このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2009.10.10
No.N-004

小松原線■湯沢町・十日町市 ■半ダート ■分岐→高石沢線・田代線 ■接続→大場線
■「かぐら・みつまた」スキー場付近(湯沢町)から山中に延びて大場線とを結ぶ

 1本で極上と極荒れを存分に堪能できる魅惑の山岳ロングダート! 

 ↓前半は極上ダートが、中盤以降はスリル満点の荒れを堪能できます。沿道の
  広大な自然林も大変素晴らしく、オフ好きならばぜひとも一度は探索を!!


……こんな感じ……
■苗場山(2145.3m)山裾の山岳地帯に広がる広大な国有林を抜けるロングダート。「かぐら・みつまた」側から入線すると田代線分岐地点までは極上のダートが、その先小松原湿原入口までは放置系のハードな荒れが展開する。コース的には完抜けしているものの、まともに抜けられる状態にはないようで、危険を避けて探索するなら途中で田代線へと進路をとらざるを得ないのが現状。全線走破は目下のところ非常に困難だが、それを補って余りある雰囲気の良さは抜群! 一度はぜひ訪れておきたい1本だろう。ただし、小松原線は一部区間で送電線鉄塔の巡視路コースになっているため、頻繁に巡回車が走行していることを付け加えておきたい。

■某マップル系地図で「国有林専用林道」というどこにでも当てはまるような、やっつけ的な記載のされ方をしている小松原線は、長野県との県境に位置する苗場山 (2145.3m)の裾の山岳地帯に位置しており、越県林道ではないにせよ延長距離もかなりあって林道好きなら気になる存在です。ただし、当林道に関しては「完抜けコースで周回できる」という程度にしか事前情報が得られず、イマイチ全体像がよく分からないのが現状。というわけで現状調査を兼ねて小松原線を探索すべく、当林道の入口がある三国峠付近の「かぐら・みつまた」スキー場へとやって来ました。まずは有人ゲートを越えてゲレンデの中に延びる舗装路を進みます。
→ゲレンデを眺める!
→?!
■時季外れで雪のない荒涼としたゲレンデの中を進みます。なお、小松原線といえばスキー場の入口手前にある有人ゲートの存在が知られていますが、どうもこれは林道への通行規制というよりも、スキー場の奥にある苗場山登山口へと向かう登山者に登山カードを提出させることが主目的だと思われました。なので「この先は行き止まりだから通れない」と言われても、登山関係であることを匂わせればまず通してくれるようです。「有人ゲート」などというと、南アルプス林道の完璧な通行規制のしかれたゲートみたいなものを想像してしまいますが、ここの場合は林道への立ち入りに対する監視という意味合いはあまりないと思います。たぶんですけど。
→前方の山を眺める!
■ゲレンデの中を通り抜けて進むことしばし、ようやく小松原線の入口にやって来ました。特に林道標があるわけでもなく、なんの変哲のない分岐なのでうっかり通過してしまいがちですが、小松原線へはここを右折します。ちなみに有人ゲートからここまでの間には数カ所の分岐がありますが、全て「苗場山登山道方面」に向かって道なりに進んでください。
→直進すると…
■「←苗場山登山口」の案内板が立つ小松原線の入口の様子です。ここから即ダートがスタートしているわけではなく、しばらくは舗装路が続くので悪しからず。さらに残念ながら小松原線はフルダートというわけではなく、途中において短いながらも数カ所の舗装区間が現れることもあらかじめ述べておきます。
■そしてダート区間手前に現れるのが「林道ライダーの敵ナンバーワン」なる存在…。
→ゲート脇を調べる!
→工事看板を眺める!
→周囲を調べる!
■ここは黙して何も語らず…。
■踏切式ゲートを後にして落ち葉まみれの舗装路を前進することしばし、やがて舗装が途切れて路面はダートになりました。なんとも心地よさそうな固く引き締まったフラットなダートです! 未知なるダートに「いよいよか!」と、期待高まる最高の瞬間ですね。
■ストレスのない快適なダートが続きます。通行規制がなされているために一般車両の往来は皆無状態にある小松原線ですが、電力会社の車による送電線鉄塔巡視が平日休日問わず頻繁に行われている模様で、極上ともいえるこの路面状態の良さはそのためかもしれません。
■お、道端に林道重機が! やはり告知看板に記されていた通りこの先どこかで工事が実施されているようです。ここでは重機がただ置かれていたのみで付近に人影はありませんでしたが、探索時は祭日であったので願わくば休工日であることを願いつつ、さらに前進させていただきます。
→あの看板を見る!
■それにしても小松原線沿道に広がるブナ(?)の森は凄いです。今時、天然の原生林が存在しているのかは疑問ですが、それでもここは樹相が濃いというか豊かというのか、付近には植林された木々が全く見当たりません。手付かず感が圧倒的に濃厚で、ひしひしと自然を感じてしまいます。そういう意味でも最高に素晴らしい雰囲気ですよ!
■あ、ちょっとした路肩崩落箇所がありました。ここは復旧工事が進行中のようですが、ひょっとしてゲート脇に掲げられていた工事予告板はこれのことでしょうか? 幸いにして現場には作業員の方の姿は見当たりませんでした。
→現場を眺める!
■今度は行く手に沢を跨ぐ橋が現れました。手持ちの県別地図によれば沢の名は「外ノ川」というのだそうですが、橋は左側の欄干がなぜか全て消失しており、なかなかワイルドな趣が。
→外ノ川の流れを眺める!
■外ノ川を渡った先にていきなり現れる舗装区間です。せっかく気分が乗ってきたというのに何とも無粋ですが、ま、仕方ないでしょう。

※ちなみに探索時には、この舗装区間の手前にて工事予告看板に記されていた通りの大規模な工事箇所があり、祭日にもかかわらず作業が行われていました。以下はその場でのやりとりです。

作業員「ダメだよ! この先は通れないよ!
   「えッ、ここってもしかして行き止まりなんですか?!」
   (何も知らずにいかにも道を間違えたような戸惑いと焦りの表情で)
作業員「いや、田代方面だったら抜けられるな
   「え、ほんとですか! よかったー!」
   (いかにも救われたようなホッとした表情で)
作業員「田代方面だったら抜けられるから通っていいよ
   「すいません。ありがとうございます!」
   (いかにも嬉しそうな満面の笑顔の表情で)

なお、結果として、工事箇所は作業員の方の御厚意にて通過することができましたが、小松原線を調査探索する使命をいかに帯びているとはいえ、自作自演の演出に後ろめたさを感じてしまい、さすがに現場での撮影は出来かねたことを付け加えておきます。
■ふぅっと…。さて、いきなり現れた舗装区間についてですが、ご覧の通りすぐにダートが復活しているものの、少し先にて再び舗装区間が現れてしまいます。そしてその後に3箇所目がくどいように現れます。ただし、舗装区間はその長さも短く、三度目の出現以降はかなり先まで舗装区間は現れません。と、まあ何とも味気ない舗装路の出現ですが、実はこの舗装路の出現こそが大いなる助けになるとは、この時点では夢にも思わず…。
■連続するように現れる2箇所目の短い舗装区間を越えた地点です。ここからしばらく進むとさらにもう1回舗装区間が現れますが、そこさえ過ぎれば、以降は思う存分にダートを満喫できますよ。
■ほのかに色付いた紅葉を眺めつつ、ゆるやかにカーブして延びるダートを進みます。スキー場の中を小松原線入口へと向かっていた時に眺めた山はガスっていたので、一時は天候が危ぶまれていたのですが、意外なことにここは晴れ。体感的には寒くもなく暑くもなくて何ともいい具合です。
→景色を眺める!
■そして、これが3箇所目の舗装区間。短いのであまり気にはなりませんが、何もこんな場所まで舗装しなくても…。政権交代も行われたことだし、ダムのみでなくムダな舗装も今後は無くして欲しいものですね。ちなみにここは先ほど谷向こうに見えていた地点です。
→さらに小松原線を進む!
→探索中止…

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