このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
高山線全通80周年記念
─ 第一飛騨川橋梁 ─
高山線は1934年10月25日、全線開通、2014年に80周年を迎えることになりました。
40年前、1974年11月4日に撮影に行っており、このときの画像をご紹介します。
当時は中京地区から蒸気機関車が消えて間もない頃(中央線1972年電化、関西・紀勢・参宮線1973年DL化)であり、 北海道に行けば、蒸気機関車が定期列車として走っている頃でした。
近くを走る蒸気機関車がなくなり、次に何を撮影の対象にするか考えたとき、 「美しい景色の中の鉄道風景」に行き着いたのでした。その手始めに選んだのが高山線でした。
蒸気機関車にこだわる必要はない、と考えたとき、この国の美しい風景は無限に広がっていくのでした。
「鉄道の写真」といえば、蒸気機関車と決まっていた時代です。 高山線に撮影に行く、というと「えっ!高山線に汽車(蒸気機関車)なんか走ってるの?」といわれました。
高山線は早い時期にディーゼル化されていたので、今のように「撮影地の案内書」のようなものが全くありません。
そこで、学校の図書室で分県地図の岐阜県(めちゃくちゃ大雑把)を広げて調べると、 線路は白川口の先で飛騨川を渡っており、「橋へ行けば、きっと撮影場所があるだろう」と見当をつけました。
駅からだいたい2kmぐらい、線路に沿って国道が通っているので、これを歩けば、 30分ぐらいで着きそうだ、と見当がつきました。
この橋が「第一飛騨川橋梁」、のちに、好撮影地として本に紹介される場所です。
当時の時刻表です。たぶん、これをそのまま持って出かけたのだろうと思います。
表紙は高山線です。撮影場所、撮影データがきちんと書いてあって、渚〜久々野と書かれていますが、 小坂-渚の第16橋梁のような気がします。
各停824D(9:30頃)
猪谷(6:19)発岐阜(11:06)行です。
各駅停車も豪華編成です。最後尾はトンネルから出ておらず、全部で何両編成なのかわかりません。先頭は荷物車(キユニ17?)です。
時刻表によれば、富山発岐阜行の全線走破の各停が4本あります。最終の834Dは名古屋まで行っています。
急行レ9901「のりくら51号」(9:50頃)
臨時の急行列車がありました。何とDD51牽引の12系(?)客車
時刻表に記載されており、
レ9901 名古屋7:44→岐阜8:29→美濃太田9:14→下呂10:39/52→高山12:02
下呂→高山はレ9931快速です。帰りは全区間急行で
レ9904 高山12:17→下呂13:35/38→美濃太田14:59/15:04→岐阜15:43/16:02→名古屋16:34
今、こんな列車が走っていたら、列車は満席、沿線は大騒ぎ、になるところでしょう。
急行701D「のりくら1号」(10:10頃)
40年前、この車両がなくなるとは想像もつきませんでした。
どこを切っても同じ顔が出てくる「金太郎飴」の如く、どこへ行っても見られた顔でした。
金沢〜名古屋の特急3012D「ひだ」(10:30頃)
金沢6:45→富山7:35→高山9:06/08→下呂9:58→美濃太田10:58→岐阜11:25/30→名古屋11:55
帰りの時刻は
名古屋15:15→岐阜15:44→美濃太田16:11→下呂17:11→高山18:03/06→富山19:30/35→金沢20:20
金沢を起点に名古屋を往復する、という名古屋から見ると、全く逆転した時刻設定です。
下呂や高山から岐阜や名古屋へ出るのに利用しやすい設定、ということなのでしょうか。
快速9930D「ライン」(10:50頃)
臨時の快速列車もありました。
下呂(10:08)→美濃太田(11:35)の片道設定で、寄せ集めのような2両編成でした。
名鉄神宮前〜飛騨古川(立山)の急行1611D「北アルプス」(11:00頃)
名鉄神宮前9:18→美濃太田10:11/14→下呂11:31/32→高山12:37/42→飛騨古川12:58→富山14:33/40→富山地鉄立山15:35
熱田神宮の最寄駅、名鉄神宮前から名鉄犬山線を通り、鵜沼駅構内の専用連絡線を通って、高山線に直通する列車です。
通常は飛騨古川までですが、季節により、富山地方鉄道立山まで延長運転されていました。
名古屋から利用するには時刻設定も良く、冷房完備、急行にしては座席も良く、好評だったはずです。
この画像は碧海電子鉄道さんに画像提供しています。
最近の画像です。見ての通り、橋脚は昔の「石積みのまま」からコンクリートで固められています。
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