新撰組異聞　〜　或る雨の日の出来事　〜


〜　第三版　〜


ここは、京の町。


雨の降る日が続く頃。


今日は、朝から雨がしとしと降っている。


ここは、一軒の家。


一室。


障子が半分ほど開いている。


芹沢鴨は杯の酒を普通の表情で飲んでいる。

芹沢鴨の前には、酒と肴が置いてある。


芹沢鴨は杯の酒を飲みながら、外を普通の表情で見た。


部屋の外から、山南敬助の穏やかな声が聞こえた。

「山南です。入ります。」


芹沢鴨は杯の酒を飲みながら、外を普通の表情で見ている。


障子が更に開いた。


山南敬助が部屋の中に微笑んで入ってきた。


芹沢鴨は杯の酒を飲みながら、山南敬助を普通の表情で見た。


山南敬助は芹沢鴨の近くに微笑んで来た。


山南敬助は芹沢鴨に微笑んで話し出す。

「遅くなりました。」

芹沢鴨は杯の酒を飲みながら、山南敬助に普通の表情で頷いた。

山南敬助は芹沢鴨に微笑んで話し出す。

「お招き頂きありがとうございます。」

芹沢鴨は杯の酒を飲みながら、山南敬助に普通の表情で頷いた。

山南敬助は芹沢鴨に微笑んで話し出す。

「部屋の中には芹沢さんのみですね。芹沢さんは私と二人で酒を飲みたいと思いませんよね。私の他に今回の酒の席に呼んだ人物がいますよね。」

芹沢鴨は杯の酒を飲みながら、山南敬助に僅かに不機嫌に話し出す。

「山南は、酒の席を盛り上げる明るさは無く、俺が満足するまで付き合う根性も無い。別な人物も呼んでいる。当然の内容を確認するな。」

山南敬助は芹沢鴨に微笑んで軽く礼をした。

芹沢鴨は杯の酒を飲みながら、山南敬助に僅かに不機嫌に頷いた。

山南敬助は杯に酒を注ぐと、杯の酒を微笑んで飲んだ。


少し後の事。


ここは、一軒の家。


一室。


障子が少し開いている。


雨がしとしと降り続いている。


芹沢鴨は杯の酒を普通の表情で飲んでいる。

山南敬助は杯の酒を微笑んで飲んでいる。


芹沢鴨は杯の酒を飲みながら、外を普通の表情で見た。

山南敬助は杯の酒を飲みながら、芹沢鴨を微笑んで見た。

芹沢鴨は杯の酒を飲みながら、外を見て、山南敬助に普通に話し出す。

「静かだな。」

山南敬助は杯の酒を飲みながら、芹沢鴨に微笑んで話し出す。

「はい。」

芹沢鴨は杯の酒を飲みながら、外を見て、山南敬助に普通に話し出す。

「場を盛り上げる明るさは無く、俺が満足するまで付き合う根性も無い。」

山南敬助は杯の酒を飲みながら、芹沢鴨を微笑んで見た。

芹沢鴨は杯の酒を飲みながら、外を見て、普通の表情で呟いた。

「うっとうしいな。」

山南敬助は杯の酒を飲みながら、芹沢鴨に微笑んで話し出す。

「うっとうしいですか？」

芹沢鴨は杯の酒を飲みながら、山南敬助を見ると、僅かに不機嫌に話し出す。

「うっとうしい。」

山南敬助は杯の酒を飲みながら、芹沢鴨を微笑んで見た。

芹沢鴨は杯の酒を飲みながら、外を普通の表情で見た。

山南敬助は杯の酒を飲むのを止めると、芹沢鴨に微笑んで話し出す。

「芹沢さん。私を先に呼んだ理由を教えてください。」

芹沢鴨は杯の酒を飲みながら、山南敬助を見て、微笑んで話し出す。

「好意を抱いた。」

山南敬助は芹沢鴨に微笑んで話し出す。

「私は総司ではありません。からかうのは無駄です。早く教えてください。」

芹沢鴨は杯の酒を飲みながら、山南敬助を僅かに不機嫌に見た。

山南敬助は芹沢鴨を微笑んで見た。

芹沢鴨は杯の酒を飲みながら、山南敬助を不思議な微笑みで見た。

山南敬助は芹沢鴨を微笑んで見ている。

芹沢鴨は杯の酒を飲むのを止めると、山南敬助に不思議な微笑みで話し出す。

「山南。二人は面白い。」

山南敬助は芹沢鴨を不思議な様子で見た。

芹沢鴨は杯の酒を飲みながら、山南敬助を不思議な微笑みで見た。

山南敬助は芹沢鴨に微笑んで話し出す。

「芹沢さんの話す“二人”は、総司と斉藤君ですね。」

芹沢鴨は杯の酒を飲みながら、山南敬助を不思議な微笑みで見ている。

山南敬助は芹沢鴨に微笑んで話し出す。

「芹沢さんの様子から判断すると、私の答えは合っているのですね。」

芹沢鴨は杯の酒を飲みながら、外を微笑んで見た。

山南敬助は芹沢鴨を微笑んで見た。

芹沢鴨は杯の酒を飲みながら、外を見て、山南敬助に微笑んで話し出す。

「山南。二人に関して何を思う？」

山南敬助は芹沢鴨に微笑んで話し出す。

「一緒に居る姿を見ると、とても面白いです。」

芹沢鴨は杯の酒を飲みながら、外を微笑んで見た。

山南敬助は芹沢鴨に微笑んで話し出す。

「今の内容を質問するために、私を先に呼んだのですか？」

芹沢鴨は杯の酒を飲みながら、外を普通の表情で見た。

山南敬助は芹沢鴨を微笑んで見た。

芹沢鴨は杯の酒を飲みながら、山南敬助を見ると、山南敬助に普通に話し出す。

「二人に関して知りたい内容がある。」

山南敬助は芹沢鴨に微笑んで話し出す。

「私に質問するより、総司と斉藤君に直に質問する方が良いと思います。」

芹沢鴨は杯の酒を飲みながら、山南敬助に僅かに不機嫌に話し出す。

「先の時間の二人には会えない。仕方がないから、山南を呼んだ。」

山南敬助は芹沢鴨に微笑んで話し出す。

「私にも先の時間の二人には逢えません。」

芹沢鴨は杯の酒を飲みながら、山南敬助に普通に話し出す。

「俺は見られない可能性がある。山南は上手に過ごせば見られると思う。」

山南敬助は芹沢鴨を微笑んで見た。

芹沢鴨は杯の酒を飲みながら、外を普通の表情で見た。

山南敬助は芹沢鴨に微笑んで話し出す。

「私の見られる範囲で良ければ、お答えします。」

芹沢鴨は杯の酒を飲むのを止めると、山南敬助を普通の表情で見た。

山南敬助は芹沢鴨を微笑んで見た。

芹沢鴨も山南敬助を微笑んで見た。

山南敬助は芹沢鴨を微笑んで見ている。

芹沢鴨は山南敬助の耳元に顔を微笑んで近付けた。

山南敬助は芹沢鴨を微笑んで見ている。

芹沢鴨は山南敬助の耳元から微笑んで顔を離した。

山南敬助は芹沢鴨に微笑んで話し出す。

「是非、私も見たいです。」

芹沢鴨は山南敬助に微笑んで頷いた。

山南敬助は芹沢鴨に微笑んで話し出す。

「芹沢さんに返事が出来るように、長生きしたいと思います。」

芹沢鴨は山南敬助に普通に話し出す。

「長生きしたいと思う、ではない。長生きする、だ。間違うな。」

山南敬助は芹沢鴨に微笑んで軽く礼をした。

芹沢鴨は山南敬助に不思議な微笑みで頷いた。


直後の事。


部屋の外から、沖田総司の明るい声が聞こえた。

「沖田と斉藤です！　入ります！」


芹沢鴨は外を普通の表情で見た。

山南敬助は外を微笑んで見た。


障子が普通に開いた。


沖田総司が部屋の中に笑顔で入ってきた。

斉藤一は部屋の中に普通に入ってきた。


沖田総司は芹沢鴨と山南敬助に微笑んで話し出す。

「遅れてすいません。」

斉藤一は芹沢鴨と山南敬助に普通の表情で軽く礼をした。


山南敬助は沖田総司と斉藤一に微笑んで頷いた。

芹沢鴨は沖田総司と斉藤一に普通の表情で頷いた


沖田総司は山南敬助の近くに微笑んで来た。

斉藤一は沖田総司の近くに普通に来た。


沖田総司は山南敬助に微笑んで話し出す。

「山南さん。」

芹沢鴨は沖田総司を羽交い絞めにすると、沖田総司に意地の悪い笑顔で話し出す。

「総司！　俺の用意した酒宴だ！　俺と話さずに、山南と話すのか？！　山南を楽しませる前に、俺を楽しませろ！」

沖田総司は芹沢鴨に困惑して話し出す。

「芹沢さんとも話します。」

芹沢鴨は沖田総司を羽交い絞めにして、沖田総司に意地の悪い笑顔で話し出す。

「総司は山南の名前を先に話した！　総司は山南の近くに来た！　総司は俺を無視した！　総司！　俺を楽しませるまで放さないぞ！」

沖田総司は芹沢鴨を困惑して見た。

芹沢鴨は沖田総司を羽交い絞めにして、沖田総司を意地の悪い笑顔で見た。

斉藤一は杯の酒を飲むと、芹沢鴨と沖田総司を普通の表情で見た。

山南敬助は斉藤一を微笑んで見た。

斉藤一は杯の酒を飲みながら、山南敬助を普通の表情で見た。

山南敬助は斉藤一を微笑んで見ている。

斉藤一は杯の酒を飲みながら、山南敬助に普通に話し出す。

「何かありましたか？」

山南敬助は沖田総司と斉藤一を見ながら、斉藤一に微笑んで話し出す。

「今の状況が続けば、楽しい内容をたくさん見られる。」

斉藤一は杯の酒を飲みながら、山南敬助に普通に話し出す。

「今の状況が続けば、楽しい内容をたくさん見られると同時に、総司が困る状況もたくさん見られます。」

山南敬助は斉藤一を不思議な様子で見た。

斉藤一は杯の酒を飲みながら、芹沢鴨と沖田総司を普通の表情で見た。

山南敬助は斉藤一に微笑んで話し出す。

「斉藤君の話すとおりだね。」

斉藤一は杯の酒を飲みながら、山南敬助を普通の表情で見た。

山南敬助は斉藤一に微笑んで囁いた。

「今日も総司を助けるのだろ。」

斉藤一は杯の酒を飲みながら、山南敬助に普通に話し出す。

「気が向いたら。」

山南敬助は斉藤一に微笑んで囁いた。

「私は斉藤君が一刻も早く気が向くように努力する。斉藤君。気が向いたら、総司を直ぐに助けて欲しい。」

斉藤一は杯の酒を飲みながら、山南敬助に普通の表情で軽く礼をした。

山南敬助は杯の酒を飲むと、斉藤一を微笑んで見た。


芹沢鴨は、沖田総司を羽交い絞めにして、沖田総司に意地の悪い笑顔だが、楽しく話し掛けている。

沖田総司は、芹沢鴨を困惑して見ながら、山南敬助と斉藤一に時折だが助けを求めている。

山南敬助は杯の酒を飲みながら、沖田総司に気を配り、斉藤一に微笑んで話し掛けている。

斉藤一は杯の酒を飲みながら、芹沢鴨、山南敬助、沖田総司を、普通の表情で見ている。


朝からしとしと降り続く雨は、京の町を静かな雰囲気で包んでいる。




＊　　　　　　＊　　　　　　＊　　　　　　＊　　　　　　＊　　　　　　＊




ここからは後書きになります。

この物語は既に掲載している物語の再改訂版です。

改訂前の展開と雰囲気を出来るだけ残して改訂しました。

改訂前の物語を掲載するのは止めました。

以上、ご了承願います。

ここからは改訂前の後書きを加筆訂正して書きます。

物語を再改訂する時に、題名を「ある雨の日の出来事」から「或る雨の日の出来事」に変えました。

以上、ご了承ください。

芹沢鴨さんと山南敬助さんが二人で話す物語を書きたいと考えました。

芹沢鴨さんと山南敬助さんが二人で話す場合は、普通の状態だと仕事関係の話が中心になると考えました。

芹沢鴨さんと山南敬助さんが仕事以外で話す内容を考えました。

そのため、山南敬助さんと芹沢鴨さんは、仕事以外の内容を話しているけれど、微妙な緊張感が漂っています。

物語の展開と雰囲気などから、雨の降る日の物語にしました。

芹沢鴨さんが山南敬助さんに何かを見て欲しいと頼みます。

芹沢鴨さんは、この物語の設定時より後に、沖田総司さん達に殺害されます。

芹沢鴨さんは、現在の自分の状況と未来の自分の状況を、ある程度は理解する中での発言だと思ってください。

山南敬助さんも、芹沢鴨さんの状況をある程度は理解する中での発言だと思ってください。

山南敬助さんは、芹沢鴨さんが亡くなった後に、切腹をして亡くなります。

芹沢鴨さんが見たいのに、見られないかも知れない。

山南敬助さんも見たい。

山南敬助さんは見られたのか？

皆様のご想像にお任せします。

楽しんで頂けると嬉しいです。





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