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新撰組異聞外伝 〜 初冬に届いた贈り物 〜


〜 第三版 〜


一年の終わりの月の半分を過ぎた頃。


藤田五郎と妻の時尾の間に、初めての子供が誕生した。

藤田五郎と妻の時尾の間に生まれた子供は、男の子になる。


“勉”と名付けられた。


幾日か過ぎた。


暦は、二十五日になった。


ここは、東京。


ここは、藤田五郎、妻の時尾、生まれて間もない息子の勉の住む家。


時尾と勉の部屋。


時尾は微笑んで居る。

勉は床の中で静かに寝ている。


時尾は勉を微笑んで見た。

勉は床の中で静かに寝ている。


時尾は部屋の外に微笑んで静かに出て行った。


僅かに後の事。


ここは、藤田五郎、妻の時尾、生まれて間もない息子の勉の住む家。


時尾と勉の部屋。


勉は床の中で静かに寝ている。


藤田五郎は部屋の中に普通の表情で静かに入った。


藤田五郎は勉を普通の表情で見た。

勉は床の中で静かに寝ている。


部屋の中が心地良い温かさに包まれた。


藤田五郎は障子を静かに少し開けると、庭を普通の表情で見た。


庭には季節はずれの桜が咲いている。


藤田五郎は障子を静かに閉めると、部屋の中を普通の表情で見た。


勉は床の中で静かに寝ている。

沖田総司は勉を微笑んで見ている。


藤田五郎は沖田総司と勉を普通の表情で見た。

沖田総司は藤田五郎を見ると、藤田五郎に微笑んで話し出す。

「斉藤さん。こんにちは。」

藤田五郎は沖田総司に普通に話し出す。

「今日の来た理由は何だ?」

沖田総司は斉藤一に苦笑して話し出す。

「斉藤さんが呼んだから来ました。」

藤田五郎は沖田総司を普通の表情で見た。

沖田総司が藤田五郎に微笑んで話し出す。

「斉藤さん。お父さんになりしたね。おめでとうございます。」

藤田五郎は沖田総司を普通の表情で見ている。

沖田総司は藤田五郎に微笑んで話し出す。

「勉君。良い名前です。勉君は可愛いです。」

藤田五郎は沖田総司を普通の表情で見ている。

沖田総司は藤田五郎に微笑んで話し出す。

「斉藤さん。今の会話に一番相応しい返事は、“ありがとう”、になると思います。」

藤田五郎は沖田総司に普通の表情で頷いた。

沖田総司は藤田五郎を微笑んで見た。

藤田五郎は沖田総司と勉を普通の表情で見た。

沖田総司は勉を見ると、藤田五郎に微笑んで話し出す。

「赤ん坊は温かいですよね。触れなくても、温かさが伝わります。赤ん坊は幾度か見ましたが、近くで見る機会がほとんどありませんでした。」

藤田五郎は沖田総司を普通の表情で見た。

沖田総司は藤田五郎を見ると、藤田五郎に微笑んで話し出す。

「少し経つと、斉藤さんを見て微笑むようになりますよ。更に可愛くなりますよ。」

藤田五郎は沖田総司に普通に話し出す。

「具体的な内容を含めて話しているな。」

沖田総司は藤田五郎を微笑んで見た。

藤田五郎は沖田総司を普通の表情で見た。

沖田総司は藤田五郎に微笑んで話し出す。

「斉藤さんは勉君の成長が常に見られます。とても羨ましいです。」

藤田五郎は沖田総司に普通に話し出す。

「俺が羨ましいのか?」

沖田総司が藤田五郎に微笑んで話し出す。

「はい。」

藤田五郎は沖田総司を普通の表情で見た。

沖田総司は勉を微笑んで見た。

藤田五郎は沖田総司を普通の表情で見ている。

沖田総司は勉に微笑んで話し出す。

「元気で丈夫な子に育ってね。」

藤田五郎が沖田総司に普通に話し出す。

「総司の性格から考えると、勉に何か起きる度に、総司が現れて大騒ぎをする可能性が高い。総司が心配する状況の無いように育てる。安心しろ。」

沖田総司は藤田五郎を見ると、藤田五郎に苦笑して話し出す。

「酷い内容の話に感じます。」

藤田五郎は沖田総司に普通に話し出す。

「俺は事実を話した。俺は酷い内容は話していない。」

沖田総司は藤田五郎を苦笑して見た。

藤田五郎は沖田総司を普通の表情で見た。

沖田総司は勉を微笑んで見た。

藤田五郎は沖田総司を普通の表情で見た。

沖田総司は藤田五郎を見ると、藤田五郎に微笑んで話し出す。

「斉藤さん。戻る時間が近付いています。」

藤田五郎は沖田総司に普通に話し出す。

「総司。今日の来た理由は何だ?」

沖田総司は藤田五郎に微笑んで話し出す。

「勉君に逢いに来ました。斉藤さんに逢うために来ました。とても楽しかったです。」

藤田五郎は沖田総司を普通の表情で見た。

沖田総司は藤田五郎に微笑んで軽く礼をした。

藤田五郎は沖田総司に普通の表情で頷いた。


沖田総司は微笑んで、静かに居なくなった。


部屋を包む温かさは変わらずに続いている。


時尾が部屋の中に微笑んで静かに入ってきた。


藤田五郎は時尾を普通の表情で見た。

時尾は藤田五郎に微笑んで話し出す。

「私の代わりに勉の傍に居たのですね。ありがとうございます。」

藤田五郎は時尾に普通の表情で頷いた。

時尾は勉を微笑んで見た。

藤田五郎は勉を普通の表情で見た。

勉は床の中で静かに寝ている。


藤田五郎は部屋の外に普通の表情で静かに出て行った。


少し後の事。


ここは、藤田五郎、妻の時尾、生まれて間もない息子の勉の住む家。


藤田五郎の部屋。


藤田五郎は部屋の中に普通に入ってきた。


藤田五郎は部屋の中の或る場所から、刀を収めた鞘を普通に取り出した。


刀は鞘に納まっているが、凛とした雰囲気と威圧感が伝わる。


藤田五郎は真剣な表情で鞘から刀を抜いた。


刀からは、更に凛とした雰囲気と更なる威圧感が伝わった。


藤田五郎は刀を持ち、刀を真剣な表情で確認した。


刀に痛む部分は無い。


藤田五郎は刀を鞘に普通の表情で収めた。

藤田五郎は刀を収めた鞘を持ち、刀を収めた鞘を見ながら、普通の表情で呟いた。

「総司が刀について書いた手紙。何処に有るのだろうか?」

藤田五郎は刀を収めた鞘を持ち、刀を収めた鞘を見ながら、真剣な表情で呟いた。

「総司。約束どおり、刀は俺が守り貫く。」


刀は鞘に納まっているが、凛とした雰囲気と威圧感が伝わる。


藤田五郎は刀を収めた鞘を元の場所に普通の表情で仕舞った。


藤田五郎は部屋の外に普通に出て行った。


同じ頃。


ここは、或る町。


神社。


境内。


たくさんの木々が植わっているが、枝や幹のみとなっている。

木々の枝を彩った葉は、枝にも地面にも、無い。


子供達の明るい声が辺りに響く。

「今日の遊びは終わりにしよう!」

「家に帰ろう!」


子供達は元気に走り出した。


一人の男の子が前を見て、笑顔で立ち止まった。


男の子の視線の先に、母親が男の子に向かって微笑んで歩く姿が見える。


男の子は母親を笑顔で見た。


男の子は笑顔で走り出した。


母親は微笑んで立ち止まった。


男の子は笑顔で走ってきた。


母親は男の子を微笑んで見た。

男の子は母親に笑顔で話し出す。

「お母さん! 迎えに来てくれたんだ! ありがとう!」

母親は男の子に微笑んで頷いた。


男の子は笑顔で歩き出した。

母親は微笑んで歩き出した。


男の子は、沖田総司の息子の“敬一”となる。

男の子の母親は、沖田総司の妻の“美鈴”となる。


今は亡き沖田総司の一番大切な家族になる。


少し後の事。


ここは、或る町。


敬一は笑顔で歩いている。

美鈴は微笑んで歩いている。


お菓子を売る店に近付いた。


美鈴は微笑んで立ち止まった。

敬一は笑顔で立ち止まった。


敬一はお菓子を売る店を笑顔で見た。

美鈴は敬一に微笑んで話し出す。

「敬一。お菓子を買って帰りましょう。」

敬一は美鈴を見ると、美鈴に微笑んで話し出す。

「ご飯の時間が近いよね。お菓子は要らないよ。」

美鈴は敬一に微笑んで話し出す。

「敬一。今日は“くりすます”なの。異国では、“くりすます”の日は、神様にお祈りして、美味しい物を食べるの。お母さんはお菓子が食べたいと思っていたの。敬一もお菓子を一緒に食べましょう。」

敬一は美鈴に微笑んで話し出す。

「お母さんの作る食事は、いつも美味しいよ。僕はいつもご馳走を食べているよ。みんなは“くりすます”のお祝いをしていないよ。お菓子は要らないよ。」

美鈴が敬一に微笑んで話し出す。

「敬一がお菓子を要らないのなら、お母さんもお菓子を要らない。今日はお菓子を買わずに帰りましょう。」

敬一が美鈴に笑顔で話し出す。

「お母さん! 僕はお母さんと同じお菓子が食べたくなった!」

美鈴は敬一に微笑んで話し出す。

「お母さんは敬一が選んだお菓子を食べたいわ。今日は敬一がお菓子を選んで。」

敬一は美鈴に笑顔で頷いた。


暫く後の事。


ここは、敬一と美鈴の住む家。


食卓の有る部屋。


敬一は笑顔で居る。

美鈴は微笑んで居る。

食卓には、豪華ではないが丁寧に作られた食事が載っている。


敬一は美鈴に笑顔で話し出す。

「いただきます!」

美鈴は敬一に微笑んで話し出す。

「いただきます!」

敬一は笑顔で美味しく食事を始めた。

美鈴は食事をしながら、敬一に微笑んで話し出す。

「敬一。食事が終わったら、お父さんが書いた手紙を一緒に読みましょう。」

敬一は美味しく食事をしながら、美鈴に笑顔で頷いた。

美鈴は食事をしながら、敬一を微笑んで見た。


少し後の事。


ここは、敬一と美鈴の住む家。


食卓の有る部屋。


敬一は手紙を笑顔で読んでいる。

美鈴は手紙を微笑んで読んでいる。

机の上には、お菓子の入った袋が置いてある。


美鈴は敬一を見ると、敬一に微笑んで話し出す。

「斉藤さんを怖いと思う人達は多かったの。斉藤さんが怖くて近寄れない人達がいたの。お父さんとお母さんは、斉藤さんを怖いと思った時は無かったの。斉藤さんは、お父さんが困った時とお母さんが困った時は、いつも助けてくれたの。斉藤さんは、とても優しい人物で、とても強い人物で、とても頼りになる人物なの。」

敬一は美鈴を微笑んで見た。

美鈴は敬一に微笑んで話し出す。

「斉藤さんを必要以外の内容は話さないと喩える人達がいたの。斉藤さんは、信頼できる人物ならば、話す時間が増えるの。斉藤さんはお父さんと話す時間は多かったの。斉藤さんはお母さんと普通に話してくれたの。お母さんはお父さんと一緒に居る時間が多かったから、普通に話してくれたと思うの。」

敬一は美鈴に微笑んで話し出す。

「斉藤さんは、お父さんもお母さんも、信頼していたんだね。お父さんとお母さんは、凄い人物だね。」

美鈴は敬一に微笑んで話し出す。

「斉藤さんが信頼できる人物だと思うためには、しっかりと過ごす必要があるわ。敬一は、お父さんの息子だから、しっかりと過ごせば、斉藤さんが信頼する人物になれると思うの。」

敬一は美鈴に笑顔で話し出す。

「僕も斉藤さんに信頼してもらえる人物になるよ! たくさん努力するよ!」

美鈴は敬一に微笑んで頷いた。

敬一は美鈴に微笑んで話し出す。

「お母さん。お父さんについて教えて。」

美鈴が敬一に微笑んで話し出す。

「お父さんは、いつも明るい人物で、とても優しい人物で、とても強い人物なの。」

敬一は美鈴を微笑んで見た。

美鈴は敬一に微笑んで話し出す。

「お父さんは、お母さんや斉藤さんに怒る時があったの。お父さんは、斉藤さんやお母さんに怒った後に、いつも後悔していたの。」

敬一は美鈴を不思議な様子で見た。

美鈴が敬一に微笑んで話し出す。

「敬一。剣道を続けないの?」

敬一は美鈴に複雑な表情で話し出す。

「剣道の稽古を受けると、お父さんに関して質問を受けるんだ。」

美鈴は敬一を心配して見た。

敬一は美鈴に微笑んで話し出す。

「数年ほど経てば、お父さんに関する質問を受ける機会は少なくなると思うんだ。数年ほど経ったら、道場に通う稽古を再開したいと思うんだ。」

美鈴が敬一に辛い様子で話し出す。

「敬一。ごめんね。」

敬一は美鈴に微笑んで話し出す。

「今は、お母さんの手伝いを含めて、剣道以外に実施したい内容がたくさん有るんだ。道場に通って剣道の稽古を受ける時間が作れないんだ。今は、家で剣道の稽古を続けているよ。剣道の稽古は続けているよ。お母さん。安心して。悲しい顔をしないで。」

美鈴は敬一を微笑んで見た。

敬一も美鈴を微笑んで見た。

美鈴は敬一に微笑んで話し出す。

「敬一。お菓子を食べましょう。」

敬一は美鈴に微笑んで頷いた。

美鈴は敬一に微笑んで話し出す。

「先にお父さんにお菓子を食べてもらいましょう。」

敬一は美鈴に微笑んで頷いた。

美鈴は袋からお菓子を取ると、お菓子を皿に微笑んで載せた。

敬一は美鈴を微笑んで見た。


美鈴はお菓子の載る皿を持ち、微笑んで居なくなった。

敬一は微笑んで居なくなった。


少し後の事。


ここは、敬一と美鈴の住む家。


沖田総司の位牌の有る部屋。


敬一は微笑んで居る。

美鈴も微笑んで居る。

沖田総司の位牌の前には、お菓子が置いてある。


少し後の事。


ここは、敬一と美鈴の住む家。


食卓の有る部屋。


食卓には、お菓子の入った袋が置いてある。


敬一は微笑んで来た。

美鈴は微笑んで来た。


美鈴は敬一に微笑んで話し出す。

「お母さんは食べたいお菓子を迷っているの。敬一。先にお菓子を選んで。」

敬一は美鈴に微笑んで頷いた。

美鈴は敬一を微笑んで見た。

敬一は袋からお菓子を笑顔で取った。

美鈴はお菓子を微笑んで取った。

敬一はお菓子を持ち、美鈴に笑顔で話し出す。

「いただきます!」

美鈴はお菓子を持ち、敬一に微笑んで話し出す。

「いただきます。」

敬一はお菓子を笑顔で美味しく食べ始めた。

美鈴は敬一を見ながら、お菓子を微笑んで食べ始めた。


同じ頃。


ここは、敬一と美鈴の住む家の傍。


沖田総司は美鈴と敬一を悲しく見ている。


沖田総司の後ろから、沖田総司が聞き慣れた明るい声が聞こえた。

「沖田さん!」


沖田総司は軽く息をはくと、後ろをゆっくりと見た。


森蘭丸が微笑んで居る。


沖田総司は敬一と美鈴を見ると、森蘭丸に切ない表情で話し出す。

「鈴も敬一も、菓子が好物なんだ。鈴は一人で、生活を支えて、敬一を育てている。敬一は、鈴の苦労が分かるから、たくさん我慢をしている。私は鈴と敬一に多くの苦労を掛けている。」

森蘭丸は沖田総司に微笑んで話し出す。

「美鈴さんも敬一君も、優しい人物です。必ず良い出来事が起こります。落ち込まないでください。」

沖田総司は森蘭丸を微笑んで見た。

森蘭丸は沖田総司に微笑んで話し出す。

「沖田さん。美鈴さんと敬一君と、話したいですか?」

沖田総司は敬一と美鈴を見ると、森蘭丸に微笑んで話し出す。

「敬一と鈴は、私に頼らずに過ごしている。時間は掛かると思うけれど、鈴と敬一に、私の姿の観える日が来る。私は楽しみに待つよ。」

森蘭丸が沖田総司に微笑んで話し出す。

「沖田さんからの贈り物が、今年も無事に届くと良いですね。」

沖田総司は敬一と美鈴を見ながら、森蘭丸に微笑んで話し出す。

「今の私は、豪華な贈り物は用意できない。鈴と敬一は喜んでくれるかな?」

森蘭丸は沖田総司に微笑んで話し出す。

「勿論です。」

沖田総司は森蘭丸を微笑んで見た。

森蘭丸は沖田総司に微笑んで話し出す。

「沖田さん。戻る時間になりました。」

沖田総司は美鈴と敬一を微笑んで見た。

森蘭丸は沖田総司を微笑んで見た。

沖田総司は森蘭丸を見ると、微笑んで頷いた。


沖田総司は微笑んで、静かに居なくなった。

森蘭丸も微笑んで、静かに居なくなった。


直後の事。


ここは、敬一と美鈴の住む家の傍。


縁。


敬一は笑顔で来た。

美鈴は微笑んで来た。


敬一は外を笑顔で見た。

美鈴は敬一と外を微笑んで見た。


夜空から雪が静かに降り始めた。


敬一は雪の降る様子を見ながら、美鈴に笑顔で話し出す。

「お母さん! 雪が降っているよ!」

美鈴は雪の降る様子を見ながら、敬一に微笑んで話し出す。

「綺麗ね。」

敬一が美鈴を見ると、美鈴に微笑んで話し出す。

「お母さん。今夜の降る雪は、暖かく感じるね。外に居るのに、寒さを感じないね。雪の降る様子をずっと観られるね。」

美鈴は敬一を見ると、敬一に微笑んで話し出す。

「今夜の降る雪は、優しくて温かいわね。不思議な雪ね。」

敬一は美鈴に微笑んで頷いた。

美鈴は敬一を微笑んで見た。


くりすますの夜空から、優しくて温かい雪が降っている。

敬一と美鈴を見守るように、くりすますの夜空から優しくて温かい雪が降っている。

敬一と美鈴に、沖田総司からのくりすますの贈り物が届いたらしい。




*      *      *      *      *      *




ここからは後書きになります。

この物語は既に掲載している物語の再改訂版です。

物語の雰囲気や展開を出来るだけ残して改訂しました。

改訂前の物語を掲載するのは止めました。

以上、ご了承願います。

ここからは改訂前の後書きを加筆訂正して書きます。

クリスマスの少し前からクリスマスの夜までの物語です。

藤田五郎さんと時尾さん、敬一君と美鈴さんに、クリスマスの贈り物が届いて欲しいと思って書きました。

新撰組に直接関係はありませんが、森蘭丸さん(森成利さん)が登場しています。

「初冬」は、「はつふゆ」または、「しょとう」と読みます。

幾つか意味はありますが、この物語では、文字どおり「冬の初め」の意味で使用しました。

題名は、「初冬」を「はつふゆ」と読みます。

明治九年(1876年)十二月十五日に、藤田勉さんが生まれたそうです。

藤田勉さんの名前の由来は調べていません。

藤田勉さんが生まれて間もない頃のクリスマスに、沖田総司さんが藤田五郎さんの前に現れました。

沖田総司さんは、美鈴さんと敬一君の近くにも現れます。

美鈴さんと敬一君には、沖田総司さんの姿は見えません。

沖田総司さんは、美鈴さんと敬一君に沖田総司さんの姿が見えないため、傍に行けません。

藤田五郎さん(以前の名前は、斉藤一さん)は、勉さんの誕生より前に、沖田総司さんの刀を預かった設定です。

「新撰組異聞 短編 愛逢月に願うこと」の物語の中で、沖田総司さんが斉藤一さん(後の藤田五郎さん)に説明しているので、大筋での内容は分かっている設定です。

藤田五郎さん宛ての手紙が届いていないために、藤田五郎さんは、詳しい事情は分からない、敬一君の存在も知らない、設定です。

藤田五郎さんに手紙が届く時は、敬一君と逢う少し前の設定です。

楽しんで頂けると嬉しいです。





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