新撰組異聞　〜　桜と子供達　〜


今は春。


ここは、京の町。


桜の花が咲いている。


ここは、桜の花の咲く場所。


沖田総司と子供達の声が次々と聞こえる。

「総司お兄ちゃん！　次は僕と相撲をとろう！」

「分かった！」

「総司お兄ちゃん！　強いね！」

「総司お兄ちゃん！　物凄く強いね！」

「総司お兄ちゃん！　もっと遊ぼう！」


少し後の事。


ここは、桜の花の咲く場所。


沖田総司は笑顔で居る。

子供達も笑顔で居る。


沖田総司は子供達に笑顔で話し出す。

「みんな！　少し休憩しよう！」

子供達は沖田総司に笑顔で話し出す。

「はい！」

沖田総司は子供達を笑顔で見た。


沖田総司は笑顔で歩き出した。

子供達も笑顔で歩き出した。


少し後の事。


ここは、桜の花の咲く場所。


桜の花の咲く木の下。


沖田総司は微笑んで居る。

子供達も笑顔で居る。


一人の男の子が沖田総司に笑顔で話し出す。

「総司お兄ちゃん！　はじめお兄ちゃんは来ないの？！」

沖田総司は男の子に微笑んで話し出す。

「斉藤さんは来ないと思うよ。みんな。斉藤さんが来ないのか気になるんだ。」

一人の男の子が沖田総司に笑顔で話し出す。

「気になるよ！」

一人の男の子が沖田総司に笑顔で話し出す。

「総司お兄ちゃんが初めて他のお兄ちゃんと一緒に来たんだよ！　気になるよ！」

沖田総司は子供達に不思議な様子で考えながら話し出す。

「そうなんだ。」

一人の男の子が沖田総司に笑顔で話し出す。

「そうだよ！」

沖田総司は子供達を不思議な様子で考えながら見た。

一人の男の子が沖田総司に笑顔で話し出す。

「総司お兄ちゃん！　はじめお兄ちゃんは、お友達ですか？！」

沖田総司は子供達を真剣な様子で見た。

子供達は沖田総司を不思議な様子で見た。

沖田総司は子供達に真剣な表情で話し出す。

「友達だよ。」

一人の男の子が沖田総司に笑顔で話し出す。

「総司お兄ちゃん！　はじめお兄ちゃん！　一緒にお仕事しているの？！」

沖田総司は一人の男の子に微笑んで話し出す。

「私と斉藤さんは、一緒に仕事をしているよ。」

一人の男の子が沖田総司に笑顔で話し出す。

「一緒にお仕事していても、友達になるのですか？！」

沖田総司は一人の男の子に微笑んで話し出す。

「斉藤さんは一緒に仕事していても友達だよ。」

一人の男の子は沖田総司に笑顔で話し出す。

「はじめお兄ちゃんは、強いの？！」

沖田総司は子供達に微笑んで話し出す。

「斉藤さんは、物凄く強いよ。斉藤さんは、物凄く強くて、物凄く頼りになる、友達だよ。私は斉藤さんを以上のように思っている。」

一人の男の子が沖田総司に微笑んで話し出す。

「総司お兄ちゃんが強いの？　はじめお兄ちゃんが強いの？」

沖田総司は子供達を微笑んで見た。

子供達は沖田総司を笑顔で見た。

沖田総司は子供達に微笑んで話し出す。

「秘密だよ。」

子供達は沖田総司に不思議な様子で話し出す。

「秘密なの？」

沖田総司は子供達に笑顔で話し出す。

「秘密だよ！」

一人の男の子が沖田総司に微笑んで話し出す。

「はじめお兄ちゃん。再び来ますか？」

沖田総司は子供達に微笑んで話し出す。

「次回、斉藤さんと一緒に来るよ。」

子供達は沖田総司に笑顔で話し出す。

「本当？！」

沖田総司は子供達に微笑んで話し出す。

「本当だよ。」

子供達は沖田総司を笑顔で見た。

沖田総司は子供達に微笑んで話し出す。

「みんな。休憩は終りだよ。再び遊ぶ？　帰る？」

子供達は沖田総司に笑顔で話し出す。

「再び遊びます！」

沖田総司は子供達に微笑んで話し出す。

「次は何で遊ぶ？」

子供達は沖田総司を笑顔で考えながら見た。

沖田総司は子供達を笑顔で見た。


少し後の事。


ここは、桜の花の咲く場所。


沖田総司は微笑んで居る。

子供達は笑顔で居る。


子供達は沖田総司に笑顔で話し出す

「総司お兄ちゃん！　次回は、はじめお兄ちゃんと一緒に来てくださいね！」

沖田総司は子供達に微笑んで頷いた。

子供達は沖田総司を笑顔で見た。

沖田総司は子供達に微笑んで話し出す。

「みんな。次回も楽しく遊ぼうね。」

子供達は沖田総司に笑顔で話し出す。

「はい！」

沖田総司は子供達に微笑んで話し出す。

「みんな。気を付けて帰ってね。」

子供達は沖田総司に笑顔で話し出す。

「はい！」

沖田総司は子供達を微笑んで見た。

子供達は沖田総司に笑顔で軽く礼をした

沖田総司は子供達に笑顔で頷いた。


子供達は笑顔で走り出した。


沖田総司は子供達を微笑んで見た。


子供達の姿は見えなくなった。


沖田総司は笑顔で走り出した。


少し後の事。


ここは、桜の花の咲く場所。


沖田総司と子供達が居た場所の近くの場所になる。


桜の花の咲く木の下。


斉藤一は普通に居る。


斉藤一の横から、沖田総司の元気な声が聞こえた。

「斉藤さん〜！」


斉藤一は横を普通の表情で見た。


沖田総司が笑顔で走っている。


斉藤一は沖田総司を普通の表情で見た。


沖田総司は笑顔で走ってきた。


斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「総司。何か遭ったのか？」

沖田総司は斉藤一に笑顔で話し出す。

「何もありません！」

斉藤一は沖田総司を普通の表情で見た。

沖田総司は斉藤一に笑顔で話し出す。

「斉藤さん！　今の場所に咲く桜は、綺麗に咲いていますね！」

斉藤一は桜を普通の表情で見た。

沖田総司は斉藤一を笑顔で見た。

斉藤一は沖田総司を見ると、沖田総司に普通の表情で頷いた。

沖田総司は斉藤一を笑顔で見た。

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「総司。楽しい様子に見える。」

沖田総司は斉藤一に笑顔で話し出す。

「はい！　楽しい出来事がありました！」

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「総司。土方さんが来る時間が近付いている。楽しい気持ちのままでいて、調子に乗る状況にならないのか？　大丈夫か？」

沖田総司は斉藤一に笑顔で話し出す。

「大丈夫です！」

斉藤一は沖田総司を普通の表情で見た。

沖田総司は斉藤一に笑顔で話し出す。

「斉藤さん！　子供達と遊ぶ時に一緒に来てください！」

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「俺は行っても何もしない。俺は子供達と遊ばない。楽しく過ごせるのか？　子供達は了承しているのか？」

沖田総司が斉藤一に笑顔で話し出す。

「はい！　楽しいです！　子供達も私と同じ気持ちです！」

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「楽しいならば、構わない。」

沖田総司は斉藤一を笑顔で見た。

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「変わっている。」
沖田総司は斉藤一に笑顔で話し出す。

「変わっていません！　先程、子供達に友達だと話しました！」

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「友達？　誰の？」

沖田総司は斉藤一に笑顔で話し出す。

「秘密です！」

斉藤一は沖田総司を普通の表情で見た。

沖田総司は斉藤一を笑顔で見た。

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「総司には秘密の友達がいるのか。良い話を聞いた。」

沖田総司は斉藤一に焦って話し出す。

「意味が違います！」

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「意味が違うのか。説明しろ。」

沖田総司は斉藤一を焦って見た。


土方歳三が普通に来た。


斉藤一は土方歳三に普通の表情で軽く礼をした。

沖田総司は土方歳三に焦って軽く礼をした。

土方歳三は沖田総司と斉藤一に不思議な様子で頷いた。

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「総司。焦っている。大丈夫か？」

土方歳三は沖田総司を不思議な様子で見た。

沖田総司は土方歳三を焦って見た。

土方歳三は沖田総司に意地悪い声で話し出す。

「総司。楽しい様子だな。」

斉藤一は土方歳三を普通の表情で見た。

沖田総司は斉藤一に焦って話し出す。

「斉藤さん！　少し待ってください！」

斉藤一は沖田総司を普通の表情で見た。

土方歳三は沖田総司と斉藤一に呆れて話し出す。

「総司。斉藤。二人で何をしているんだ？」

沖田総司は土方歳三に焦って話し出す。

「私と斉藤さんは、話していました！」

土方歳三は斉藤一に呆れて話し出す。

「斉藤。総司が必死になっている。何が遭ったんだ？」

沖田総司は土方歳三に焦って話し出す。

「何もありません！」

斉藤一は土方歳三に普通に話し出す。

「一部は合っています。」

土方歳三は沖田総司と斉藤一に呆れて話し出す。

「一部は合っているのか。」

斉藤一は土方歳三に普通の表情で軽く礼をした。

沖田総司は斉藤一に焦って話し出す。

「斉藤さん！　誤解を招く内容は話さないでください！」

斉藤一は沖田総司を普通の表情で見た。

土方歳三は沖田総司と斉藤一に呆れて話し出す。

「総司。斉藤。歩きながら話しを聞く。早く行くぞ。」

沖田総司は土方歳三に焦って話し出す。

「はい！」

斉藤一は土方歳三に普通の表情で軽く礼をした。


土方歳三は普通に歩き出した。

斉藤一も普通に歩き出した。

沖田総司は斉藤一を気にしながら落ち着かない様子で歩き出した。


風が吹いた。


桜の花びらが静かに舞い落ちた。


桜の花びらが地面に静かに舞い落ちた。


土方歳三の姿は見えなくなった。

斉藤一の姿も見えなくなった。

沖田総司の姿も見えなくなった。




＊　　　　　　＊　　　　　　＊　　　　　　＊　　　　　　＊　　　　　　＊




ここからは後書きになります。

この物語は、「新撰組異聞」のシリーズを書き始めた頃で、「新撰組異聞　紅葉の舞」を書いた少し後に、書きました。

他の物語を発表している間に、この物語の発表が残ってしまいました。

この物語を書いた当初は２０００文字前後でした。

今回、加筆訂正をして掲載するため、文字数は増えています。

この物語を書いたきっけかは、男の子が「新撰組異聞　紅葉の舞」の中で、「僕は、総司お兄ちゃんの強くて優しいところが、大好きです！　総司お兄ちゃんが、はじめお兄ちゃんは、物凄く強くて物凄く頼りになる友達だと話します！　だから、僕も、はじめお兄ちゃんが大好きになりました！」という内容のセリフがあります。

男の子が斉藤一さんに話した理由を考えたくて書きました。

沖田総司さんと斉藤一さんが、予定が合えば子供達の元に一緒に行くきっかけの出来事と考えてください。

明るく元気な沖田総司さん。

素っ気無いけれど色々な事を考えていて、でも、少しだけ色々としている斉藤一さん。

沖田総司さんと斉藤一さんを呆れた様子で見る土方歳三さん。

土方歳三さん、沖田総司さん、斉藤一さん、子供達が登場する物語です。

楽しんで頂けると嬉しいです。





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