このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

── 鈴鹿山系 御在所岳 ─


2006年5月21日、所属山岳会の会山行として、御在所岳へ行った記録です。

コースタイム:
蒼滝(あおたき)駐車場→中道登山口8:25→負れ(おばれ)石9:05→キレット→ロープウェイ山上駅→頂上三角点11:40/12:10 →国見峠→藤内小屋14:35→日向小屋→裏道登山口→蒼滝駐車場15:30
ご注意&お願い:荷物の量や体調、現地の状況に左右されますので、 上記時刻は参考としてください。

─ 御在所岳 ─
御在所岳は標高1212m、鈴鹿山脈の中部にあって、近鉄湯ノ山線の終点、湯ノ山温泉駅からが便利。(今回は自家用車利用)
湯ノ山温泉(駅→温泉・バス)からはロープウェイがあって、容易に頂上に行くことができる。四日市の街からも、頂上直下の 鉄塔(約60m)や頂上駅舎が見える。
登山道は今回通った裏道、中道(なかみち)の他、武平峠からの道が よく踏まれている。他にも登山道があるが、東側は断層崖のため、急で崩壊が著しく、踏み跡が消え易く、 迷わないよう注意を要する。
鈴鹿山脈は、伊勢湾が大きく入江になっていて、日本列島の陸地が狭くなっている地形のため、東西の植物が 集中する特徴があるのだそうだ。

─ 中道登山道 ─
御在所山の家の手前、本谷の堰堤わきから登山道に入る。急登が続き、ロープウェイの直下を通る。 ゴンドラのお客さんが手を振っているのがわかる。 まもなく2枚の巨岩が重なりあって立っている「負れ(おばれ)石」に着く。
写真左・「負れ石」の横で休憩中。
写真右・登山道上部から見た「負れ石」


「負れ石」の先にも、「地蔵岩」「立岩」と続けて、巨岩の造形が続く。振り返ると四日市の街並が眼下に広がる。 その先は伊勢湾。少し霞んでいるが、伊勢湾の対岸、知多半島が見えている。
下写真は左右とも、四日市の街並。伊勢湾、知多は写真にはうまく写らない。

時折、花崗岩の上を歩く登山道が続く。南に鎌ヶ岳、雲母(きらら)峰とロープウェイのゴンドラを見て登る。
暫く登ると「キレット」に出る。本谷と北谷(藤内小屋方面)に切れ落ちた鞍部で、「登り」は岩場を一旦下る。 「下り」は岩場を登り返すことになるので、「初めての方」は、中道を下りに使った方が歩き易いかもしれない。
写真左・南面、鎌ヶ岳。ロープウェイは2つの搬器が往復する方式ではなく、小さなゴンドラが 次々と連なっていく。スキーリフトと同様の方式。
写真右・巨岩の続く登山道。写真中央に人の姿が写っているが、小さくてわからない?

「キレット」を過ぎ、岩場の登りが続く。右側に藤内壁の岩登りをする人の姿が見える。 見上げると先行する登山者の姿も見える。
下写真は頂上遊歩道の一角(東端)を見上げる。

─ 頂上〜裏道を下山 ─
林の中の急登の後、頂上遊歩道の一角に出る。ロープウェイ山上駅、山上ホテル、 東西の展望台にかけては舗装路が続いている。三角点(標高1212m)付近で昼食。
下山コースは国見峠〜藤内小屋(裏道)を経て、駐車場へと戻った。
下写真は中道登山道の途中で見たタテヤマリンドウ。
調べると、ハルリンドウという酷似した花もあって、タテヤマリンドウとハルリンドウとは厳密には違うのだそうだ。
(頂上遊歩道の一角に「タテヤマリンドウ」と書いた看板があり、それを信用する)
花の写真はCANON FD50mmにエクステンションチューブ5mm、10mmを使用して撮影。



例年ならば、「シロヤシオ」が咲く時期と思われるが、今年は少し時期がずれているらしく、まだ咲いていない。
「アカヤシオ」の花がちょうど終わった頃で、どちらの花も咲いていない時期になってしまったらしい。
写真左・「アカヤシオ」(殆ど散ってしまい、わずかに花が残る)
写真右・登山道の途中で見かけた「イワカガミ」

五月晴れの一日、さわやかな新緑を楽しむ一日となった。

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