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渓谷編 2
〜小丸地区〜
小丸橋の先は木立に囲まれた雰囲気のある道路になっている。
とは言え、道路わきにはガードレールが無く、車がやっと行き違えるほどの幅しかない。
このままずっとこんな按配の道路が続いていたらどうしよう…
という杞憂は不発に終わり、小丸地区ではこのような快適2車線道路になっていた。
資料ではこの辺りに「小丸支線」の分岐があった筈なのだが、その場所を特定する事が出来なかった。
今後の研究課題である。
小丸支線へ?
ナイス田舎道。
よい田舎風景だ。
ここ小丸地区の民家はいずれも立派な佇まいで、離れを備えている。
日曜日の午後、長閑な空気が流れる。
遥かむこうには猿の親子が見えた。
小丸地区の集落を抜けると、高瀬川の川音が近くなった。
画像の中央には珍しいものが見えた。
「潜水橋」もしくは「沈下橋」と呼ばれる種類の橋であろうか。
かなり昔に現役を退いたようだ。
沈下橋の先には立派な橋が架けられていた。
沈下橋の更新として施工されたのだろう。
沈下橋と違い、荒天時でも安心して通行できる。
木の幹に直接取り付けられた看板。
「山火事用心 前橋営林局」と記してある。
浪江森林鉄道はもちろん浪江営林署が管理、運行する森林鉄道であったのだが、浪江営林署自体を管轄していたのは前橋営林局である。
小丸地区を締め括るように、小丸橋に良く似た橋が見えた。
「大平橋」と言う。
カーブの最中に表れるので車両の通行にはなかなか始末が悪い。
右側の親柱は車両が接触したのだろう、結構削れている。
この大平橋も昭和34年の竣功である。
小丸橋とは竣功時期に10ヶ月の開きがある。
森林鉄道
大平橋も小丸橋と同様、川面から2〜3mは石積で、その上にコンクリート製の橋脚が乗せられている。
小丸橋、大平橋とも制限重量は14tである。
華奢に見えて結構頑丈なのだ。
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