このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

ファイルナンバー011〜F104の墓場〜

(福島県双葉郡楢葉町)

 

 

 

 

Jヴィレッジと言えば、全国にもその名を知られたサッカートレーニング施設として有名だが、そのJヴィレッジの程近くに戦闘機が展示されている場所があるのをご存知だろうか。

 

ここは福島県双葉郡楢葉町。「オールドカーセンターKUDAN」と言うクラシックカー博物館。

 

第二、第四週土日、祝祭日の午前9時から午後4時までと言う非常に短い開館時間が特徴だ。

 

駐車場に車を停めると「クラシックカー」では無く、戦闘機のお出迎えを受ける。

 

オールドファンには堪らない、航空自衛隊F−104戦闘機だ。

 

 

 

 

 

 

「76−8705」と垂直尾翼に記されている。

 

調べてみると、用途廃止後、岐阜基地の展示機だったものをこちらで引き取った機体のようだ。

 

画像を見ても分かるとおり、F104の特徴でもある排気ノズルは蓋がされている。

 

しかし「最後の有人戦闘機」と謳われた豪快なフォルムは今なお衰えない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本館の壁から生えるように展示される三菱T−2高騰練習機。

 

F104よりかなり後年のジェット機ではあるが、御役御免となればこのような姿になる機体もある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本館の裏手に回ると、そこには自衛隊から退役したさまざまな機体が展示されている。

 

ある機体はスクラップ寸前に引き取られたり、またある機体は展示場所を明け渡さざるを得なくなりこの地にやってきた。

 

事情はそれぞれだが、スクラップになるよりは良いのではないだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらはロッキード(川崎)T−33Aジェット練習機。

 

戦時中のベル社やカーチス社の流れを汲んだような、どうにも垢抜けないフォルムが却って魅力的だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

T−33の脇にはノースアメリカンF−86Fセイバー。

 

T−33と比べると、戦闘機としていかにF−86Fが洗練されているかが分かるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

驚く無かれ、ここのF104は一機だけではない。

 

二機目のF104だ。

 

「001」のナンバーも誇らしげなこのF104は複座型のF−104DJ型だ。

 

画像を見ても分かると思うが、ギア部分がちゃんと組み立てられていない。

 

何故なのか事情は良く分からない。

 

 

 

 

 

 

 

…更に驚く無かれ、ここにはもう一機のF104がいるのだが…

 

こちらも複座型のDJだが、この機体はどうしたことか組み上げられる気配が無い。

 

ここ数年来、この場所でこの姿のまま佇んでいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

胴体の近くには主翼と見られる部品が置いてあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…増装タンクと後部胴体が叢に沈む。

 

数年来放置されていても、錆や腐食が見られないのはさすが戦闘機と言うべきか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楢葉町の隠れたスポット「オールドカーセンター」には今回画像で紹介した航空機のほかにも、ヘリコプターや

 

アメリカンクラシックカー、日本の名車などが多数展示されている。

 

興味のある方は一度訪れてはいかがだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ファイルナンバ012

 

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