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新撰組異聞 〜 月見月 〜
〜 第三版 〜
今は月の綺麗な季節。
ここは、京の町。
夜空には綺麗な月が浮かんでいる。
ここは、島原。
一軒の店。
一室。
山南敬助は微笑んで居る。
明里が部屋の中に微笑んで入ってきた。
山南敬助は明里を微笑んで見た。
明里は山南敬助に抱き付くと、微笑んで話し出す。
「先生。お久しぶりです。」
山南敬助は明里を抱くと、微笑んで話し出す。
「直ぐに来られなくて悪かった。」
明里は山南敬助に抱き付いて、山南敬助を寂しく見た。
山南敬助は明里を抱いて、明里を不思議そうに見た。
明里は山南敬助に抱き付いて、山南敬助に寂しく話し出す。
「先生。寂しかった。」
山南敬助は明里を抱いて、心配して話し出す。
「寂しい想いをさせて悪かった。次は数日も日を開けずに来られる。」
明里は山南敬助に抱き付いて、微笑んで話し出す。
「本当ですか? とても嬉しいです。」
山南敬助は明里を抱いて、明里を微笑んで見た。
明里は山南敬助に抱き付いて、山南敬助を微笑んで見た。
山南敬助は明里を抱いて、明里を微笑んで見た。
明里は山南敬助に抱き付いて、微笑んで話し出す。
「先生。一緒に月が見たいです。」
山南敬助は明里を抱いて、明里に微笑んで話し出す。
「月見の約束かな?」
明里は山南敬助に抱き付いて、山南敬助に微笑んで話し出す。
「先生とお月見の約束をしたのに、先生に逢えなければ、更に寂しくなります。私は遊郭で働く身です。先生のためだけに、お月見の準備が出来ません。私は先生と一緒に月を見るだけで嬉しいです。」
山南敬助は明里を抱いて、明里に微笑んで話し出す。
「分かった。一緒に月を見よう。」
明里は山南敬助に抱き付いて、山南敬助に微笑んで話し出す。
「先生。楽しみに待っています。約束を忘れては駄目ですよ。」
山南敬助は明里を抱いて、明里に微笑んで頷いた。
明里は山南敬助に強く抱き付くと、山南敬助を笑顔で見た。
山南敬助は明里を抱いて、明里を微笑んで見た。
僅かに後の事。
ここは、一軒の屋敷。
縁。
夜空に浮かぶ綺麗な月が見える。
土方歳三は微笑んで座っている。
綺麗な女性も微笑んで座っている。
綺麗な女性は土方歳三に微笑んで話し出す。
「先生。月が綺麗ですね。」
土方歳三は綺麗な女性に寂しく話し出す。
「寂しいな。」
綺麗な女性は土方歳三に心配して話し出す。
「先生。何かありましたか?」
土方歳三は綺麗な女性に寂しく話し出す。
「月が霞んで見える。」
綺麗な女性は土方歳三に不思議そうに話し出す。
「私には綺麗な月に見えます。」
土方歳三は綺麗な女性に寂しく話し出す。
「君を見てから月を見ると、月が霞んで見える。綺麗な君はたくさんの男性に言い寄られるのだろう。想像するだけで寂しくなる。」
綺麗な女性は土方歳三に微笑んで話し出す。
「嘘やお世辞でも、褒められると嬉しくなります。」
土方歳三は綺麗な女性に寂しく話し出す。
「俺の話す内容は、嘘やお世辞だと思っているんだね。」
綺麗な女性は土方歳三に微笑んで話し出す。
「私は嘘やお世辞だと思っていません。安心してください。」
土方歳三は綺麗な女性を抱くと、綺麗な女性を微笑んで見た。
綺麗な女性は土方歳三に抱き付くと、土方歳三を微笑んで見た。
僅かに後の事。
ここは、土方歳三と綺麗な女性の居る屋敷。
一室。
障子は開け放たれている。
夜空に浮かぶ綺麗な月が見える。
斉藤一が月を見ながら、杯の酒を普通の表情で飲んでいる。
斉藤一の前に有る膳には、豪華な酒と肴が載っている。
少し後の事。
ここは、屯所。
縁。
夜空に浮かぶ綺麗な月が見える。
沖田総司は僅かに寂しく居る。
沖田総司は月を見ながら、寂しく呟いた。
「鈴ちゃんは何をしているのかな? 鈴ちゃんは元気かな? 鈴ちゃんと一緒に月を見たいな。」
沖田総司は月を見ながら、寂しく息をはいた。
斉藤一の普通に声が、沖田総司の後ろから聞こえてきた。
「総司。なぜため息を付くんだ?」
沖田総司は僅かに驚いて後ろを見た。
斉藤一は沖田総司を普通の表情で見ている。
沖田総司は斉藤一に僅かに驚いて話し出す。
「斉藤さん。土方さんと一緒に出掛けましたよね。用事は終わったのですか?」
斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。
「土方さんは充実した時間を過ごしている。俺は暇な時間が出来たから戻ってきた。」
沖田総司は斉藤一を不思議そうに見た。
斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。
「土方さんは、土方さんが気楽に過ごすから、俺も気楽に過ごして良いと言った。」
沖田総司は斉藤一を不思議そうに見ている。
斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。
「話を戻す。なぜため息を付くんだ?」
沖田総司は斉藤一に寂しく話し出す。
「綺麗な月を一人で見ていたら、鈴ちゃんについて考えてしまいました。気付いたら、ため息を付いていました。」
斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。
「総司。今後の予定がなければ、俺と付き合ってくれ。」
沖田総司は斉藤一に不思議そうに話し出す。
「はい。」
斉藤一は沖田総司を普通の表情で見た。
斉藤一は普通に歩き出した。
沖田総司は不思議そうに歩き出した。
少し後の事。
ここは、京の町。
夜空には綺麗な月が浮かんでいる。
沖田総司は月や辺りを見ながら、不思議そうに歩いている。
斉藤一は月や辺りを見ながら、普通に歩いている。
沖田総司は顔を赤くして立ち止まった。
斉藤一は沖田総司を見ながら、普通に立ち止まった。
沖田総司は顔を赤くて、斉藤一を見た。
斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。
「美鈴さんと一緒に月を見たいのだろ。」
沖田総司は斉藤一の腕を掴むと、斉藤一に顔を赤くして話し出す。
「鈴ちゃんと一緒に月を見たいと言いました。でも、鈴ちゃんと約束をしていません。少し遅い時間です。鈴ちゃんに迷惑が掛かります。鈴ちゃんの家の人にも迷惑が掛かります。」
斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。
「言い訳の出来る時間だろ。早く逢いに行け。」
沖田総司は斉藤一の腕を掴んで、斉藤一に顔を赤くして話し出す。
「言い訳が出来るとしても、迷惑が掛かります。」
斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。
「悩むと時間が遅くなって、本当に迷惑が掛かる時間になるぞ。」
沖田総司は斉藤一の腕を掴んで、顔を赤くして、斉藤一を困惑した表情で見た。
斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。
「男の総司に腕を掴まれても嬉しくない。俺の腕を掴む時間があるのなら、美鈴さんの腕を掴め。」
沖田総司は斉藤一の腕を掴んで、顔を赤くして、斉藤一を困惑した表情で見ている。
斉藤一は普通に歩き出した。
沖田総司は斉藤一の腕を掴んで、顔を赤くして歩き出した。
少し後の事。
ここは、少女の家。
斉藤一は普通に来た。
沖田総司は斉藤一の腕を掴んで、顔を赤くして来た。
斉藤一は家の中に向かって、少し大きい声を出した。
「夜分遅くに申し訳ない。」
沖田総司は斉藤一の腕を掴んで、顔を赤くして、斉藤一を驚いた表情で見た。
少女の家の戸を開ける音が聞こえた。
斉藤一は沖田総司を見ると、普通に話し出す。
「後は任せる。」
沖田総司は斉藤一の腕を掴んで、顔を赤くして、斉藤一を動揺して見た。
斉藤一は沖田総司を普通の表情で見た。
沖田総司は斉藤一の腕を掴んで、顔を赤くして、斉藤一を動揺して見ている。
少女の家の戸が静かに開いた。
沖田総司は斉藤一の腕を放すと、顔を赤くして、戸の開く様子を動揺して見た。
斉藤一は沖田総司から離れると、普通に歩き出した。
沖田総司は顔を赤くして、戸の開く様子を動揺して見た。
少女の家の戸が開いた。
少女の家の人が現れた。
沖田総司は少女の家の人に顔を赤くして話し出す。
「沖田です。夜分遅くに申し訳ありません。余りに月が綺麗なので、美鈴さんと一緒に月を見たいと思いました。失礼を承知で訪ねてきました。」
少女の家の人は、沖田総司を家の中に微笑んで軽く礼をした。
沖田総司は顔を赤くして、少女の家の人に軽く礼をした。
沖田総司は顔を赤くして、少女の家の中へと入って行った。
僅かに後の事。
ここは、少女の家。
庭。
夜空に浮かぶ綺麗な月が見える。
沖田総司は微笑んで居る。
少女は沖田総司の傍に微笑んで来た。
沖田総司は少女を見ると、微笑んで話し出す。
「こんばんは。」
少女は沖田総司に微笑んで話し出す。
「こんばんは。」
沖田総司は少女に微笑みながらも、恐縮して話し出す。
「夜分遅くに、突然に訪ねてきてごめんね。」
少女は沖田総司に微笑んで話し出す。
「私は大丈夫です。家の人も気にしていません。安心してください。」
沖田総司は少女を安心した表情で見た。
少女は沖田総司に微笑んで話し出す。
「今夜は総司さんとお約束をしていないのに逢えました。嬉しいです。」
沖田総司は少女に微笑んで話し出す。
「月が綺麗だから、鈴ちゃんと一緒に見たいと思ったんだ。いろいろと遭って、鈴ちゃんの家に来たんだ。」
少女は沖田総司に微笑んで話し出す。
「月を見て、私を想い出してくださって、とても嬉しいです。」
沖田総司は少女を微笑んで見た。
少女は沖田総司に微笑んで話し出す。
「総司さんと一緒に綺麗な月が見られて嬉しいです。」
沖田総司は少女に微笑んで頷いた。
少女は月を微笑んで見た。
沖田総司は少女と月を微笑んで見た。
少し後の事。
ここは、土方歳三と綺麗な女性が居る屋敷。
斉藤一が居た部屋。
斉藤一は部屋の中に普通に入った。
斉藤一は膳の前に普通に座った。
家の人が再び豪華な酒と肴を用意した。
斉藤一は月を見ながら、杯の酒を普通の表情で飲んだ。
少し後の事。
ここは、斉藤一の居る部屋。
斉藤一は月を見ながら、杯の酒を普通の表情で飲んでいる。
土方歳三が部屋の中に微笑んで入ってきた。
斉藤一は杯の酒を飲みながら、土方歳三を普通の表情で見た。
土方歳三は斉藤一に微笑んで話し出す。
「帰らずに、ずっと酒を飲んでいたんだ。」
斉藤一は杯の酒を飲むのを止めると、土方歳三に普通に話し出す。
「俺が帰ったら、土方さんの帰りが遅くなります。」
土方歳三は斉藤一を苦笑して見た。
斉藤一は杯の酒を飲み干すと、土方歳三に普通に話し出す。
「土方さん。ご馳走さまでした。」
土方歳三は斉藤一に微笑んで頷いた。
斉藤一は土方歳三に普通に話し出す。
「土方さん。そろそろ帰りましょう。」
土方歳三は斉藤一に苦笑して頷いた。
土方歳三は部屋を苦笑して出て行った。
斉藤一は部屋を普通に出て行った。
僅かに後の事。
ここは、山南敬助と明里の居る店。
山南敬助と明里の居る部屋。
山南敬助は明里と月を微笑んで見ている。
明里も山南敬助と月を微笑んで見ている。
明里は山南敬助に微笑んで話し出す。
「先生。綺麗な月を別な日も一緒に見たいです。先程の約束には、今日は含んでいないと返事をして頂けると嬉しいです。」
山南敬助は明里に微笑んで頷いた。
明里は山南敬助を微笑んで見た。
山南敬助も明里を微笑んで見た。
同じ頃。
ここは、少女の家。
庭。
沖田総司は少女と月を見ながら、微笑んで話している。
少女も沖田総司と月を見ながら、微笑んで話している。
沖田総司は少女を見ると、少女に微笑んで話し出す。
「そろそろ帰るね。」
少女は沖田総司を寂しく見た。
沖田総司は少女に微笑んで話し出す。
「鈴ちゃん。一緒にお月見をしよう。鈴ちゃんと一緒にお月見をするのは、約束だよ。鈴ちゃん。元気を出して。」
少女は沖田総司に微笑んで頷いた。
沖田総司は少女を微笑んで見た。
少女も沖田総司を微笑んで見た。
暫く後の事。
ここは、屯所の傍。
沖田総司は立ち止まると、月を微笑んで見た。
夜空には綺麗な月が浮かんでいる。
沖田総司は視線を戻すと、屯所の中に微笑んで入って行った。
* * * * * *
ここからは後書きになります。
この物語は既に掲載している物語の再改訂版です。
改訂前の物語の展開や雰囲気を出来るだけ残しながら改訂しました。
改訂前の物語を掲載するのは止めました。
以上の点、ご了承願います。
ここからは改訂前の後書きを加筆訂正して書きます。
「月見月(つきみづき)」は「陰暦八月の異称」です。
「月見(つきみ)」は「月を眺めて楽しむこと。特に、陰暦の八月の十五夜(中秋の名月)、陰暦の九月の十三夜(後の月。栗名月。)、の月を鑑賞すること。また、その集まりや宴。」をいいます。
楽しんで頂けると嬉しいです。
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