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新撰組異聞外伝 〜 夏至の頃 〜


〜 第三版 〜


ここは、東京。


梅雨の終わりを迎えようとしている。


今日は朝から霧雨が降っている。


沖田総司の息子の敬一は、傘を差して微笑んで歩いている。


少し後の事。


ここは、藤田五郎、妻の時尾、幼い息子の勉の家。


食卓の有る部屋。


時尾は微笑んで居る。

敬一も微笑んで居る。

勉は笑顔で居る。

勉と敬一の前には、麦茶が置いてある。


時尾は敬一の腕を見ながら、敬一に心配して話し出す。

「怪我した腕で傘を差して長く歩くのは大変よね。腕の怪我は痛くない?」

敬一は麦茶を飲みながら、時尾に微笑んで話し出す。

「腕の怪我の痛みは、ほとんど感じなくなりました。傘の差し方を考えて歩いたので、腕の怪我は痛くありませんでした。完治には少し掛かりますが、順調に回復しています。安心してください。」

時尾は敬一を微笑んで見た。

勉は麦茶を飲みながら、時尾と敬一を笑顔で見た。


時尾は微笑んで居なくなった。


敬一は麦茶を飲みながら、勉に微笑んで話し出す。

「僕の腕の怪我が完治したら、たくさん遊ぼうね。」

勉は麦茶を飲みながら、敬一に笑顔で頷いた。

敬一は麦茶を飲みながら、勉に微笑んで話し出す。

「僕の用事が終わった後に時間に余裕があったら、一緒に遊ぼうね。」

勉は麦茶を飲みながら、敬一に笑顔で頷いた。


時尾は微笑んで来た。


時尾は敬一に微笑んで話し出す。

「五郎さんは今も接客中なの。雨の降る中を来てくれたのに待たせてごめんなさい。」

敬一は麦茶を飲みながら、時尾に微笑んで話し出す。

「僕は大丈夫です。斉藤さんのお客さんが帰るまで待ちます。」

時尾は敬一に微笑んで話し出す。

「藤田の接客が終わったら、直ぐに伝えるわね。」

敬一は麦茶を飲みながら、時尾に微笑んで話し出す。

「お願いします。」

時尾は敬一に微笑んで頷いた。

敬一は麦茶を飲み終わると、時尾に微笑んで話し出す。

「ご馳走様でした。」

勉は麦茶を飲み終わると、時尾に笑顔で話し出す。

「ごちそさま。」

時尾は勉と敬一に微笑んで頷いた。

敬一は勉に微笑んで話し出す。

「勉君。少しだけかも知れないけれど、一緒に遊ぼう。」

勉は敬一に笑顔で話し出す。

「あそぶ。」

敬一は勉に微笑んで話し出す。

「勉君の部屋で遊ぼう。」

勉は敬一に笑顔で頷いた。


敬一は微笑んで居なくなった。

勉は笑顔で居なくなった。


暫く後の事。


ここは、藤田五郎の家。


客間。


藤田五郎は普通に居る。

藤田五郎より僅かに年上の雰囲気の男性も普通に居る。


男性客は藤田五郎に微笑んで話し出す。

「勉君に会ってから帰りたい。」

藤田五郎は男性客に普通の表情で頷いた。

男性客は藤田五郎を微笑んで見た。


僅かに後の事。


ここは、藤田五郎の家。


客間の前に在る縁。


藤田五郎は客間から普通に出てきた。

男性客は客間から微笑んで出てきた。


時尾は微笑んで来た。


時尾は藤田五郎と男性客に微笑んで軽く礼をした。

藤田五郎は時尾に普通の表情で頷いた。

男性客は藤田五郎に微笑んで頷いた。

時尾は藤田五郎に微笑んで話し出す。

「敬一君が来ています。今は勉と一緒に部屋で遊んでいます。」

藤田五郎は時尾に普通の表情で頷いた。

男性客は藤田五郎に不思議な様子で話し出す。

「敬一君?」

藤田五郎は男性客を見ると、男性客に普通に話し出す。

「知り合いの子だ。」

男性客は藤田五郎に微笑んで話し出す。

「差し支えなければ、敬一君と会ってから帰りたい。」

藤田五郎は男性客に普通の表情で頷いた。


藤田五郎は普通に歩き出した。

男性客は微笑んで歩き出した。

時尾も微笑んで歩き出した。


僅かに後の事。


ここは、藤田五郎の家。


時尾と勉の部屋の前に在る縁。


藤田五郎は普通に来た。

男性客は微笑んで来た。

時尾も微笑んで来た。


話し声も物音も聞こえない。


男性客は藤田五郎に不思議な様子で話し出す。

「静かだな。」

藤田五郎は男性に普通に話し出す。

「静かだが、勉と敬一は、部屋の中に居る。」

男性客は藤田五郎を不思議な様子で見た。

時尾は藤田五郎と男性客を微笑んで見た。


僅かに後の事。


ここは、藤田五郎の家。


時尾と勉の部屋。


藤田五郎は部屋の中に普通の表情で静かに入った。

男性客も部屋の中に普通の表情で静かに入った。

時尾は部屋の中に微笑んで静かに入ってきた。


勉は横になり、気持ち良く寝ている。

敬一も横になり、気持ち良く寝ている。


男性客は勉と敬一を微笑んで見た。

藤田五郎は勉と敬一を普通の表情で見た。

時尾は勉と敬一を微笑んで見た。

男性客は藤田五郎を見ると、藤田五郎に微笑んで静かに話し出す。

「二人共に気持ち良く眠っているな。遊ぶ最中に眠ってしまったんだな。」

藤田五郎は男性客を見ると、男性客に普通の表情で頷いた。

男性客は敬一を不思議な様子で見た。

藤田五郎は男性客を普通の表情で見た。

男性客は藤田五郎を見ると、藤田五郎に不思議な様子で静かに話し出す。

「気持ち良く眠る男の子が、知り合いの子の敬一君なんだ。」

藤田五郎は男性客に普通の表情で頷いた。

男性客は敬一を不思議な様子で見た。

藤田五郎は男性客を普通の表情で見た。

敬一は横になり、ゆっくりと目を開けた。

藤田五郎は敬一を普通の表情で見た。

時尾は敬一を微笑んで見た。

敬一は慌てて体を起こすと、藤田五郎、時尾、男性客に、慌てて話し出す。

「すいません! 寝ていました!」

藤田五郎は敬一に普通に話し出す。

「気にするな。」

敬一は勉を慌てて見た。

勉は横になり、気持ち良く寝ている。

時尾は敬一に微笑んで話し出す。

「勉は別な部屋で寝かすわ。」

敬一は時尾を微笑んで見た。

時尾は勉を微笑んで静か抱いた。

勉は気持ち良く寝ている。


時尾は勉を抱いて、部屋から微笑んで出て行った。

勉は気持ち良く寝て、部屋から出て行った。


藤田五郎は敬一に普通に話し出す。

「怪我の具合は?」

敬一は藤田五郎に微笑んで話し出す。

「腕の怪我の痛みは、ほとんど感じなくなりました。完治には少し掛かりますが、順調に治っています。安心してください。」

藤田五郎は敬一に普通に話し出す。

「完治して直ぐに稽古を受けると、新たな怪我をする可能性がある。怪我の治り具合に影響がないように、稽古の準備を始めろ。」

敬一は藤田五郎に微笑んで話し出す。

「はい。」

藤田五郎は敬一を普通の表情で見た。

敬一は藤田五郎に微笑んで話し出す。

「帰ります。」

藤田五郎は敬一に普通に話し出す。

「俺に話しがあるから来たのだろ。話す前に帰って良いのか?」

敬一は藤田五郎と男性客を考え込んで見た。

藤田五郎は敬一に普通に話し出す。

「俺の傍に居る人物は、危険な人物ではない。俺の傍に居る人物を気にせずに話せ。」

男性客は敬一に苦笑して話し出す。

「五郎が俺を敬一君にとって危険な人物ではないと話す。俺を気にせずに話してくれ。」

藤田五郎は敬一に普通の表情で頷いた。

敬一は藤田五郎と男性客を微笑んで見た。

男性客は藤田五郎に微笑んで話し出す。

「別な部屋に移って話さないか?」

藤田五郎は男性客に普通の表情で頷いた。


男性客は部屋を微笑んで出て行った。

敬一も部屋を微笑んで出て行った。

藤田五郎は部屋を普通に出て行った。


少し後の事。


ここは、藤田五郎の家。


客間。


藤田五郎は普通に居る。

男性客は微笑んで居る。

敬一も微笑んで居る。


藤田五郎は敬一に普通に話し出す。

「先程から俺の傍に居る人物は、俺の兄の山口廣明だ。」

敬一は男性客を驚いて見た。


男性客の名前は、山口廣明。

山口廣明は、藤田五郎の兄になる。


山口廣明は藤田五郎に苦笑して話し出す。

「一。俺を兄と紹介できる人物と居る時は、弟らしく振舞ってくれると嬉しいな。」

藤田五郎は山口廣明を普通の表情で見た。

山口廣明は藤田五郎を苦笑して見た。

敬一は山口廣明と藤田五郎を驚いて見た。

山口廣明は藤田五郎と敬一に微笑んで話し出す。

「敬一君には実際に会っていないのに、以前に何処かで会った気がした。昔の出来事を思い出してみた。敬一君は以前に会った人物に似ていると分かった。」

敬一は藤田五郎と山口廣明を困惑して見た。

藤田五郎は山口廣明と敬一を普通の表情で見た。

山口廣明は藤田五郎と敬一に普通に話し出す。

「一人は、一の紹介で京の町を案内してくれた女の子。一人は、一と親しい仕事仲間。」

藤田五郎は山口廣明に普通の表情で頷いた。

山口廣明は敬一に微笑んで話し出す。

「敬一君は、沖田さんと美鈴さんの子供だね。」

敬一は山口廣明に微笑んで話し出す。

「はい。」

山口廣明は敬一に微笑んで話し出す。

「敬一君は沖田さんと美鈴さんに似ている。」

敬一は山口廣明に僅かに寂しく話し出す。

「僕はお父さんに一度も逢っていません。僕とお父さんは似ていると聞くと、嬉しい気持ちになると同時に、寂しい気持ちになります。」

山口廣明は敬一に微笑んで話し出す。

「沖田さんの雰囲気と敬一君の雰囲気は、物凄く似ている。だけど、敬一君は沖田さんより格好良い。敬一君は沖田さんに雰囲気は物凄く似ているけれど、短気ではなく、美鈴さんが関係すると騒いで突っ走る性格でもないらしい。敬一君は沖田さんよりしっかりとして落ち着いている面がある。敬一君の性格は、美鈴さんに似ているな。」

敬一は山口廣明に不思議な様子で話し出す。

「お父さんは、短気で、お母さんが関係すると騒いで突っ走る性格、なのですか?」

山口廣明は敬一に微笑んで話し出す。

「昔の出来事だけど、美鈴さんに京の町を案内してもらった。俺と美鈴さんが一緒に居る時に、沖田さんに怪しい人物と判断されて、斬られそうになった。あの時は本当に驚いた。」

藤田五郎が山口廣明に普通に話し出す。

「あの時の兄さんは、本当に驚く様子には感じなかった。」

山口廣明が藤田五郎に微笑んで話し出す。

「あの時の沖田さんは物凄い威圧感があっただろ。俺は安全で冷静な人物に見せようとした。一が近くに居ると分かっていたから、一が助けてくれる。美鈴さんが傍に居たから、沖田さんは無茶をしないと思った。最悪の事態は起こらないと判断できる状況が幾つか有ったから、驚く気持ちはあったが、落ち着けた。」

藤田五郎は山口廣明に普通に話し出す。

「総司を放って置けば、動揺した兄さんが見られたのか。残念だ。」

山口廣明は藤田五郎に苦笑して話し出す。

「一。状況によっては、放って置くつもりだったのか?」

藤田五郎は山口廣明を普通の表情で見た。

山口廣明は藤田五郎を苦笑して見た。

敬一は藤田五郎と山口廣明を不思議な様子で見た。

山口廣明は敬一に微笑んで話し出す。

「沖田さんは危険な任務が多かったから、美鈴さんに危害が及ばないように心配していた。沖田さんは、美鈴さんを常に心配して物凄く大切に想っていた。俺が経験した出来事は、沖田さんが美鈴さんを思う証拠になる出来事の一つだ。」

敬一は山口廣明を微笑んで見た。

藤田五郎は山口廣明に普通に話し出す。

「兄さん。大切な内容を話していなかった。敬一の剣道の腕前は凄い。」

山口廣明は敬一に微笑んで話し出す。

「敬一君。俺が美鈴さんと話す機会があった時には、斬りかからないでくれ。」

敬一は藤田五郎に微笑んで話し出す。

「斉藤さん。返事の相談に乗ってください。」

藤田五郎は敬一に普通に話し出す。

「敬一の傍に俺が居る時に、兄さんと美鈴さんが話す場合は、敬一の判断に任せる。」

山口廣明は藤田五郎と敬一を苦笑して見た。

敬一が山口廣明に微笑んで話し出す。

「お母さんを泣かせなければ、何もしません。お母さんを泣かせたら、容赦しません。」

山口廣明は藤田五郎を不思議な様子で見た。

藤田五郎は山口廣明を普通の表情で見た。

山口廣明は藤田五郎を微笑んで見た。

敬一は藤田五郎と山口廣明を不思議な様子で見た。


少し後の事。


ここは藤田五郎の家。


玄関。


山口廣明は微笑んで居る。

藤田五郎は普通に居る。

敬一は微笑んで居る。


山口廣明は敬一に微笑んで話し出す。

「事情があって、一の家を頻繁に訪問できない。敬一君と会う機会は二度と無いかも知れない。念のために、敬一君に話しておく。敬一君は沖田さんの良いところと美鈴さんの良いところを受け継いでいる。沖田さんと美鈴さんに恥じない立派な大人になれ。沖田さんの分も美鈴さんを大切にしろ。」

敬一は山口廣明に笑顔で話し出す。

「はい!」

山口廣明は敬一に微笑んで話し出す。

「次に会う時は、敬一君が更に良い男になっていると期待している。」

敬一は山口廣明に笑顔で話し出す。

「分かりました! 期待して待っていてください!」

山口廣明は敬一に微笑んで話し出す。

「美鈴さんに元気で過ごすように伝えてくれ。」

敬一は山口廣明に笑顔で話し出す。

「はい! 山口さんも元気でお過ごしください!」

山口廣明は藤田五郎に微笑んで話し出す。

「都合が付けば、再び訪問する。」

藤田五郎は山口廣明に普通の表情で頷いた。

山口廣明は藤田五郎と敬一を微笑んで見た。

時尾は山口廣明に普通に話し出す。

「今も霧雨が降り続いています。気を付けて帰ってください。」

山口廣明は時尾に微笑んで頷いた。


山口廣明は傘を差して、普通に帰って行った。


少し後の事。


ここは、東京。


霧雨が降り続いている。


ここは、藤田五郎の家。


玄関。


藤田五郎は普通に居る。

時尾は小さい包みを持ち、微笑んで居る。

敬一は微笑んで居る。


敬一は藤田五郎に微笑んで話し出す。

「次に来る頃には、怪我は更に治っていると思います。稽古は近い内に出来ると思います。」

藤田五郎は敬一に普通に話し出す。

「敬一がいつでも稽古が出来るように、準備をして待っている。ただし、体調が悪い時と怪我の治り具合が悪い時は、稽古は延期だ。」

敬一は藤田五郎に微笑んで話し出す。

「はい。」

藤田五郎は敬一を普通の表情で見た。

時尾は敬一に小さい包みを差し出すと、敬一に微笑んで話し出す。

「雨の降る中を持って帰るのは大変だけど、包みは小さいし、軽い物だから、腕への負担は少ないと思うの。家に帰ったら、美鈴さんと一緒に食べね。」

敬一は時尾から小さい包みを受け取ると、時尾に微笑んで話し出す。

「ありがとうございます。」

時尾は敬一を微笑んで見た。

敬一は小さい包みを持ち、藤田五郎と時尾に微笑んで軽く礼をした。

時尾は敬一に微笑んで頷いた。

藤田五郎は敬一に普通の表情で頷いた。


敬一は、片手で小さい包みを大事に持ち、片手で傘を差して、微笑んで帰って行った。


暫く後の事。


ここは、敬一と母親の美鈴の家。


玄関。


敬一は、小さい包みを持ち、傘を差して、笑顔で帰ってきた。


敬一は小さい包みを持ち、傘を微笑んでたたんだ。


美鈴は微笑んで現れた。


美鈴は敬一に微笑んで話し出す。

「敬一。お帰りなさい。」

敬一は美鈴に小さい包みを差し出すと、美鈴に微笑んで話し出す。

「斉藤さんと時尾さんからの頂き物だよ。時尾さんはお母さんと僕で食べて欲しいと話していたよ。」

美鈴は敬一から小さい包みを受け取ると、敬一に微笑んで話し出す。

「敬一。斉藤さんと時尾さんへのお礼を頼むわね。」

敬一は美鈴に笑顔で頷いた。

美鈴は小さい包みを持ち、敬一を微笑んで見た。

敬一は美鈴に微笑んで話し出す。

「斉藤さんの家で、斉藤さんのお兄さんの山口廣明さんと会ったんだ。お母さんと山口さんが一緒に居る時に、お父さんに怪しい人と間違われて怖い思いをしたと笑顔で話したんだ。山口さんはお母さんに元気で過ごしてくださいと話していたんだ。」

美鈴は小さい包みを持ち、敬一を微笑んで見た。

敬一は美鈴を笑顔で見た。

美鈴は小さい包みを持ち、敬一に微笑んで話し出す。

「敬一。山口さんが話した出来事を詳しく知りたい?」

敬一は美鈴に笑顔で話し出す。

「知りたい!」

美鈴は小さい包みを持ち、敬一に微笑んで話し出す。

「話すのは止めて、秘密にしようかしら。」

敬一は美鈴を苦笑して見た。

美鈴は小さい包みを持ち、敬一に微笑んで話し出す。

「食事の支度が終わっているの。少し早いけれど食べましょう。」

敬一は美鈴を苦笑して見ている。

美鈴は小さい包みを持ち、敬一を微笑んで見た。

敬一は美鈴を微笑んで見た。


敬一は家の中に微笑んで入って行った。

美鈴は小さい包みを持ち、家の中に微笑んで入って行った。


外では霧雨が降り続いている。

梅雨が終わりに近付く気配を見せ始めている。

夏が直ぐ近くまで訪れている気配を見せ始めている。




*      *      *      *      *      *




ここからは後書きになります。

この物語は既に掲載している物語の再改訂版です。

改訂前の物語の展開や雰囲気を出来るだけ残して改訂しました。

改訂前の物語を掲載するのは止めました。

以上の点、ご了承願います。

ここからは改訂前の後書きを加筆訂正して書きます。

この物語は、「新撰組異聞外伝 短編 入梅の頃」の後日談、そして、藤田五郎さんのお兄さんの山口廣明さんと敬一君が初めて会う物語、として書きました。

この物語で、山口廣明さんが沖田総司さんに斬られそうになったと話す出来事は、「新撰組異聞 短編 鳴神月大騒動」を差しています。

山口廣明さんは、数学を良く学んでいた方のようです。

明治時代になってからは、内務省、大蔵省の属官、主税局、などで勤務をしています。

物語の時間設定時は、この三つの中の何処かで勤務をしていた頃と思われます。

「夏至(げし)」についてです。

二十四節気の一つです。

六月二十一日頃、または、この日から小暑までの期間を言います。

北半球では太陽がもっとも高く、昼の時間がもっとも長くなる日だそうです。

北半球でこの説明になるという事は、南半球では逆になるので「冬至」になります。

日本では梅雨の所が多い時期だと思います。

一年中で昼が長く夜が短い日といわれています。

菖蒲が咲き始め、半夏(烏柄杓)が生えてくる頃だそうです。

楽しんで頂けると嬉しいです。





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