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鎌倉夢語り 〜 大姫と源義高 編 〜


〜 夏の海 潮風のなかで 〜


〜 改訂版 〜


ここは、鎌倉の町。


ある暑い日の事。


青い空の中に白い雲が浮かんでいる。


ここは、由比ガ浜。


大姫、源義高、海野小太郎幸氏の三人は、由比ガ浜に来ている。


大姫は源義高に笑顔で話し出す。

「義高様! 海がきらきらと輝いていますね!」

源義高は海を見ながら、普通の表情で頷いた。

海野小太郎幸氏は海を微笑んで見た。

大姫は源義高と海野小太郎幸氏を笑顔で見た。

海野小太郎幸氏は大姫を見ると、微笑んで話し出す。

「春の海と夏の海は、雰囲気などが違いますね。夏の海は、眩しいくらいに輝いていますね。とても綺麗に見えます。」

大姫は海野小太郎幸氏に笑顔で話し出す。

「姫も小太郎殿と一緒です! 夏の海が良いと思います!」

海野小太郎幸氏は大姫を微笑んで見た。

大姫は源義高と海野小太郎幸氏に笑顔で話し出す。

「義高様! 小太郎殿! もっと海の近くに行きましょう!」

源義高は大姫を見ると、普通の表情で頷いた。

海野小太郎幸氏は大姫に微笑んで軽く礼をした。

大姫は海辺へ向かって元気良く歩き出した。

源義高は大姫の様子を見ながら、普通に歩き出した。

海野小太郎幸氏は源義高の横を微笑みながら歩き出した。


ここは、由比ガ浜の砂浜。


大姫、源義高、海野小太郎幸氏は、先程より海に近づいている。


源義高と海野小太郎幸氏は、大姫を間に挟むようにして砂浜に座っている。


源義高は海野小太郎幸氏に普通に話し出す。

「海は広くて大きいな。」

海野小太郎幸氏は源義高に微笑んで話し出す。

「はい。」

源義高は海を普通の表情で見た。

海野小太郎幸氏は海を微笑んで見た。

大姫は元気良く立ち上がると、海辺へと更に近づいていった。


源義高は大姫に心配そうに声を掛ける。

「大姫! 危ないから気を付けろよ!」

大姫は立ち止まって振り向くと、源義高に笑顔で話し出す。

「はい!」

源義高は大姫を普通の表情で見た。

大姫は前を向くと、海辺へと元気良く歩き出した。

海野小太郎幸氏は大姫と源義高を微笑んで見た。


大姫は海辺の砂浜にしゃがみこんで、海を見ながら貝を拾っている。


源義高は大姫と由比ガ浜を普通の表情で見ている。

海野小太郎幸氏は大姫と由比ガ浜を微笑んで見ている。


源義高は海を見ながら、海野小太郎幸氏に小さい声で話し出す。

「小太郎。海はたくさんの所と繋がっているらしいな。」

海野小太郎幸氏は源義高を見ると、微笑んで話し出す。

「はい。私もその様に聞きました。」

源義高は海を普通の表情で見た。

海野小太郎幸氏は源義高に微笑んで話し出す。

「木曾や鎌倉とは違う言葉を話す所や、木曾や鎌倉の建物とは違う形の建物が建つ所とも繋がっていると聞きました。凄いですよね。」

源義高は海を見ながら、海野小太郎幸氏に小さい声で話し出す。

「でも、木曾には繋がっていないんだよな。」

海野小太郎幸氏は源義高を心配そうに見た。

源義高は海を見ながら、海野小太郎幸氏に小さい声で話し出す。

「木曾の言葉や建物と違う程の遠い所まで繋がっているのに、なぜ更に近い木曾には繋がっていないのかな?」

海野小太郎幸氏は源義高に申し訳なさそうに話し出す。

「義高様のお気持ちを考えずに、いろいろと話しをしてしまい、申し訳ありませんでした。」

源義高は海野小太郎幸氏を見ると、微笑んで話し出す。

「小太郎が気にする事ではないだろ。」

海野小太郎幸氏は源義高に微笑んで話し出す。

「お気遣い頂いてありがとうございます。」

源義高は海野小太郎幸氏を微笑んで見た。

海野小太郎幸氏は源義高に微笑みながら軽く礼をした。

源義高は大姫を微笑んで見た。

海野小太郎幸氏は大姫と源義高を微笑んで見た。


源義高は大姫と海を見ながら、海野小太郎幸氏に小さい声で話し出す。

「最近、鎌倉に馴染んでいるような気がする。」

海野小太郎幸氏は源義高を心配そうに見た。

源義高は大姫と海を見ながら、海野小太郎幸氏に小さい声で話し出す。

「俺は鎌倉の武士ではない。木曾の武士だ。鎌倉に馴染んではいけない立場だ。時々だが自分が嫌になる時がある。」

海野小太郎幸氏は源義高に心配そうに話し出す。

「義高様は立派な木曾の武士です。私達の周りにいる鎌倉の方達は、良い方達ばかりです。義高様が木曾の武士として鎌倉に馴染んでいく事は、悪い事ではないと思います。」

源義高は海野小太郎幸氏を見ると、微笑んで話し出す。

「小太郎の話を聞いていると安心するよ。ありがとう。」

海野小太郎幸氏は源義高に微笑みながら話し出そうとした。


大姫の泣き声が、源義高と海野小太郎幸氏の元に聞こえてきた。


源義高は大姫を驚いた様子で見た。

海野小太郎幸氏も大姫を驚いた様子で見た。


大姫は着物を濡らしながら、しゃがみ込んで由比ガ浜の海辺の砂浜で泣いている。


源義高と海野小太郎幸氏は、驚いた様子のまま、大姫の元へと走り出した。


源義高と海野小太郎幸氏は、大姫の傍に驚いた様子のまま来た。

大姫は源義高と海野小太郎幸氏を見ると、泣きながら話し出す。

「義高様〜!! 小太郎殿〜!!」

源義高はかがんで大姫を見ると、心配そうに話し出す。

「怪我はしていないか?」

大姫は源義高に泣きながら頷いた。

源義高は大姫に安心した様子で話し出す。

「着物は濡れてしまったが、怪我がないなら、ひとまずは安心だな。」

大姫は源義高に泣きながら話し出す。

「海の近くで遊んでいたら、転んでしまいました〜! 着物が濡れて重いです〜!」

源義高は海野小太郎幸氏を困惑した様子で見た。

海野小太郎幸氏は源義高に困惑した様子で話し出す。

「大姫様がお風邪をひいたら困ります。小御所に早く戻りましょう。」

大姫は源義高と海野小太郎幸氏に泣きながら話し出す。

「ごめんなさい〜!」

源義高は大姫に普通に話し出す。

「取りあえず、今は細かい事は気にするな。」

大姫は源義高を泣きながら見た。

源義高は大姫の手を取ると、普通に歩き出した。

大姫は泣きながら、源義高と一緒に歩き出した。

海野小太郎幸氏は大姫と源義高の後を普通に歩き出した。


海野小太郎幸氏は源義高に普通に話し出す。

「大姫様は濡れていらっしゃいます。私と一緒に馬に乗るという事で良いでしょうか?」

源義高は大姫の手を繋ぎながら、海野小太郎幸氏に普通に話し出す。

「細かい事は気にするな。大姫と一緒に馬に乗る。」

海野小太郎幸氏は源義高に普通に話し出す。

「承知しました。」

源義高は大姫と手を繋ぎながら、普通に話し出す。

「大姫。一緒に馬に乗って帰るぞ。」

大姫は僅かに泣きながら、源義高に申し訳なさそうに話し出す。

「義高様〜 ごめんなさい〜」

源義高は大姫と手を繋ぎながら、普通に話し出す。

「本当に申し訳ないと思うなら、次から気を付けてくれ。」

大姫は僅かに泣きながら、源義高に申し訳なさそうに頷いた。


すると切ない声が聞こえてきた。

「ねぇ、義高様・・・」

「あの時、二人で何を話していたの・・・?」

「あの時の義高様はとても優しかった・・・」

「義高様は海がとても好きでしたよね・・・」

「なぜ海が好きだったのですか・・・?」

「ねぇ、義高様・・・」

「鎌倉の海だけではなくて、鎌倉の全ても好きでしたか・・・?」

「ねぇ、義高様・・・」




*      *      *      *      *      *




ここからは後書きになります。

この物語は既に掲載している物語の改訂版です。

改訂前の物語の雰囲気や展開を出来るだけ残しながら改訂しました。

改訂前の物語を掲載するのは止めました。

以上の点、ご了承願います。

ここからは改訂前の後書きを加筆訂正しながら書いていきます。

夏の由比ガ浜に遊びに来た三人の物語です。

現在の夏の頃を想像しながら書いたため、当時の暦とは少し違う事もあると思います。

現在の夏の由比ガ浜と当時の夏の由比ガ浜は、全く違う雰囲気だと思います。

当時の由比ガ浜は、現在より静かで綺麗だったと思います。

源義高は、自分が少しずつ鎌倉に馴染んできているのと思い、海野小太郎幸氏に話しをします。

源義高本人にしてみると、鎌倉に馴染んでいく事は耐えられない部分もあると思います。

源義高と海野小太郎幸氏が馬から離れています。

本来だと馬が盗まれたり逃げたりしないように、誰かが近くに居る事が普通だと思います。

この場合は海辺の近くまで馬も来ていて、何か遭った時に直ぐに対処できる距離だと想像しながら読んでください。

楽しんで頂けると嬉しいです。





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