたが、状況的にはまだすすめる余地はあり、ここまで来たからには、もうなりふり構わず突き進んだ方が一般道への退出は距離的に近いんですね。へへ、本当にヤバかったらとっくに引き返していますぜ!
やや、あれは?!」まるで大海原を行くかのように濃密なクマザサダートを進んでいくと、なんと前方に白光りしている箇所が! もしかして県道の舗装路!?
から見えていた白い箇所は舗装路でしたが、そこは県道ではありませんでした。「県道でないのならばどこに抜けた?」と首をひねってしまいましたが、とにかく山林原野の猛烈に酷い薮区間は抜け出たみたい。というわけで、まともに通行できる状況ではなかったものの、ルート的には完抜けしていたことがこれで判明しましたよ。なお、ダート区間はここまでですが、ついでにこの先の県道への退出地点までも紹介しておきましょう。
お、薮ダート区間が抜け出た地点はこんな感じです。実は県道から森の奥へと引っ込んだ地点の沼のほとりであり、すぐそばには砂の採取場でもあるのか、古ぼけた「ダンプ出入口」の看板がポツンと掲げられていたんだっけ。そして県道に退出するにはここを右折します。
→探索を打ち切る!
→振り返る!
→右折側を眺める!
→左折側を眺める!
→名無し林道をさらに進む!
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