このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

高山線全通80周年記念
─ 北アルプス/急行たかやま ─



高山線には、名古屋鉄道(名鉄)からの乗り入れ列車が1往復走っていました。
名鉄神宮前(熱田神宮最寄駅)から名鉄新名古屋駅(地下駅)を経由し、犬山線を北へ向かい、 鵜沼駅構内の連絡線を通って、高山線に入ります。
この車両は1965年8月から高山線への直通列車「準急たかやま」として運転され、 翌年、1966年には、国鉄の制度改定に伴って、急行となりました。
1970年7月から「北アルプス」と改称、1976年10月より特急となりました。

1975年(急行)の時刻表から、
名鉄神宮前914 →美濃太田1005/1007→下呂 1121/1124→高山 1220/1227→飛騨古川 1244→富山 1410→立山 1512
立山1036 →富山1132→飛騨古川 1302→高山 1318/1326→下呂 1420→美濃太田 1536/1540→名鉄神宮前 1629

1978年(特急)の時刻表から、
名鉄神宮前925 →美濃太田1016/1018→下呂 1123/1124→高山 1221/1225→飛騨古川 1240→富山 1353→立山 1453
立山1115 →富山1209→飛騨古川 1333→高山 1348/1353→下呂1445→美濃太田 1544/1546→名鉄神宮前 1635

急行も特急もあんまり所要時間が変わらない、という野暮は言わないことにしましょう。
名古屋方面から下呂へ日帰り、高山方面に1泊旅行するには、とても良い時刻で運転されていたと思います。
↓は特急運転開始時の記念乗車券です。

幅は約10cmですが、6折になっていて広げると長さが約1mとなります。
当時、最長のキップとして発売されました。
額面は、新名古屋〜犬山の往復乗車券250円×2と新名古屋→犬山の北アルプス特急券200円で合計700円です。



(左)名鉄神宮前を発車し、金山へ向かう急行「北アルプス」。1975年頃の撮影。
(右)焼石〜下呂の第5益田川橋梁です。業界では「ツリガネ鉄橋」といった方が通りが良い撮影名所です。1985年頃の撮影。

名鉄神宮前を朝9時すぎ発ですが、この前に一仕事してから高山方面に向かっていました。
豊橋→新名古屋(名鉄名古屋)の指定席特急として運転されていました。
到着後、新名古屋→栄生(方向転換)→堀田(方向転換)→神宮前
の順に運行し、神宮前から「北アルプス」として運転されていました。
↓は鳴海〜本星崎(もとほしざき)で撮影した豊橋からの指定席特急です。


機関は国鉄車両(特急ひだ、急行のりくら)と同じDMH17Hです。燃焼室が温まるのに時間がかかり、 豊橋から走ってきて充分温めておかないと地下駅の新名古屋駅を白煙の渦にしてしまうかもしれません。



(左)上枝(ほずえ)〜飛騨国府。1987年撮影。
(右)季節により、富山地方鉄道立山まで延長運転されていました。杉原〜猪谷で撮影した列車です。
(この画像は碧海電子鉄道さんに画像提供しています)

JR東海の運行する特急「ひだ」が新型車に代わり「ワイドビューひだ」となったのに伴って、「北アルプス」も 新型車に代わりました。
1991年から2001年まで、
↓(左)の車両が「北アルプス」として運転されました。
当初の列車名「たかやま」は、大阪から来る急行に譲りました。
↓(右)は第5益田川橋梁を渡る急行「たかやま」。


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