このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 坪田林道/ Tsubota林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2016.08.12 / No.AK-024 
 [ 所在地 ]三宅村 [ 状態 ]完抜鋪装 [ 接続林道 ] 雄山環状林道  [ 分岐林道 ]-
 延長距離は三宅島一短いが、道すがらのスダジイの森の眺めだけは素晴らしい鋪装完抜林道

宅島「坪田」地区を通る都212号線に起点のある坪田林道の入口にやって来ました。「東京都立三宅高等学校」から「阿古(画像前方)」方向に進んですぐの右手にあって、目印は「雄山林道入口」と刻まれた丸太風の道標。すぐそばに三宅村営バスの「農林合同庁舎前」バス停もあるので、あわせて目印とすればまず見逃しません。具体的な林道の入口を知らなくても、島を1周する都道を走っていると必ず気がつきますよ。
→ 林道標を眺める!
→ 振り返る!
に「阿古」から「坪田」方向へと向かって進んできても、このように林道入口は分かりやすいので見過ごす心配はありません。坪田林道は「坪田ジオトレッキングルート」にも指定されているため、都道からの入口にはその案内板と起点を示す林道標が設置されており、都道を走っていると、それら道標群が目立って必ず目にとまります。
→ 道標群を眺める!
→ 付近を調べる!
っそく都道から入線させて頂きますが、すると待ち構えていたかのように急坂の登坂コースが開始します。そしてその先に「林道情報 この先 雄山環状線」と記された看板と共にまたしても林道標が! そこには林道ライダーには全然嬉しくないチェーンゲートも存在していましたが、探索時にはオープン状態となっていたんだけなぁ。
脇を薮と草木で隙間なく囲まれた坪田林道の舗装路を登って進みますが、繁茂する薮が物凄かったです。もしもそこがアスファルトでなかったならば、路面はとっくに薮に飲み込まれていたに違いなく、入線早々にして林道は重苦しい雰囲気に包まれてしまいました。
らに急勾配を駆け登っていくと、道すがらの森の植相が変化! すなわち、三宅島の森を代表せしめるスダジイの巨木が林道沿いに現れてきます。頭上を覆うように張り出した枝、そしてとてもじゃないけど抱えきれないほどの数メートルもある巨大な幹。圧倒するかのような迫力ある風格さに立ち止まって見入ってしまいます。そんな照葉樹林の森が林道沿いに!
の見事さにため息を吐きながら、圧倒的な迫力で見る者を魅了するスダジイ林の森を進みます。自然環境の破壊によってよく発達した照葉樹林の森はほとんど見られなくなっている現在、三宅島のスダジイの森は世界的に見ても貴重なんですね。坪田林道そのものは鋪装林道につき、味気ないですが、林道が通っている島の森は素晴らしいですよ。
→ スダジイを眺める!
重な三宅島の森の様子を目に焼きつけながらゆっくりとWRを進めますが、林道の通る森の雰囲気が三宅島らしいというか、やはりそこらの山とは一味も違ったな! 路面が鋪装されているので、普通だったら立ち止まることなく黙々と終点まで進んでしまう場面ですが、何度も何度も立ち止まってしまったんだっけ。
道沿いに連なる自然色豊かなスダジイ林の森。そのような貴重な森も三宅島でなければ、とうの昔に皆伐されていたに違いなく、そのような意味でもわざわざ渡海してまで坪田林道を訪れた甲斐があったというものです。しかし、ここは圧倒される森の景観だな〜。
→ スダジイを眺める!
→ 森を眺める!
「やや、これは一体?!」三宅島ならではの照葉樹林の森の雰囲気を楽しみながらさらに登坂してくと、あからさまにできたてホヤホヤな鋪装区間が出現! 黒光りする真新しいアスファルトが施されてからまだ2〜3週間ほどと思われ、瞬間的に「えぇ?! 探索直前の僅かなタイミングでダート消滅?!」と勘ぐってしまいましが、よく考えてみると、おそらくこれはすでに鋪装されていた路面を改修しただけと思われます。
たかも「ダート舗装化の痕跡」に見えてしまった真新しいアスファルト区間。さらに登り坂が続きますが、とある右カーブの途中でまたしても長方形鉄板タイプの林道標を発見しました。何故この場所に掲げられているのかは不明でしたが、ちょうどそこは左手に山道の入口があった地点。しかし、案内板の類はなにも設置されておらず、観光客向けのハイキングコースというわけでもないみたいでした。立入るハイカーもまずいないと思われます。
→ スダジイを眺める!
→ 山道を眺める!
新しいアスファルト区間に入ると、林道沿いにス大自慰の巨大な根株がごろごろと! 横に並んだWRと比較すると大きさがよく分かりますね。樹齢による年月の経過によるものなのか、幹の部分はすでに消失していますが、それでも死んだ樹ではないみたい。巨大な根株の上に、その後に生えたと思われる幹が無数に突き出していましたよ。この姿になるまで何年、何十年、いや何百年かかったのだろうと圧倒されますが、林道探索の道すがらに間近に眺め、手で触ってみますが、三宅島の特殊な自然を肌で実感できたのが嬉しかったぜぇ!
→ 古木の根株を眺める!
道沿いに伐採されずに残されているスダジイの巨大な根株を驚きをもって眺めつつ進んでいくと、やがて林道標やら道標、案内板が無数に現れた坪田林道終点に到着。三宅島の貴重な森の景観をゆっくり眺めつつ進んできたつもりでしたが、それでも三宅島林道の中では最も短くて延長距離1347mしかない坪田林道なので、起点から終点まで走破するのはあっという間のことでした。なお、雄山環状林道側からやって来ると分かり難いですが、ここ終点では前方から右手が雄山環状林道、手前が坪田林道となっています。
→ 道標群を眺める!
→ 坪田ジオトレッキングルート案内板を眺める!
→ 路肩の崖を眺める!
道終点を雄山環状林道側から振り返るとこんな感じ。手前から雄山環状林道を進んできた場合、必ずや直進方向が雄山環状林道だと思ってしまいますが、違います。切り返す左折側が雄山環状林道で、道なりの直進方向は坪田林道となっているんですね。道標を眺めればそれに気づきますが、なにも考えずに進んでいると間違えてしまうかも。なお、ここで直進(画像手前)すれば「大路池展望台」が、右折(画像左手)すれば雄山環状林道ダート区間が現れますが、たいていの一般観光客は大路池展望台へと向かうみたい。雄山環状林道ダート区間ヘと向かうレンタカーはほとんどいないでしょう。というわけで坪田林道の探索はここで終了。
→ 林道標を眺める!
→ 大路池展望台案内図を眺める!
→ 雄山環状林道に突入!
→探索終了!
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