このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

渓谷編 4

 

 

 

一ノ宮隧道の先にはまたも橋があった。

 

「熊之澤橋」と言う。

 

これも小丸橋、大平橋と同じく昭和34年の竣功だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上の画像の反対側では親柱とガードレールが一触即発の接近戦を展開していた。

 

「久満乃さわばし」…あまりにイカす当て字である。

 

何故か親柱に感謝したくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

熊之澤橋を過ぎると、辺りの静寂を切り裂く水音が聞こえた。

 

仮に名前を「熊之澤堰」としておこう。

 

堰自体は何のへんてつも無い様だが、奥の二つの穴が非常に気に掛かる。

 

恐らく繋がっている。何故に作られたのかは分からないが…

 

(参考)この画像を撮影した地点には「第3号隧道 北沢隧道」がかつて存在していた。

    しかし10年程前、土砂崩れが起き、その回復工事の際、北沢隧道は削られてしまった。

 

 

 

 

 

草と木と岩に囲まれた県道の脇に出現したコンクリート構造物。

 

地図には「水路」として書かれている。

 

水路橋のようだ。

 

至るところのコンクリートが剥離し水が漏れている形跡がある。

 

 

 

 

 

 

 

「山荘 高瀬川」さんだ。

 

小丸地区を出てしばらくの間、民家は数えるほどしかなかったので、何故かホッとする。

 

シーズンになれば渓流釣りの人達が拠点にするのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(日を改めて)

山荘 高瀬川から先は焼築(やきじく)と呼ばれる地区に入る。

 

民家が県道脇に点在する。

 

3月の浪江町は梅の季節。日を選んでいけば県道はまたと無い絶景を提供してくれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

焼築の集落を進むと、左手にお馴染みの造りの橋が見えてきた。

 

名は「安心橋」。何が安心なのかはよく分からないが、いい名前の橋だ。

 

これは「焼築支線」の入口でもある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 焼築支線の基礎知識

開設 昭和27年(1952)

廃止 昭和35年(1960)

延長 1.6km

 

    焼築支線ではインクライン(ケーブルにより車両を移動させる施設、この場合ケーブルカーと同義)を使用し木材の搬出を行っていた。

    インクラインは複線式で片側が木材搬出(下降)、もう片方は空車引き上げ(上昇)に使用されていたと思われる。

 

 

 

焼築の集落を過ぎ、更に奥に進む。

 

行く手にはご覧のような素敵な景色が広がっていた。

 

ここを駆け下りる運材列車を見てみたかった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

近年、県道253号沿線も整備が進んでいる。

 

ここ戸神山登山口も以前は駐車スペースが狭隘だったが、山肌を開き20台ほどが停車できるように整備された。

 

高さもお手頃なので、気軽に登山を楽しむには良い山である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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