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新撰組異聞 〜 下弦の月と上弦の月 〜


〜 改訂版 〜


〜 後編 〜


暫く後の事。



ここは、お雪の家の近く。



近藤勇は普通に居る。



お孝は微笑んで来た。



近藤勇はお孝を微笑んで見た。

お孝は近藤勇に微笑んで話し出す。

「近藤さん。こんにちは。」

近藤勇はお孝に微笑んで頷いた。

お孝は近藤勇に微笑んで話し出す。

「今日はご馳走をたくさん食べられますよね。近藤さんは新撰組で一番偉いから、今日のご馳走を物凄く期待しています。よろしくお願いします。」

近藤勇はお孝に苦笑して頷いた。



お孝は微笑んで歩き出した。

近藤勇は微笑んで歩き出した。



同じ頃。



ここは、お雪の家。



お雪と手伝いの人が居る。



斉藤一は普通に訪れている。



一室。



斉藤一は普通に居る。

お雪は微笑んで居る。



斉藤一はお雪に普通に話し出す。

「準備や気を付ける点があれば教えてください。」

お雪は斉藤一に微笑んで話し出す。

「お孝とお手伝いの方が、先に準備をしてくれました。手伝いの方に細かい内容を頼みました。斉藤さんは、手伝いの方が居ない時や私が何か起きそうな時に頼みます。もしもの時は、ご迷惑をお掛けしますが今夜もよろしくお願いします。」

斉藤一はお雪に普通の表情で軽く礼をした。

お雪は斉藤一を微笑んで見た。



少し後の事。



ここは、お雪の家。



沖田総司、斉藤一、お雪、少女、手伝いの人、が居る。



一室。



沖田総司は微笑んで居る。

斉藤一は普通に居る。

お雪は微笑んで居る。

少女は微笑んで居る。



少女はお雪に不思議な様子で話し出す。

「お雪さん。お孝さんは今日も出掛けているのですか?」

お雪は少女に微笑んで話し出す。

「お孝は出掛けているの。戻るのは暫く後よ。」

少女はお雪を心配して見た。

お雪は少女に微笑んで話し出す。

「お孝は近藤先生と出掛けているの。近藤先生がお孝に食事をご馳走する話があったの。近藤先生の都合で約束が長く決まらなかったの。近藤先生の都合が付いて、お孝は近藤先生と出掛けたの。近藤先生とお孝の約束だから、私は同行できないわ。私はみんなと逢えるし楽しく過ごせるわ。私は近藤先生に逢えないけれど、嬉しくて楽しいの。私の言い方が悪くて、心配掛けてごめんなさい。」

少女はお雪を見ながら、微笑んで首を横に振った。

お雪は少女に微笑んで話し出す。

「今夜は私達も楽しみましょう。ご馳走ではないけれど、食事を用意したの。みんなで楽しんで食べましょう。」

沖田総司はお雪に笑顔で話し出す。

「お雪さんの用意する食べ物はいつも美味しいです! 楽しみです! 早く食べたいです!」

お雪は、沖田総司、斉藤一、少女に、微笑んで話し出す。

「先に食事をしましょう。」

沖田総司はお雪に笑顔で話し出す。

「はい!」

斉藤一はお雪に普通の表情で軽く礼をした。

少女はお雪に微笑んで頷いた。

お雪は、沖田総司、斉藤一、少女を、微笑んで見た。



少し後の事。



ここは、お雪の家。



一室。



沖田総司は美味しく食事をしている。

斉藤一は普通の表情で食事をしている。

お雪は微笑んで食事をしている。

少女も微笑んで食事をしている。



少女は食事を止めると、沖田総司の前におかずを微笑んで置いた。

沖田総司は食事をして、少女に笑顔で話し出す。

「鈴ちゃん! ありがとう!」

お雪は食事をして、少女を微笑んで見た。

少女は斉藤一の前におかずを微笑んで置くと、お雪の前におかずを微笑んで置いた。

お雪は食事を止めると、少女に心配して話し出す。

「美鈴さんはお客様よ。気を遣わないで。手伝いの人を呼ぶから、ゆっくりと食べて。」

沖田総司は食事をして、少女に微笑んで話し出す。

「鈴ちゃん。私と斉藤さんにも気を遣わなくて良いよ。ゆっくりと食事をしてね。」

斉藤一は食事をして、少女に普通の表情で頷いた。

少女は、沖田総司、斉藤一、お雪に、微笑んで頷いた。



少し後の事。



ここは、お雪の家。



庭。



沖田総司は月を笑顔で見ている。

少女は月を微笑んで見ている。



縁。



斉藤一は杯の酒を飲んで、普通に座っている。

お雪は微笑んで座っている。



縁。



斉藤一は杯に酒を普通に注いだ。

お雪は斉藤一に微笑んで話し出す。

「斉藤さん。お酌をさせてください。」

斉藤一は杯の酒を飲んで、お雪に普通に話し出す。

「気遣いは無用です。」

お雪は斉藤一に微笑んで話し出す。

「お酌は出来ます。僅かなお礼ですが、お酌をさせてください。」

斉藤一は杯の酒を普通に飲み干した。

お雪は斉藤一を微笑んで見た。

斉藤一はお雪に杯を差し出すと、お雪に普通の表情で軽く礼をした。

お雪は斉藤一に微笑んで酌をした。

斉藤一は杯を持ち、お雪に軽く礼をすると、杯の酒を普通の表情で飲んだ。



庭。



少女は沖田総司に微笑んで話し出す。

「秋の月は綺麗ですよね。冬の月も綺麗ですよね。」

沖田総司は少女に微笑んで頷いた。

少女は夜空を見て、沖田総司に微笑んで話し出す。

「一人で夜空を見ると、総司さんと月が見られたらと、いつも思います。今までは、総司さんと月を見られませんでした。今年は総司さんと月をたくさん見られます。とても嬉しいです。」

沖田総司は少女に微笑んで話し出す。

「私も鈴ちゃんと同じだよ。斉藤さんと月を見ていると、とても楽しいんだ。鈴ちゃんも一緒に居たら、更に楽しくなるのに、と思ってしまうんだ。」

少女は沖田総司を微笑んで見た。

沖田総司も少女を微笑んで見た。

少女は夜空を見ると、沖田総司に微笑んで話し出す。

「総司さんと来年も月が見たいです。みんなで来年も月を見たいです。」

沖田総司は夜空を寂しく見た。

少女は沖田総司を不思議な様子で見た。

沖田総司は夜空を寂しく見ている。

少女は沖田総司を不安な様子で見た。

沖田総司は我に帰った様子で、少女を慌てて見た。

少女は沖田総司を不安な様子で見ている。

沖田総司は少女を慌てて見た。



少女は縁へと寂しく歩き出そうとした。



沖田総司は少女の腕を慌てて掴んだ。



少女は沖田総司を驚いて見た。



沖田総司は少女の腕を直ぐに放すと、少女に慌てて話し出す。

「鈴ちゃん! 痛かった?! ごめんね! 少し考え事をしていたんだ! ごめんね!」

少女は沖田総司に微笑んで話し出す。

「大丈夫です。痛くないです。安心してください。私はお雪さんと斉藤さんと居ます。総司さんのお仕事の考えがまとまったら呼んでください。」

沖田総司は少女に申し訳なく話し出す。

「私は考え事をしていたから、鈴ちゃんの話をしっかりと聞いていなかった。ごめんね。」

少女は沖田総司に微笑んで話し出す。

「総司さんのお仕事は、忙しくて大変です。私の話は重要な内容ではありません。気にしないでください。」

沖田総司は少女に微笑んで話し出す。

「私も鈴ちゃんと来年も月が見たいと思っているよ。」

少女は沖田総司に微笑んで話し出す。

「無理しないでください。」

沖田総司は少女に不機嫌に話し出す。

「私は考え事をしていたと言っただろ! 鈴ちゃんと来年も月が見たいと言っただろ! 勝手に決め付けるな!」

少女は沖田総司に小さい声で話し出す。

「すいません。」

沖田総司は少女に慌てて話し出す。

「鈴ちゃん! 大きな声を出してごめんね! 怖かったよね! 考え事をする間に機嫌が悪くなっていた! 本当にごめんね!」

少女は沖田総司に小さい声で話し出す。

「すいません。」

沖田総司は少女に微笑んで話し出す。

「鈴ちゃんは悪くないよ。気にしないで。笑顔を見せて。」

少女は沖田総司を申し訳なく見た。

沖田総司は少女を心配して見た。



縁。



お雪は沖田総司と少女を見て、斉藤一に心配して話し出す。

「大丈夫でしょうか?」

斉藤一は沖田総司と少女を見て、お雪に普通に話し出す。

「大丈夫です。」

お雪は沖田総司と少女を見て、斉藤一に心配して話し出す。

「沖田さんは、沖田さん本人の出来事と私の関する出来事などで、悩んでいるようです。私が沖田さんに病気について知らせたために、沖田さんが悩んでいます。美鈴さんは私のために悲しい思いをしています。私のために、沖田さんと美鈴さんに何か起きたら、助けなければなりません。斉藤さんにお手伝いを頼んでも良いですか?」

斉藤一はお雪に普通の表情で軽く礼をした。

お雪は斉藤一を安心して見た。

斉藤一はお雪を普通の表情で見た。

お雪は沖田総司と少女を心配して見た。

斉藤一は、沖田総司、お雪、少女、を普通の表情で見た。



庭。



沖田総司は少女に心配して話し出す。

「鈴ちゃん。ごめんね。怖かったよね。鈴ちゃんと逢うのに、鈴ちゃんと関係のない内容を考えていた。鈴ちゃんは悪くないのに、不機嫌になって怒ってしまった。私が全て悪い。鈴ちゃんは悪くない。安心して良いよ。」

少女は沖田総司を不安な様子で見た。

沖田総司は少女の手を握ると、少女に笑顔で話し出す。

「鈴ちゃん! 月を見よう!」

少女は沖田総司を不安な様子で見ている。



沖田総司は少女の手を握り、笑顔で歩き出した。



少女は沖田総司の方に驚いた表情で倒れそうになった。



沖田総司は少女を慌てて抱いた。

少女は驚いた表情をしている。

沖田総司は少女を抱いて、少女に心配して話し出す。

「鈴ちゃん! 大丈夫?!」

少女は沖田総司に小さい声で話し出す。

「大丈夫です。」

沖田総司は少女をゆっくりと放した。

少女は沖田総司を心配して見た。

沖田総司は少女の様子を心配して確認した。

少女は沖田総司を心配して見ている。

沖田総司は少女に安心して話し出す。

「良かった。怪我はしてない。本当に良かった。」

少女は沖田総司を心配して見た。

沖田総司は少女に落ち込んで話し出す。

「鈴ちゃんと逢っているのに、鈴ちゃんと関係のない内容の考え事をしていた。鈴ちゃんは悪くないのに、一人で勝手に不機嫌になって怒ってしまった。鈴ちゃんの手を強く引いたために、怪我をさせそうになってしまった。私は駄目だな。」

少女は沖田総司を心配して見た。

沖田総司は落ち込んでため息を付いた。

少女は沖田総司の手を握ると、沖田総司を微笑んで話し出す。

「私は大丈夫です。総司さんが私をしっかりと受けとめてくださったので、怪我はしていません。安心してください。」

沖田総司は少女を不安な様子で見た。

少女は沖田総司の手を握り、沖田総司を微笑んで見た。

沖田総司は少女を抱くと、少女に安心して話し出す。

「鈴ちゃんは怪我をしていない。泣いていない。本当に良かった。」

少女は沖田総司を微笑んで見た。

沖田総司は少女を抱いて、少女に微笑んで話し出す。

「鈴ちゃんは怒ってもいない。本当に良かった。」

少女は沖田総司に微笑んで話し出す。

「私は怒っていません。大丈夫です。」

沖田総司は少女をゆっくりと放すと、少女に微笑んで話し出す。

「鈴ちゃん。月を見よう。」

少女は沖田総司に微笑んで頷いた。

沖田総司は夜空を微笑んで見た。

少女も夜空を微笑んで見た。



月は綺麗に輝いている。

たくさんの星も綺麗に輝いている。



縁。



お雪は斉藤一を微笑んで見た。

斉藤一はお雪に普通の表情で軽く礼をした。

お雪は斉藤一に微笑んで話し出す。

「みんなで来年も月や星を見たいです。」

斉藤一はお雪に普通の表情で軽く礼をした。

お雪は斉藤一に微笑んで話し出す。

「来年も月や星を見たいと思う間に、みんなで来年も月と星が見られると思えてきました。みんなで来年も月や星を見られると信じようと思います。」

斉藤一はお雪に普通の表情で軽く礼をした。

お雪は斉藤一を微笑んで見た。

斉藤一はお雪を普通の表情で見た。



暫く後の事。



ここは、お雪の家。



玄関。



沖田総司は微笑んで居る。

斉藤一は普通に居る。

お雪は微笑んで居る。

少女も微笑んで居る。



お雪は、沖田総司、斉藤一、少女に、微笑んで話し出す。

「今日は楽しかったです。ありがとうございました。」

沖田総司はお雪に微笑んで話し出す。

「私も楽しかったです。ありがとうございました。」

少女はお雪に微笑んで話し出す。

「今夜はとても楽しかったです。ありがとうございました。次に逢う連絡を楽しみに待っています。」

斉藤一はお雪に普通の表情で軽く礼をした。

お雪は少女に微笑んで話し出す。

「少しずつ寒くなっていくわ。体調を悪くしないように気を付けてね。」

少女はお雪に微笑んで話し出す。

「お雪さんもお体に気を付けてお過ごしください。」

お雪は少女を微笑んで見た。

少女もお雪を微笑んで見た。

お雪は少女に微笑んで話し出す。

「美鈴さん。もっと自信を持ってね。たくさんの笑顔で過ごしてね。」

少女はお雪に困惑して話し出す。

「自信と言われると困ります。」

お雪は少女に微笑んで話し出す。

「沖田さんを、斉藤さんを、美鈴さん本人を、信じていれば、いつか必ず良い出来事が訪れるわ。諦めないで過ごしてね。」

少女はお雪に微笑んで話し出す。

「はい。」

お雪は少女を微笑んで見た。

少女はお雪に微笑んで軽く礼をした。

お雪は少女を微笑んで見た。



沖田総司は微笑んで帰っていった。

斉藤一は普通に帰っていった。

少女は微笑んで帰っていった。



お雪は、沖田総司、斉藤一、少女が見えなくなるまで、微笑んで見送った。



少し後の事。



ここは、京の町。



沖田総司は微笑んで歩いている。

少女は微笑んで歩いている。



少女はゆっくりと立ち止まった。



沖田総司は立ち止まると、少女を不思議な様子で見た。



少女は歩いた方向を不思議な様子で見た。

沖田総司は少女に不思議な様子で話し出す。

「鈴ちゃん。何か遭ったの?」

少女は沖田総司に寂しく抱き付いた。

沖田総司は少女を抱くと、少女に心配して話し出す。

「鈴ちゃん。調子が悪いの?」

少女は沖田総司に抱き付いて、沖田総司に不安な様子で話し出す。

「今日のお雪さんは、いつもと少し違う雰囲気に感じました。」

沖田総司は少女を抱いて、少女に微笑んで話し出す。

「お雪さんはいつもと違う雰囲気だったかな? 私はお雪さんがいつもと同じ雰囲気だったと思うよ。鈴ちゃんの勘違いだよ。」

少女は沖田総司に抱き付いて、沖田総司に不安な様子で話し出す。

「総司さん。傍に居てください。」

沖田総司は少女を抱いて、少女に微笑んで話し出す。

「鈴ちゃんの傍に居るよ。安心して。」

少女は沖田総司から微笑んでゆっくりと放れた。

沖田総司は少女を微笑んでゆっくりと放した。

少女は沖田総司に微笑んで話し出す。

「すいません。変な内容の話をしてしまいました。」

沖田総司は少女に微笑んで話し出す。

「鈴ちゃんは変な内容を話していないよ。大丈夫だよ。」

少女は沖田総司を微笑んで見た。

沖田総司は少女に微笑んで手を差し出した。

少女は沖田総司の手を微笑んで握った。



夜空には、綺麗な月とたくさんの星が輝いている。



沖田総司は少女と手を繋いで、微笑んで歩き出した。

少女も沖田総司と手を繋いで、微笑んで歩き出した。




〜 完 〜





はじめに       前編       後書き

目次


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