このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

〜 雪月花 新撰組異聞 編 〜


〜 蝋月の頃 我が背子を今か今かと 〜


〜 後書き 〜


ここまで読んで頂いてありがとうございます。

ここからは後書きになります。

この物語に登場する歌は「万葉集 第十巻 二三二三番」

「我が背子を 今か今かと出て見れば 淡雪降れり 庭もほどろに」

ひらがなの読み方は「わがせこを いまかいまかとでてみれば あわゆきふれり にわもほどろに」

作者は「詠み人知らず」

歌の意味は「あの人が来るのを今か今かと待ちかねて外に出てみたら、淡雪が降っています。庭にはらはらと。」となるそうです。

原文は「吾背子乎 且今々々 出見者 沫雪零有 庭毛保杼呂尓」

この物語は有名な池田屋事変が起きた年の十二月頃を想定して書きました。

様々な小説や映画などで、池田屋事変の時に、沖田総司さんは結核のために倒れる場面が登場します。

最近は、池田屋事変の頃の沖田総司さんは結核ではなく、倒れたのは体調が悪かった、との説があります。

沖田総司さんが池田屋事変以降に結核になると状況の合う記録があります。

説や考えは幾つもありますが、物語を考えて書く時には、沖田総司さんは池田屋事変では病気(結核)の設定になっています。

この物語の時間設定は、池田屋事変から五ヶ月から六ヵ月後くらい、山南敬助さんが新撰組を脱走する数ヶ月ほど前、です。

この物語の設定時期の沖田総司さんは、鈴ちゃんに病気について話していない設定です。

「蝋梅(ろうばい)」についてです。

ロウバイ科の落葉低木。

冬の季語。

蝋月の頃に咲く事から「蝋梅」と名付けられた説と、蝋細工のように透き通った花だから「蝋梅」と名付けられた説があるそうです。

英名は「winter sweet(ウィンター・スイート)」です。

梅の花のような香りがします。

「蝋月(ろうげつ)」は「陰暦十二月の異称」です。

楽しんで頂けると嬉しいです。





はじめに       本編  

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