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新撰組異聞外伝 〜 雨水の頃 草餅と桃の節句 〜
今は二月。
翌月の三月の初めには桃の節句の行事がある。
ここは、東京の町。
藤田五郎、妻の時尾、幼い息子の勉、生まれて数ヶ月の剛の住む家。
藤田五郎は仕事に出掛けているため居ない。
時尾、勉、剛の三人だけになっている。
沖田総司の息子の敬一は、普段どおりに元気良く訪れている。
ここは、食卓の在る部屋。
時尾と敬一は、食卓を囲んで座っている。
時尾は敬一に微笑んで話し出す。
「藤田は仕事なの。言伝があれば、私から伝えるわ。」
敬一は時尾に微笑んで話し出す。
「今日は勉君と遊びに来ました。斉藤さんへの言伝はありません。」
時尾は敬一に微笑んで話し出す。
「言伝が出来たら遠慮なく教えてね。」
敬一は時尾に微笑んで話し出す。
「はい。」
時尾は敬一に微笑んで話し出す。
「外は寒かったわよね。温かい飲み物を用意するわ。少し待っていてね。」
敬一は時尾に微笑んで話し出す。
「いつもありがとうございます。」
時尾は敬一を微笑んで見た。
敬一も時尾を微笑んで見た。
時尾は台所へと微笑んで居なくなった。
敬一は時尾の様子を微笑んで見た。
勉が敬一の傍に笑顔で来た。
敬一は勉を見ると、微笑んで話し出す。
「勉君。こんにちは。」
勉は敬一に笑顔で話し出す。
「おかあさん。ひなにんぎょう。かざる。」
時尾は敬一に微笑んで話し出す。
「時尾さんが雛人形を飾ったの?」
勉は敬一に笑顔で頷いた。
敬一は勉に微笑んで話し出す。
「勉君は時尾さんの雛人形を見たの?」
勉は敬一に笑顔で頷いた。
敬一は勉に微笑んで話し出す。
「僕も見られるのかな?」
勉は敬一に笑顔で頷いた。
敬一は勉を微笑んで見た。
勉は笑顔で歩き出した。
敬一は微笑んで歩きだした。
それから僅かに後の事。
ここは、雛人形が飾ってある部屋の前に在る縁。
勉は笑顔で来た。
敬一は微笑んで来た。
勉は敬一に笑顔で話し出す。
「おかあさん。だいじ。ひなにんぎょう。」
敬一は勉に微笑んで話し出す。
「時尾さんが大事にしている雛人形なんだね。気を付けて見るよ。」
勉は敬一に笑顔で頷いた。
敬一は微笑みながら、障子を静かに開けた。
勉は敬一を笑顔で見た。
敬一は部屋の中に微笑みながら入ろうとした。
勉は敬一の手を笑顔で掴んだ。
敬一は部屋の中に入るのを止めると、勉を不思議そうに見た。
勉は敬一の手を掴みながら、笑顔で話し出す。
「おかあさん。やくそく。ひなにんぎょう。だいじ。」
敬一は勉に微笑んで話し出す。
「部屋の中には入らない約束なのかな?」
勉は敬一の手を掴みながら、笑顔で頷いた。
敬一は勉に微笑んで話し出す。
「勉君。時尾さんの許しがなければ部屋の中に入らないから、手を離してくれるかな。」
勉は敬一の手を笑顔で放した。
敬一は障子の開いている所から、部屋の中を微笑んで見た。
床の間に小さい雛人形が飾ってあるのが見えた。
敬一は勉を見ると、微笑んで話し出す。
「小さくて可愛い雛人形だね。」
勉は敬一に笑顔で頷いた。
時尾の穏やかな声が、敬一と勉の傍から聞こえてきた。
「敬一君。お茶の準備が出来たわよ。」
勉は時尾を笑顔で見た。
敬一は障子を閉めると、時尾を見て、微笑んで話し出す。
「時尾さんに声を掛けずに居なくなってすいませんでした。」
時尾は敬一に微笑んで話し出す。
「気にしないで。」
敬一は時尾を微笑んで見た。
勉は時尾に笑顔で話し出す。
「おかあさん。だいじ。ひなにんぎょう。おにいちゃん。おしえた。」
敬一は時尾に微笑んで話し出す。
「勉君から時尾さんの大事にしている雛人形が飾ってあると聞いたので、一緒に見に来ました。」
時尾は敬一に微笑んで話し出す。
「雛人形を見ながらお茶を飲みましょうか。」
敬一は時尾に微笑んで話し出す。
「はい。」
時尾は敬一に微笑んで話し出す。
「お茶を持ってくるわ。部屋の中で待っていてね。」
敬一は時尾に微笑んで話し出す。
「時尾さんと勉君は、雛人形を見る時の約束をしたと聞きました。僕も一緒に部屋の外で待ちます。」
時尾は敬一に微笑んで話し出す。
「分かったわ。」
敬一は時尾を微笑んで見た。
時尾は勉に微笑んで話し出す。
「お茶を持ってくるから、少しだけ居なくなるわ。勉は敬一君と一緒に部屋の前で待っていてね。」
勉は時尾に笑顔で頷いた。
時尾は縁を歩きながら微笑んで居なくなった。
それから少し後の事。
ここは、時尾の雛人形が飾ってある部屋の前に在る縁。
敬一は時尾が来るのを微笑んで待っている。
勉は時尾が来るのを笑顔で待っている。
時尾がお茶とお菓子をお盆に載せて、勉と敬一の前に微笑んで来た。
敬一は時尾を微笑んで見た。
勉は時尾を笑顔で見た。
時尾はお盆を持ちながら、勉に微笑んで話し出す。
「勉。今回だけ特別に、敬一君と一緒に雛人形を見ながらお茶を飲むわよ。」
勉は時尾に笑顔で話し出す。
「とくべつ。」
時尾はお盆を持ちながら、勉に微笑んで頷いた。
敬一は障子を開けると、部屋の中に静かに入って行った。
時尾はお盆を持ちながら、部屋の中に微笑んで入って行った。
勉は部屋の中に笑顔で入って行った。
それから少し後の事。
ここは、時尾の雛人形の飾ってある部屋。
時尾と敬一は、普通の濃さのお茶とお菓子を味わいながら雛人形を見ている。
勉は、薄めのお茶とお菓子を味わいながら雛人形を見ている。
時尾はお茶を飲むのを止めると、敬一に微笑んで話し出す。
「私は会津に住んでいた時期があるの。私が会津に住んでいる時に、新しい政府と会津藩が戦いをしたの。戦いの地は会津だったの。たくさんの人達が城に篭城したの。戦いに負けたのは会津だったの。戦いが終わったのと負けた関係から、みんなで城を出たの。私と家族は家に戻ったの。家は住める状態ではなかったの。高価な物はほとんど無くなっていたの。高価でない物は痛んだり壊れたりしていたの。」
敬一はお茶を飲むのを止めると、時尾を真剣な表情で見た。
時尾は敬一に微笑んで話し出す。
「無事な物や使える物が残っていないかと探していたら、お内裏様とお雛様が見付かったの。見付けた時は、一瞬だけど信じられなかったわ。」
敬一は時尾を真剣な表情で見た。
時尾は敬一に微笑んで話し出す。
「子供の頃から大事にしていた物も、戦いの中で無くなったり壊れたりしたわ。無事だったのは雛人形だけと言って良い状態だったわね。小さい雛人形だけど大事に仕舞っていたから無事だったのかも知れないわね。戦いの中でも無事だったのは奇跡に近いわよね。」
敬一は時尾を真剣な表情で見ている。
時尾は敬一に微笑んで話し出す。
「藤田と祝言を挙げて一緒に生活を始めた後も、感謝しながら雨水の日に飾り付けるの。勉や剛が生まれてからは、更に感謝しながら雨水の日に飾り付けているの。」
敬一は時尾を真剣な表情で見ている。
時尾は敬一に微笑んで話し出す。
「勉には、私と藤田の縁を結んでくれた大事な雛人形だと話したの。私か藤田が一緒の時だけ、雛人形を飾ってある部屋に入って良いと話してあるの。勉は理解してくれて、一人では部屋に入らないの。」
勉は時尾に笑顔で話し出す。
「ひなにんぎょう。だいじ。」
時尾は勉を見ると、微笑んで頷いた。
敬一は時尾に微笑んで話し出す。
「僕のお母さんの雛人形は、信頼できる人に預けてあると話していました。」
時尾は敬一に微笑んで話し出す。
「美鈴さんの雛人形も無事なのね。良かったわね。」
敬一は時尾に心配そうに話し出す。
「僕はお母さんの雛人形に関する詳しい説明を聞かずに過ごしていました。昨年になって、僕に娘が生まれたら、お母さんの雛人形を譲ると言いました。僕が結婚するのは、かなり先の出来事です。お母さんの話しを聞いている内に、不安になってしまいました。」
時尾は敬一に微笑んで話し出す。
「美鈴さんが敬一君に雛人形に関する話しをしたのは、敬一君がしっかりと成長をしたから話しただけで、深い意味はないかも知れないわよ。」
敬一は時尾を心配そうに見た。
時尾は敬一に微笑んで話し出す。
「美鈴さんは敬一君に雛人形を預けた人の詳しい説明をしていないのだから、説明には続きがあるわよね。急ぎの事情があって話しをしたのなら、昨年の間に敬一君に全てを話していると思うの。敬一君は美鈴さんの大切な息子だから、雛人形に関する詳しい説明を聞く日が訪れると思うの。敬一君が悩んでいたら、美鈴さんが心配して説明できないかも知れないわよ。気持ちを切り替えて楽しみに待ってみたらどうかしら。」
敬一は時尾に微笑んで頷いた。
時尾は敬一を微笑んで見た。
勉は時尾と敬一を笑顔で見た。
それから暫く後の事。
ここは、東京の町。
敬一と母親の美鈴の住む家。
玄関。
敬一が包みを持って家に元気良く帰ってきた。
美鈴は敬一の前に微笑んで現れた。
敬一は包みを持ちながら、美鈴に笑顔で話し出す。
「お母さん! 今日は雨水だよね! 時尾さんと一緒に雛人形を作ったんだ!」
美鈴は敬一を不思議そうに見ている。
敬一は包みを持ちながら、美鈴に笑顔で話し出す。
「一緒に雛人形を飾ろうよ! 一緒に雛人形を見ながら話しもしようよ!」
美鈴は敬一に微笑んで頷いた。
敬一は包みを持ちながら、家の中へと元気良く入って行った。
美鈴は敬一の後に続いて、微笑んで部屋の中へと入って行った。
それから僅かに後の事。
ここは、食卓の在る部屋。
敬一と美鈴は、食卓を囲んで座っている。
食卓の上には、包みが載っている。
敬一は笑顔ではあるが、包みを丁寧に広げた。
美鈴は敬一と包みを微笑んで見た。
包みの中には、折り紙で作ったお内裏様とお雛様と桃の花が入っていた。
敬一は美鈴に微笑んで話し出す。
「僕からのお礼だよ。」
美鈴は敬一に微笑んで話し出す。
「可愛い雛人形と綺麗な桃の花ね。敬一。ありがとう。」
敬一は美鈴に恥ずかしそうに話し出す。
「実は、僕からのお礼とは言ったけれど、折り紙を折るのに手間取ったから、時尾さんがほとんど作ってくれたんだ。」
美鈴は敬一に微笑んで話し出す。
「敬一も折り紙を折ってくれたのよね。嬉しいわ。ありがとう。」
敬一は美鈴を微笑んで見た。
美鈴も敬一を微笑んで見た。
敬一は美鈴に微笑んで話し出す。
「斉藤さんの家に出掛けたら、時尾さんの雛人形が飾ってあったんだ。戦いの中でも無事だった時尾さんの大事な雛人形だと話していたんだ。雛人形を飾り続けていたから、斉藤さんや勉君や剛君に出逢えたと話していたんだ。お母さんも雛人形を飾り続けていたから、お父さんと出逢ったと思うんだ。お母さんの雛人形は京都に在るよね。僕はお母さんの雛人形にいつかお礼を言いたいと思っているんだ。時尾さんに相談をしたら、折り紙で雛人形を作る話しになったんだ。時尾さんがほとんど作ったから、折り紙でも綺麗な雛人形だよね。」
美鈴は敬一に微笑んで話し出す。
「今日は雨水だから、雛人形を飾るのに良い日よね。一緒に飾りましょう。」
敬一は美鈴に微笑んで頷いた。
それから暫く後の事。
ここは、藤田五郎の家。
玄関。
藤田五郎は仕事を終えて家に帰ってきた。
時尾は藤田五郎の前に微笑んで現れた。
勉は折り紙で作った桃の花を持って笑顔で現れた。
藤田五郎は勉を普通の表情で見た。
時尾は藤田五郎に微笑んで話し出す。
「今日は雨水なので雛人形を飾りました。敬一君が家に来たので、私と勉と敬一君の三人で、雛人形を見ながら話しをしました。敬一君が美鈴さんは雛人形を誰かに預けていると話していました。敬一君が美鈴さんのために雛人形を用意したいと話したので、敬一君と一緒に折り紙で雛人形を作りました。」
藤田五郎は時尾を普通に話し出す。
「敬一の様子に変わったところはあったのか?」
時尾は藤田五郎に微笑んで話し出す。
「敬一君は真剣な表情や笑顔になりながら、折り紙で雛人形を作っていました。敬一君は雛人形を嬉しそうに持って帰りました。」
藤田五郎は時尾を普通の表情で見た。
勉は藤田五郎に折り紙で作った桃の花を笑顔で渡した。
藤田五郎はしゃがみ込むと、勉から普通の表情で折り紙で作った桃の花を受け取った。
時尾は藤田五郎と勉を微笑んで見た。
それから何日か後の事。
桃の節句の当日を迎えた。
ここは、敬一と美鈴の住む家。
敬一は出掛けているため居ない。
美鈴は一人で居る。
ここは、食卓の在る部屋。
小さな机が置いてある。
小さな机の上には、敬一と時尾が作った折り紙の雛人形が飾ってある。
美鈴は折り紙の雛人形を見ながら、微笑んで話し出す。
「総司さんと敬一の縁を結んでくれた私の雛人形は京都に在ります。敬一の作ってくれたお内裏様とお雛様も私にとっては大切です。」
折り紙の雛人形は、美鈴に微笑んでいるように見える。
美鈴は折り紙の雛人形に微笑んで話し出す。
「敬一が帰るまでに桜餅と草餅を買いに行きます。総司さんとお内裏様とお雛様にも桜餅と草餅を用意します。みんなで一緒に食べましょう。」
折り紙の雛人形は、美鈴に微笑んでいるように見える。
美鈴は折り紙の雛人形に微笑んで話し出す。
「行ってきます。」
折り紙の雛人形は、美鈴に微笑んでいるように見える。
美鈴は桜餅と草餅を買うために、微笑んで出掛けて行った。
雨水の日と桃の節句。
良縁に恵まれるようにとの想いを込めて雛人形を飾る日。
時尾は、藤田五郎と勉と剛。
美鈴は、沖田総司と敬一。
それぞれに良縁と大切な人と出逢う機会を得た。
たくさんの想いの中で、桃の節句は穏やかに過ぎていく。
* * * * * *
ここからは後書きになります。
今回の物語は、藤田五郎さんと敬一君が出逢ってから二度目の雨水の頃を想定して書きました。
今回の物語は、「新撰組異聞外伝 短編 雨水の頃」と「新撰組異聞外伝 短編 雨水の頃から桃の節句へ」より後の出来事となります。
藤田五郎さんと藤田時尾さんの間には、昨年の十月に次男の藤田剛さんが生まれている事になります。
今回の物語では、藤田時尾さんと美鈴さんの雛人形の話しが登場します。
身分の高い家や裕福な家では、女の子が生まれると一人ずつに雛人形を用意していたようです。
他の家のについて詳しくは分かりませんが、状況から考えると、女の子の人数分の雛人形を揃えるのは、お金や家の広さなどを考えると、裕福な家や身分の高い家でないと無理だったかも知れません。
ただし、雛人形の内容によっては、女の子の人数分を揃えられたかも知れません。
美鈴さんの家は裕福な設定になっているので、美鈴さん自身の雛人形を持っている設定になっています。
藤田時尾さん自身の雛人形を持っているかについてですが、藤田時尾さんは長女で、家族に女の子の人数がそれほど多くないようなので、豪華かどうかは別にして、時尾さん自身の雛人形を持っていた可能性があると考えました。
藤田時尾さんは、新政府軍と会津藩の戦いの時に城に篭城して怪我人の手当てをしているそうです。
藤田五郎さんは、新撰組から離れて会津藩に残り、新政府軍と戦っています。
戦いに負けた「会津藩」は、「斗南藩(となみはん)」と名前を変えて現在の青森に移りました。
藤田五郎さんは、元会津藩士として斗南藩で生活をしています。
藤田時尾さんも斗南藩で生活をしていたと思います。
ちなみに、今回の物語の時点では、暦は旧暦から新暦に既に変更になっています。
そのために、桃の花が咲くのは、現在の三月三日では時期的に早くなります。
「雨水(うすい)」は、「二十四節気の一つ」です。
二月十九日頃、または、二月九日頃から啓蟄までの期間を言います。
温かさに雪や氷が解けて雨水として降り注ぐ日です。
昔から農耕の準備を始めるのは雨水が目安とされて来たそうです。
この日に雛人形を飾り付けると良縁に恵まれるとされています。
「雛祭り」は、元々は「上巳の節句(じょうしのせっく)」と言われていて、中国の思想と日本の風習が一緒になったものだそうです。
「上巳の節句」は、「五節句の一つ」です。
「上巳の節句」が三月三日に固定されたのは、室町時代の頃からとされているそうです。
桃の花が咲く時期の頃という事もあり、「桃の節句」と言われるようになったそうです。
「雛祭り」は、女の子の健やかな成長を願う伝統行事です。
「上巳の日」には、人形に穢れを移して川や海に流していたのが、その人形が次第に精巧なものになって流さずに飾っておくようになり、雛祭りとして発展していったそうです。
初めの頃は、宮中や貴族の間で行われていたそうですが、やがて武家社会でも行われるようになり、江戸時代には庶民の行事となったそうです。
元々は五月五日の端午の節句と共に男女の別なく行われていたそうですが、江戸時代の頃からは、男女を別にして行うようになったそうです。
以前は、雛人形を高い場所に置かずに、畳などと同じ高さで飾って雛祭りを行っていたそうです。
そのため大きな雛人形が作られました。
50cm前後の大きさの雛人形を観ました。
実際に見ると、大きいという印象を感じました。
江戸時代の後期あたりに、現在のような「雛人形」の形が、ほぼ完成したようです。
七段飾りもこの頃に登場したようです。
雛人形の道具は、本物を小さくしただけとしか思えない精巧な道具をたくさん見ました。
「雛あられ」は、意外と新しい食べ物のようです。
明治の頃に京都で発祥した風習というか食べ物のようです。
「雛あられ」は「桜餅」と同じく、「関東風」と「関西風」があるそうです。
「関西風」は、小粒のあられです。
「関東風」は、お米をポンとはぜたポン菓子なので、お米の形をしています。
「雛祭り」で昔から食べられていた食べ物に「草餅」があります。
昔は「草餅」に「母子草(ははこぐさ)」を使用していたそうです。
「母と子を一緒に搗く」と言う言葉を連想するために、縁起が良くないという事で、江戸時代の頃から「蓬(よもぎ)」で「草餅」を作るようになったそうです。
「草餅の節句(くさもちのせっく)」は、「桃の節句」の別名です。
「雛飾り」に「草餅」を飾る事から付いた名前だそうです。
楽しんで頂けると嬉しいです。
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