このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

〜 雪月花 新撰組異聞 編 〜


〜 夏越しの月 風そよぐ 夕暮れは 〜


〜 後書き 〜


ここまで読んで頂いてありがとうございます。

ここからは後書きになります。

この物語は、新撰組隊士達の「夏の日」の物語を短編集にして書きました。

そのため、「近藤勇とお雪」、「原田左之助とおまさ」、「土方歳三とお雪とお孝」、「沖田総司と斉藤一と少女」の順番で、短編の物語が掲載されています。

物語の順番と時間経過とは一致していません。

ご了承ください。

この物語に登場する歌は、「小倉百人一首 第九十八番」、及び、「新勅撰集」です。

「風そよぐ ならの小川の 夕暮れは みそぎぞ夏の しるしなりける」

ひらがなにすると、「かぜそよぐ ならのおがわの ゆうぐれは みそぎぞなつの しるしなりける」です。

作者は、「従二位家隆(じゅにいいえたか)」です。

意味は、「風が楢の葉をそよいでいる、そんなこの奈良の小川の夕暮れは、“みそぎ”こそが夏であることの証なのですね。」となるそうです。

「従二位(じゅにい)」は身分です。

作者の名前は「藤原家隆(ふじわらのいえたか)」です。

歌の中の「みそぎ」は、特定の行事をさしています。

「旧暦の六月の晦日(みそか)」に行う「みそぎ」で、「六月祓」の行事を差しています。

別名を「夏越の祓(なごしのはらえ)」と言います。

「ならの小川」は、京都上賀茂神社の境内を流れる川の事をさしているらしいという説もあるそうです。

「夏越しの月(なごしのつき)」は、「陰暦六月の異称」です。

楽しんで頂けると嬉しいです。





はじめに        本編  

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