このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

渓谷編 5

〜畑川橋梁〜

 

 

 

申瘤地区の入り口には橋が架かっている。

 

名は「猿瘤橋」。地名とちょっと違う名前は何故だろうか。

 

例によって質実剛健な作りだ。

 

営林署のプレートも他の橋と全く変わる所はない。

 

 

 

 

 

 

 

猿瘤橋の先の路面は石垣で路肩が固められていた。

 

石の大きさは大小様々だが、それらを見事に組み合わせて一つの面を作り出している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

申瘤地区を進むと道が二手に分かれている。

 

右に進むのは森林鉄道本線。左に進むのは「中丸木支線」だ。

 

中丸木支線(現中丸木林道)は山中を突っ切り、国道288号線まで通じている。

 

 

中丸木支線へ

 

 

 

 

 

中丸木支線の分岐から程無く行くと、道はT字路になっていた。

 

右が本線かと思いきや、実は「三程支線」の分岐点である。

 

左が森林鉄道本線である。本線はこの先の「見返り橋」で川を渡り、戻ってくるまで県道253号と別れる。

 

 

三程支線へ

 

 

 

 

 

本線は高瀬川を鉄橋で渡る。

 

親柱には「かんとうばし」と書かれているが、これは後で付けられた名前だろう。

 

資料には「畑川橋梁」と書かれている。

 

橋の制限重量は2tしかない。

 

 

 

 

 

 

 

畑川橋梁を渡ると道が3つに分かれていた。

 

正面の山に登るのは「真草沢支線」

 

右に別れ、カーブを描く道が森林鉄道本線だ。

 

更に右に別れる道は 東北電力 高瀬川発電所へ通じる道だ。

 

 

 

 

 

 

 

畑川橋梁の全体を見る。

 

「デッキトラス構造」と呼ばれる形式のこの橋は、細身の鋼材を組み合わせて作られ、非常に優美な姿をしている。

 

発電所の建設工事に伴い、畑川橋梁は鉄橋に架け替えられたと考える。

 

高瀬川発電所の稼働開始が大正15(1926)年なので、大正14年頃の建造と考えられる。

 

発電所の工事資材等は森林鉄道で運搬されたのであろう。

 

齢80を越してなお、現役であり続ける橋なのだ。

 

 

 

浪江森林鉄道探訪はまだ半分もおわっていない。

 

この先にどんな景色が待ち受けているのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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