このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 富士縦断林道/ Fujijyudan林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2016.08.13 / No.TO-091 
 [ 所在地 ]八丈町 [ 状態 ]完抜半ダート [ 接続林道 ]- [ 分岐林道 ]-
 名峰「八丈富士」の山腹を縦断して登坂、路面は草ボーボーだがオフバイクでならば楽しめる!

丈島の西部にそびえる八丈富士(854.3m)。別名西山と呼ばれる伊豆諸島最高峰を誇る島のシンボル的な山ですが、その八丈富士の斜面に延びているのが富士縦断林道です。林道名に「縦断」とあるように、山裾から中腹まで一気に登坂する林道なんですね。起点は島の中心部三根地区にある八丈島空港から600mほど離れた地点に位置していまるのですが、そこは狭い八丈島のこと。空港から僅かそれだけの距離を離れただけなのに、島内巡りの観光客の姿はまったく見られません。林道の起点は実にひっそりとしていましたよ。
→現在地を確認する!
→振り返る!
っそく富士縦断林道へと飛び込みますが、序盤は大量の落葉が堆積した鋪装区間でスタート。立ち入る車両はほとんどないと思われる、いわゆる「林道の無駄な鋪装」でしたが、それでもさすがは伊豆諸島最高峰「八丈富士」の山麓に位置する林道だけあって、道すがらの森には亜熱帯の島を思わせるに十分な風格というか、鬱蒼さがありました。
→森を眺める!
坂というほどの急傾斜でもなかったですが、それでも連続した坂道で八丈富士の裾野の森を登っていきます。しかし、森をよく眺めてみるとタブノキに混ざってスギの樹が生えていました。本来、八丈島にスギは自生しておらず、これは戦後に建築用材として植林されたもの。しかし、亜熱帯性気候の八丈島ではうまく育たず、放置されたその生き残りが細々と生えているのが現状らしいです。なんとなくバキバキに荒れたような状態でした。
んな八丈富士の裾野に広がるタブノキ林の森を登っていくと、やがてお待ちかねのダート区間が出現しました。いかにも草深い雰囲気で楽しませてくれそうなダートがその先へと延びているじゃないですか! なのに、そこには行く手を遮るパイロンゲートが・・・。
もご安心ください! これは危惧していた「通行禁止」ではなくて「通行注意」を促すための処置。一瞬ドキリとしましたが、これで妙な背徳感や後ろめたさを覚えることなく前進できるというもの。というわけで富士縦断林道の真の林道区間はここから開始しますよ!
→パイロンゲートを眺める!
れているとの前評判であったダート区間へとWRを進ませますが、確かに走りやすくもなかったというのが実際のところでした。画像では散乱する落葉でカムフラージュされていますが、地面から頭を出している溶岩が無数に見られました。火山の山「八丈富士」の林道らしくゴツゴツとした起伏や段差が生じている路面状況だったんですね。
もそれは一般観光客の乗用車やスクーター、もしくは足漕ぎペダルから見た場合。確かにそれらで立ち入ったならば、かなりというか相当走りにくいと思います。場合によっては楽しむところではないでしょう。しかし、オフバイク的には多少のガタガタ感はあるものの、走行困難というほどでもなかったな。逆に適度な荒れがかえって楽しかったです。
→路面を調べる!
面の土が洗い流されてしまい、拳大の溶岩が大量に露出したような区間もありました。河原状態というほど大げさではないですが、尻に伝わるガタガタ感は大きく、ここは少し走り難かったかな。スクーターだと辛いものがありますが、オフバイクなら楽しいです。
んな感じで富士縦断林道の人気のないダートを進んでいきますが、前進するに連れて路面にはびこる雑草が少しずつ勢いを増してきます。雑草のはびこる路面にはおおまかなワダチが形成されており、完全に車両の通行が途絶えているわけでもないですが、まあ、ほとんど車両は通行していない状況ですね。
「こんな所になぜ鋪装が?!」イイ感じでWRを進ませていくと、とある地点で行く手に簡易鋪装区間が出現。坂道対策というわけでもなさそうでしたが、路面には緑のコケが厚くはびこっており、ほとんど意味のないコンクリ打ちっぱなしの簡易鋪装でした。
突に現れた鋪装区間は極短で、すぐにダートが復活します。しかし、それと同時に林道の草深さがかなり増してきた模様。その原因は車両の通行の希薄さによるものですが、そこはかとない放置の香りが濃厚に漂い、八丈島の林道としては珍しく荒れを感じてしまいました。一般観光客ならば怯むに十分な状況ですが、各地の林道を巡った林道ライダーならばどうってこともないでしょう。ただし、薮の猛威が著しい真夏の季節以外ならばですけど。
ぜだか判りませんが、その後も虫食いで鋪装区間がちょこちょこと現れます。どれも長さは極短なのでまあいいですが、どうやら八丈島の林道で完全なフルダートとなっているのは、島の反対側に位置する三原山の山麓にある 東山林道 だけみたいだな。残念ですが、そんな八丈島の林道のおかれた現実も判明してしまいました。
の後、虫食いの簡易鋪装は現れなくなりましたが、ダートはほとんど雑草に覆い尽くされた状況となりました。ワダチ部分が窪んでいるので道筋は明瞭ですが、地面の土が見えておらず、覆い尽くす雑草でフカフカな状態です。しかし、富士縦断林道を訪れたのは春の頃。真夏には薮がちょっと酷いことになっているかもしれず、その場合はちょっと注意が必要かも。ダニによるツツガムシ病やフィラリア、象皮病。なぜかほとんど語られていませんが、今もこの地に密かにあったりする風土病ってやつの恐怖が・・・。
→路肩を眺める!
→路肩を眺める!
面の土が完全に隠されて草原状態と化していた富士縦断林道。春先なので雑草の背丈はまだ延びておらず、WRにまたがって進めば薮が身体に擦れることもなくてイイ感じに進むことができました。見た目的にも明るい雰囲気でとても良かったです。これで延長距離がもう少し長ければさらに良いのですけどね。公式な延長距離は1802mしかありません。
いうわけで大賀郷から八丈富士登山口方面に向かう舗装路に突き当たって富士縦断林道はエンドを迎えます。確かに前評判通り荒れてはいましたが、オフバイク的にはほとんど問題のない状態で、楽しめる範囲内のことだったんですね。ただし、島で借りられるレンタカーやスクーター、自転車だとそうはいかないかもしれませんよ。それを示すかのように、出口には鉄パイプ柵が置かれていましたが、これは一般観光客がレンタカーで立ち入ってしまわないようにとの処置くさかったです。なお、突き当たりを左折すれば途中に登山道入口があって八丈富士の中腹を周回する「鉢巻き道路」に、右折すれば山麓の三根へと至ります。
→探索終了!
→振り返る!
→左折方向(鉢巻き道路・八丈富士登山口方向)を眺める!
→左折方向(三根方向)を眺める!
→付近を調べる!
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