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新撰組異聞 〜 藤の花に牡丹も咲いて 〜
〜 第三版 〜
ここは、京の町。
藤の花が咲き始める気配を見せている。
牡丹の花の見頃は終わりに近付くが、遅く咲いた牡丹は綺麗に咲く姿が見られる。
ここは、お雪の家。
一室。
近藤勇は微笑んで居る。
お雪も微笑んで居る。
お雪は近藤勇に微笑んで話し出す。
「藤の花が咲き始める気配を見せています。牡丹の花の見頃は終わりに近付いています。牡丹の花や藤の花を、近藤先生と観たいです。」
近藤勇はお雪に申し訳なく話し出す。
「直前にならないと、予定が分からない。直前の約束でも良いかな?」
お雪は近藤勇に微笑んで話し出す。
「予定が決まったら教えてください。楽しみに待っています。」
近藤勇はお雪に微笑んで頷いた。
翌日の事。
ここは、お雪の家。
玄関。
沖田総司が包みを持ち、笑顔で訪れた。
お雪は微笑んで来た。
お雪は沖田総司に微笑んで話し出す。
「沖田様。お久しぶりです。」
沖田総司は包みを持ち、お雪に微笑んで話し出す。
「こんにちは。」
お雪は沖田総司を微笑んで見た。
沖田総司は包みを傍に置くと、お雪に微笑んで話し出す。
「近藤さんから頼まれた物を先に渡します。」
お雪は沖田総司に微笑んで話し出す。
「ありがとうございます。」
沖田総司は懐から文を取り出すと、お雪に文を微笑んで差し出した。
お雪は沖田総司から文を受け取ると、文を懐に微笑んで仕舞った。
沖田総司は包みを持つと、お雪に包みを微笑んで渡した。
お雪は沖田総司から包みを微笑んで受け取った。
沖田総司はお雪に微笑んで話し出す。
「近藤さんが、お雪さんが柏餅を食べたいと希望しているので、柏餅を用意して出掛けるように話しました。」
お雪は包みを持ち、沖田総司に微笑んで話し出す。
「いつもお気遣い頂きありがとうございます。」
沖田総司はお雪に照れて話し出す。
「柏餅を買ったのは私ですが、費用を出したのは近藤さんです。礼を言われると困ります。」
お雪は包みを持ち、沖田総司に微笑んで話し出す。
「沖田様が私のために用意した柏餅です。お礼を伝えないと失礼になります。」
沖田総司はお雪に照れて話し出す。
「お雪さんは柏餅が好きなのですか?」
お雪は包みを持ち、沖田総司に微笑んで話し出す。
「柏餅は美味しいです。柏餅は好きです。」
沖田総司はお雪に照れて話し出す。
「お雪さんは京の町に詳しいです。私に柏餅の用意を頼むのは不思議ですね。」
お雪は包みを持ち、沖田総司に微笑んで話し出す。
「私は京の町で長く過ごしているので、買う店が同じになります。いろいろなお店の味が分かって嬉しいです。」
沖田総司はお雪を納得した様子で見た。
お雪は包みを持ち、沖田総司に微笑んで話し出す。
「藤の花や牡丹の花を観たいと思っています。用意して頂いた柏餅を食べながら、藤の花や牡丹の花を観たいと思っています。お時間があれば、ご一緒して頂いても良いですか?」
沖田総司はお雪に笑顔で話し出す。
「はい!」
お雪は包みを持ち、沖田総司に微笑んで話し出す。
「ありがとうございます。」
沖田総司はお雪を笑顔で見た。
お雪は包みを持ち、沖田総司を微笑んで見た。
暫く後の事。
ここは、藤の花と牡丹の花の咲く場所。
色とりどりの牡丹が咲いている。
藤棚に藤の花が僅かに咲いている。
藤棚の傍。
沖田総司は微笑んで居る。
お雪も微笑んで居る。
お雪の傍に包みが置いてある。
お雪は包みを微笑んで広げた。
沖田総司はお雪と包みを終え笑顔で見た。
お雪は沖田総司を微笑んで見た。
沖田総司は包みから柏餅を取ると、お雪に笑顔で話し出す。
「いただきます!」
お雪は沖田総司に微笑んで軽く礼をした。
沖田総司は柏餅を持ち、柏餅を美味しく食べた。
お雪は包みから柏餅を取ると、柏餅を微笑んで食べた。
沖田総司は柏餅を食べ終わると、包みから柏餅を笑顔で取った。
お雪は柏餅を微笑んで食べている。
沖田総司は柏餅を美味しく食べた。
お雪は柏餅を食べ終わると、沖田総司を微笑んで見た。
沖田総司は柏餅を食べ終わると、お雪に申し訳なく話し出す。
「すいません。今回も一人でたくさん食べてしまいました。」
お雪は沖田総司に微笑んで話し出す。
「楽しい雰囲気の時も、素敵な景色を見る時も、たくさん食べられます。遠慮せずに食べてください。」
沖田総司はお雪に微笑んで話し出す。
「お気遣いありがとうございます。」
お雪は沖田総司を微笑んで見た。
沖田総司はお雪を不思議な様子で見た。
お雪も沖田総司を不思議な様子で見た。
沖田総司はお雪に微笑んで話し出す。
「お雪さんと同じ内容を話す友達の女の子がいます。お雪さんの話を聞く間に、友達の女の子を思い出しました。」
お雪は少し離れた場所を不思議な様子で見た。
沖田総司はお雪が見る方向を不思議な様子で見た。
お雪は少し離れた場所を不思議な様子で見ている。
沖田総司は少し離れた場所を見ると、お雪に驚いて話し出す。
「お雪さん! 私の話す友達の女の子が居ます!」
お雪は少し離れた場所を不思議な様子で見ている。
沖田総司は笑顔で走り出した。
お雪は沖田総司と少し離れた場所を微笑んで見た。
僅かに後の事。
ここは、沖田総司とお雪の居る場所から少し離れた場所。
色とりどりの牡丹が咲いている。
藤棚に藤の花が僅かに咲いている。
沖田総司が笑顔で走ってきた。
少女は沖田総司を微笑んで見た。
沖田総司は少女に笑顔で話し出す。
「今日は一人なの?!」
少女は沖田総司に微笑んで話し出す。
「はい。」
沖田総司は少女に笑顔で話し出す。
「一緒に藤棚を観よう!」
少女は沖田総司に微笑んで話し出す。
「今回は遠慮します。」
沖田総司は少女に不思議な様子で話し出す。
「残念だな。」
少女はお雪に微笑んで軽く礼をした。
お雪は少女に微笑んで軽く礼をした。
沖田総司は少女に不思議な様子で話し出す。
「気を付けて帰ってね。」
少女は沖田総司に微笑んで軽く礼をした。
少女は微笑んで歩き出した。
沖田総司は少女を不思議な様子で見た。
少女の姿は見えなくなった。
沖田総司は不思議な様子で歩き出した。
僅かに後の事。
ここは、藤の花と牡丹の花の咲く場所。
色とりどりの牡丹が咲いている。
藤棚に藤の花が僅かに咲いている。
藤棚の傍。
お雪は微笑んで居る。
沖田総司は不思議な様子で来た。
お雪は沖田総司に微笑んで話し出す。
「沖田様。可愛い女の子とお知り合いなのですね。」
沖田総司はお雪に赤面して話し出す。
「良く一緒に出掛ける、物凄く大切な友達です。」
お雪は沖田総司を微笑んで見た。
沖田総司はお雪に不思議な様子で話し出す。
「友達の女の子に一緒に藤棚を観ようと誘いました。友達の女の子は遠慮すると話しました。友達の女の子の普段の話す内容と違います。不思議です。」
お雪は沖田総司に微笑んで話し出す。
「沖田様。私は戻りたいと思います。後で、お友達の女の子に藤棚を観たいと誘ってください。」
沖田総司はお雪に微笑んで話し出す。
「はい。」
お雪は沖田総司を微笑んで見た。
少し後の事。
ここは、少女の家。
玄関。
沖田総司は笑顔で訪ねた。
少女は留守にしていた。
沖田総司は寂しく居なくなった。
翌日の事。
ここは、少女の家。
玄関。
沖田総司は笑顔で訪ねた。
少女は留守にしていた。
沖田総司は寂しく居なくなった。
翌日の事。
ここは、少女の家。
少女の部屋。
少女は文を持ち、文を不思議な様子で見ている。
少女に宛てた文。
文の差出人の名前に記憶は無い。
少女は文を不思議な様子で読んだ。
少女は文を読みながら、何かを思い出した表情になった。
少女は文を不思議な様子で読んだ。
暫く後の事。
ここは、藤の花と牡丹の花の咲く場所。
色とりどりの牡丹が咲いている。
藤棚に藤の花が綺麗に咲いている。
藤棚の傍。
お雪は微笑んで居る。
お雪の傍に、包みが置いてある。
少女は不思議な様子で来た。
お雪は少女に微笑んで話し出す。
「こんにちは。“雪”と申します。」
少女はお雪に微笑んで軽く礼をした。
お雪は少女に微笑んで話し出す。
「突然に文を書いてご免なさい。逢う日付も勝手に決めてご免なさい。」
少女はお雪に微笑んで話し出す。
「私は大丈夫です。」
お雪は少女を微笑んで見た。
少女はお雪に寂しく話し出す。
「総司さんはお雪様と楽しく話していました。」
お雪が少女に微笑んで話し出す。
「私は、“様”を付ける身分ではないの。楽にして話して。」
少女はお雪を不思議な様子で見た。
お雪は少女に微笑んで話し出す。
「私は最近まで太夫を務めていたの。沖田様の上役に身請けされて、新しい生活を始めたの。私を身請けした方は、江戸に奥様とお嬢様がいるの。私を身請けした方は、忙しいから、私に逢えない時が良くあるの。時折だけど、沖田様などが私の家に来てくれるの。話したり、出掛けたりするの。沖田様は、上役に頼まれて、私の話し相手、出掛ける相手になっているの。心配しないで。安心して。」
少女がお雪に微笑んで話し出す。
「お気遣いありがとうございます。」
お雪が少女に微笑んで話し出す。
「誤解をして、お二人に悪い出来事が起きたらと考えてしまったの。心配になったの。私から訪問が出来ないから、呼び出してしまったの。迷惑を掛けてご免なさい。」
少女はお雪に微笑んで話し出す。
「お気遣いありがとうございます。」
お雪は少女に微笑んで話し出す。
「話す時間が楽しいわ。長話をしても良いかしら。」
少女はお雪に微笑んで軽く礼をした。
お雪は少女に微笑んで話し出す。
「私がお付き合いする沖田様の上役は、偉くて魅力的な方だから、いろいろな出来事があるの。世間では、沖田様の上役が、私に惚れたと噂しているの。惚れている人物は、沖田様の上役ではなく、私かも、と思う時があるの。」
少女はお雪を不思議な様子で見た。
お雪は少女に微笑んで話し出す。
「沖田様の上役は、壬生狼、無骨者、多摩の田舎者、成り上がり、世間は良くない内容で喩えているの。沖田様の上役と逢う前は、私も世間の評判と同じように思っていたの。沖田様の上役に会って話す間に、良いところが分かってきたの。」
少女はお雪に微笑んで話し出す。
「お雪さんは強いです。」
お雪は少女に微笑んで話し出す。
「私は強くないの。惚れる相手がいると、惚れる相手の良いところがたくさん分かるようになるの。私も惚れる相手の良いところがたくさん分かるようになったの。」
少女はお雪を微笑んで見た。
お雪は少女に微笑んで話し出す。
「男性が必要な内容をはっきりと言わない理由は、何かしら? などと思う時がない?」
少女はお雪を考えながら見た。
お雪は少女に微笑んで話し出す。
「沖田様はあなたに良く逢っているのに、あなたに肝心な言葉を伝えていないのね。肝心な言葉が聞けないのは、寂しくて辛いわね。」
少女はお雪に寂しく話し出す。
「皆さんは総司さんを良く理解しています。私は総司さんにいつも迷惑を掛けています。」
お雪は少女に微笑んで話し出す。
「あなたは沖田様を良く理解しているわ。あなたは沖田様に迷惑を掛けていないわ。心配しないで。安心して。」
少女はお雪を不思議な様子で見た。
お雪は少女に微笑んで話し出す。
「沖田様は誠実で真面目ね。沖田様は信じて大丈夫。沖田様の残念なところは、一番に肝心な言葉を言わないところね。完璧な人物は居ないに等しいから、残念なところがあるのは仕方がないわね。」
少女はお雪に微笑んで話し出す。
「お気遣いありがとうございます。」
お雪は少女に微笑んで話し出す。
「斉藤一様に会った時がある?」
少女はお雪に微笑んで話し出す。
「はい。」
お雪は少女を微笑んで見た。
少女はお雪に微笑んで話し出す。
「斉藤さんは総司さんが物凄く信頼しています。斉藤さんは優しいです。」
お雪は少女に微笑んで話し出す。
「斉藤様も信じ続けて大丈夫よ。斉藤様は沖田様を理解しているわ。困った時は、斉藤様を頼っても大丈夫よ。」
少女がお雪に微笑んで軽く礼をした。
お雪は少女に微笑んで話し出す。
「誰かに相談したい出来事が起きた時は、私で良ければ、相談に乗るわ。私と話しが出来ない時は、沖田様や斉藤様に相談してね。一人で悩んで無理をしないようにね。」
少女はお雪に微笑んで話し出す。
「お気遣いありがとうございます。」
お雪は少女に微笑んで話し出す。
「仲間が出来て、とても嬉しいわ。一人で悩まずに、一緒に悩みましょう。一緒に元気で楽しく過ごしましょう。」
少女はお雪に微笑んで話し出す。
「はい。」
お雪は少女に微笑んで話し出す。
「私の家に遊びに来てねと言いたいけれど、いろいろな人達が訪ねてくるから、落ち着かないと思うの。話したい時は、今日のように別な所で話しましょう。」
少女はお雪に微笑んで話し出す。
「お気遣いありがとうございます。」
お雪は少女を微笑んで見た。
少女はお雪に不思議な様子で話し出す。
「私の家を知った理由が分かりません。差し支えなければ、教えて頂いても良いですか?」
お雪は少女に微笑んで話し出す。
「昨日の出来事の後の帰る途中で、沖田様に、あなたに関して、さり気なく質問したの。以前に太夫を務めていたから、話しを聞くのも得意だし、話しを聞き出すのも得意なの。必要な内容しか質問していないわ。安心して。」
少女はお雪に微笑んで軽く礼をした。
お雪は包みを取ると、少女に微笑んで話し出す。
「大事な内容を話し忘れていたわ。私からのお詫びの品物を用意したの。」
少女はお雪に申し訳なく話し出す。
「お詫びの品物。受け取れません。」
お雪は少女に包みを差し出すと、少女に微笑んで話し出す。
「話しが出来て嬉しいの。お詫びの品物ではなく、お礼の品物として受け取って。」
少女はお雪から包みを微笑んで受け取った。
お雪は少女に微笑んで話し出す。
「藤の花が綺麗に咲く場所だから、藤の花を観て明るい気持ちになったら、と思って誘ったの。私は、用事があるから、先に戻るわ。あなたは、しっかりと楽しんでから帰って。」
少女は包みを持ち、お雪に微笑んで話し出す。
「お気遣いありがとうございます。」
お雪は少女に微笑んで軽く礼をした。
少女は包みを持ち、お雪に微笑んで軽く礼をした。
お雪は微笑んで歩き出した。
少女は包みを持ち、お雪を微笑んで見た。
お雪の姿は見えなくなった。
少女は包みを持ち、藤棚を微笑んで観た。
沖田総司が笑顔で走ってきた。
少女は包みを持ち、沖田総司を不思議な様子で見た。
沖田総司は少女に笑顔で話し出す。
「鈴ちゃんの家を続けて訪ねたんだ! 鈴ちゃんが続けて留守にしていたから、心配したんだ! 鈴ちゃんの元気な姿が見られた! 安心した!」
少女は包みを持ち、沖田総司に申し訳なく話し出す。
「続けて留守にして申し訳ありませんでした。」
沖田総司は少女に慌てて話し出す。
「昨日、鈴ちゃんにしっかりと話しが出来なくてごめんね! 昨日、私と一緒に居た女性は、お雪さんという名前で、私の上役と付き合っているんだ!」
少女は包みを持ち、沖田総司に微笑んで話し出す。
「お気遣いありがとうございます。私は大丈夫です。」
沖田総司は少女に不思議な様子で話し出す。
「お雪さんから文が届いたんだ。私が昨日に居た場所に忘れ物をしているから、早く取りに来て欲しいと書いてあったんだ。」
少女は沖田総司に包みを差し出すと、沖田総司に微笑んで話し出す。
「お雪さんから、お礼の贈り物を頂きました。」
沖田総司は少女から包みを不思議な様子で受け取った。
少女は沖田総司を微笑んで見た。
沖田総司は包みを傍に置くと、包みを不思議な様子で広げた。
少女は沖田総司と包みを微笑んで見た。
包みの中には、綺麗な形のお菓子が入っていた。
沖田総司は少女を見ると、少女に笑顔で話し出す。
「綺麗な菓子だね!」
少女は沖田総司に微笑んで話し出す。
「はい。」
沖田総司は少女に笑顔で話し出す。
「鈴ちゃん! 先に好きな菓子を選んで!」
少女は沖田総司に微笑んで話し出す。
「総司さん。先に選んでください。」
沖田総司は少女に笑顔で話し出す。
「私に遠慮しないで! 早く選んで!」
少女は沖田総司に微笑んで頷いた。
沖田総司は少女を笑顔で見た。
少女は包みからお菓子を微笑んで取った。
沖田総司は包みからお菓子を笑顔で取った。
少女はお菓子を持ち、沖田総司を微笑んで見た。
沖田総司はお菓子を持ち、少女を笑顔で見た。
翌日の事。
ここは、藤の花と牡丹の花の咲く場所。
色とりどりの牡丹が咲いている。
藤棚に藤の花が綺麗に咲いている。
藤棚の傍。
斉藤一は普通に居る。
お雪は微笑んで居る。
お雪は藤棚を微笑んで観た。
斉藤一はお雪と藤棚を普通の表情で見た。
お雪は辺りを微笑んで見た。
少し遠くに、沖田総司と少女が牡丹を見ながら笑顔で話す姿が見える。
お雪は沖田総司と少女を微笑んで見た。
斉藤一は沖田総司と少女を普通の表情で見た。
お雪が斉藤一を見ると、斉藤一に微笑んで話し出す。
「幸せになって欲しいです。」
斉藤一はお雪を見ると、お雪に普通に話し出す。
「総司は、剣以外に関しては、物凄く鈍いです。総司と付き合う人物を尊敬します。」
お雪が斉藤一に微笑んで話し出す。
「斉藤様も尊敬する人物に該当します。」
斉藤一はお雪を普通の表情で見た。
お雪が斉藤一に微笑んで話し出す。
「幸せになった姿を、是非とも見たいです。」
斉藤一はお雪に普通に話し出す。
「暫く先になる可能性が高いです。」
お雪も斉藤一に微笑んで話し出す。
「斉藤様は勘の良い人物です。当たる可能性が高いですね。」
斉藤一はお雪を普通の表情で見た。
お雪は斉藤一に微笑んで話し出す。
「お二人に迷惑を掛ける前に、別な場所に行きたいです。」
斉藤一はお雪に普通の表情で軽く礼をした。
お雪は微笑んで歩き出した。
斉藤一は普通に歩き出した。
* * * * * *
ここからは後書きになります。
この物語は既に掲載している物語の再改訂版です。
改訂前の物語の展開や雰囲気を出来るだけ残して改訂しました。
改訂前の物語を掲載するのは止めました。
以上、ご了承願います。
ここからは改訂前の後書きを加筆訂正して書きます。
この物語の時間設定は、「池田屋事変」の翌年です。
お雪さんは「池田屋事変」の翌年に亡くなっています。
近藤勇さんとお雪さんが逢ってから、お雪さんが亡くなるのまでの間は、長い期間の付き合いではなかった事になります。
お雪さんが「いろいろある」と話す意味は、この物語では詳しくは触れませんが、本当にいろいろとあります。
お雪さんが沖田総司さんと少女の関係を知っていれば、その後の沖田総司さんと少女が見たかったと思いました。
楽しんで頂けると嬉しいです。
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