このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2007.03.17
No.T-001

桧沢線■大田原市(旧黒羽町)・大子町 ■全線ダート
■県道321号線平清水から県道321号線四斗蒔を結ぶ

 やや地味目なダートで県境付近の山中を周回、登坂と下りがひたすら続く 

 ↓途中の無名峠を境に登坂と下り区間がはっきりと分かれ、その延長距離の長
 さに似合わず、やや地味目な印象ですが、ダートランだけは満喫できるかも。


……こんな感じ……
■県道321号線から分岐、栃木県と茨城県との県境付近の山中を周回して再び県道へと戻るダート林道。基本的には砂利質で走りやすい。平清水方面から入線すると、長い九十九折りで細かくカーブを繰り返しつつ山頂の峠に向かって一気に登坂、その後は山間の谷筋に沿ってやや直線的な下りが終点までダラダラと続く。コース的にはこの登坂と下りの2区間に分けられ、登坂区間ではやや荒々しくラフな印象を、下り区間には木材集積の土場もあって林業系の雰囲気が濃い。全線を通して眺望はほとんどきかず、似たような景色が続く山肌に沿って走るため、やや単調気味か。ただし、延長距離は長く感じられるので、とにかく完抜けダートを走りたい方にはおすすめだ。

■県道321号線平清水にある桧沢線の入口です。県道から折れ曲がるとすぐに舗装が途切れてダートが始まっています。ちなみに、桧沢線はここから大田原市と大子町にまたがる山中を巡って、再び4キロほど離れた県道321号線四斗蒔地区付近へと抜けていますが、こちら側の入口はこれといった目印が無く、股林道標も設置されていないので、うっかりすると畑の農道にも見えてしまうので注意してください。
→起点の位置を確かめる
■県道からダートに進むといきなり下り坂が始まりました。コース的にはこれから山中へと登坂していくわけですが、その前に小さな沢を渡るため、まずは下り坂になっています。その沢を渡ってすぐの地点に、行く手が二股に分かれているような地点がありますが、ここは本道は左手で、右手は何かの資材置き場のようになっているような感じでした。
→振り返る!
■「ゲートオープンっ!!」
コンクリ橋を渡って連続する勾配を進むと前方にゲートが現れましたが、ここはそんなことしなくても最初から開いていました。なお、桧沢線のこちら側の入口には林道標は設置されていないので、正確なところは不明ですが、もしかしたらここまでは町道か市道になっていて、ここより先が行政上の林道になっているのかもしれません。別にどっちでもいいですが…。
■やや急傾斜の土質がかった砂利ダートを登坂して進みます。桧沢線は県道から分岐すると、その前半はウネウネと九十九折りのような細かなカーブを繰り返して登坂、その後の後半はややなだらかなカーブで下って再び県道へと戻っていますが、ここはちょうどその前半区間で、山肌に沿ってしつこいくらいに細かなカーブが連続していました。探索時は春まだ早い3月の早春でしたので、冬枯れした山肌の森は葉も落ちており、見通しが良くとても明るい感じがします。
■標高を稼ぐため、やや強引に急峻な山肌に切り開かれたダートは、場所によっては根こそぎヤラれた倒木も見られ、今にも崩れてきそうな危うさも感じられました。ちなみにこの区間、その路面はやや砂利っぽいダートになっていたのですが、どうもこれは手入れで敷き詰められた砂利っぽかったです。茶色の山肌の土と敷き詰められた砂利の白さが若干アンバランスですが、でもここは路肩が弱そうなので砂利を敷いてちょうど良い感じです。路面が土質のままだとツルっと左手にいきそうなのでちょっと怖かったです。
→うは…ッ!?
■クネクネとカーブを曲がって進むと、杉のちょっとした植林地帯にさしかかる左カーブの途中、よく見ると進行方向右手にダート分岐がありました。おそらく林業系作業道と思われます。飛ばしていると気が付きませんが、別に見逃してもどうってことはない作業道です。それに、そのつど突入していたらいくら時間があっても足りません!
→作業道の様子をうかがう
■おっと、路面凍結で水溜まりに氷が張っています! 秋から春先は寒いのが難点ですが、タイヤがこねくり回した泥のわだちもコチコチに凍っているので、通常ならヌタがかった水溜まりもかえって走行しやすくなっていました。同じ凍結でも舗装路では怖いですが、ダートならではの「寒さ様々」ですね。山陰に差しかかるとこんな箇所がちらほらと目に付きました。
■斜め45度の山肌をウネウネとさらに登坂していきます。途中、区間的に路面に砂利の敷かれた箇所もありましたが、この辺りは土質でした。よく見ると雨天後などに作業車などのタイヤでこねくり回されたのか、ダートにはうねりのような深いわだち跡ができています。探索時には乾燥しきっていたので問題ありませんが、梅雨時などには泥だらけになってしまうかもしれません。麓の林道入口からけっこう登ってきたので、ここまでやって来ると周囲の景色も雰囲気的に山頂っぽくなってきます。
■で、たどり着いたのがこの峠地点ですが、ちょうど山の頂を突貫工事で簡易的に掘り抜いたような切り通しになっており、今にも崩れてしまいそうな危うさが林道らしくてイイ感じでした。なお、ここより百メートルほどの山頂区間は桧沢線で唯一、パノラマ的に眺望が望めるビューポイントになっているので、一服するならここがおすすめです。ちなみに、この峠地点からは作業道が左手に分岐、恐ろしいほどの激坂区間を経て再び桧沢線に戻るコースになっていて周回できますが、自信がない方は入らない方がいいと思います。
→作業道の様子をうかがう
■百メートルほど続いた見晴らしの良い眺望区間の終わり地点です。ここから右カーブで切り通しを抜けると、その先は終点まで下り坂が連続します。ここを過ぎると眺望は全くきかなくなるので、ここで見納めがてらゆっくり眺めておくのもいいでしょう。なお、右カーブ手前に左折分岐が見えていますが、これは先述した周回している作業道の出口になっています。
→作業道の様子をうかがう
→眺望を眺める!
■眺望区間の終わり地点にある峠のような切り通しを抜けると下り坂になりました。切り通しで峰を越えて山の反対側に抜けると、太陽の位置関係によるのか、こちら側はちょうど日陰になっていました。まだ早春だったこの時季、日向ではポカポカとしたちょうど良い陽気でしたが、日陰に差しかかるとかなりの寒さです。
■で、そう寒いときに林道でお約束なのがこれ、水溜まりの凍結です。山陰になっているため、日中でも全く溶ける気配もないようで、じっとしていると身体のシンから冷えてしまいそうでした。本来ならヌタヌタの水溜まりもばりんばりんに凍っており、足回りが汚れないのは良いのですがね。
→もう飽きた…
→遊ぶ!
→遊ぶ!
→さらに桧沢線を進む!

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