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小高銀砂軌道 1
〜終点付近の探索〜
県道を10分ほど走ると南
小高区の中の何気無い一地点。南
航空写真と地図を照らし合わせ、軌道が通っていたであろう地点を推測する。
画像中央に僅かばかり幅の道がある。山に向かっている。これが恐らく軌道跡であろう。
軌道跡を遠景で見られる場所に車を停める。
画像中央を左から右に通る道が軌道跡である。
林に隠れてしまっているが、林の奥で軌道は二つに別れるのである。
軌道がループを描いているのは浜通り地方の軌道(鉄道)ではここだけではないだろうか?
軌道跡と思われる地点に近付いて見る。
分岐した軌道跡は一軒の農家の前を通り、やや北西方向に進んでいたと推測する。
画像の奥、畑の端辺りであろうか?
軌道跡を目で追って行く。
画像右側の中央、畑の向こうに何かが見える。
これは軌道に関係する遺構であろうか?
カメラのズームを効かせてみる。
細長い3連のコンクリート製の橋台が見えた。
非常に短いスパンで橋台は設置されている。3m程の間隔であろうか
橋台の上に本体が載っていたのであろうが、鉄橋であったのか木橋であったのかは分からない。
中央の橋台に目が行く。
一見して粗雑な作りである事が分かる。
大きな石を積み重ね、その間にコンクリートを充填したような感じである。
この中に鉄筋の類が入っている事は期待できない。
形も歪に見えてきた。
右側の橋台は中央の物より格段に仕上がりが良い。
長年の風雨によって多少表面が荒れているものの、しばらくはこの形のままでいてくれそうだ。
左の橋台は道床と一体化しているように見える。
橋台の左側には道床が続き、採砂場へと向かう。
橋を渡った軌道は田圃と民家の境界線を縫うように進む。
民家の境界付近を良く見ると石垣が見えた。軌道跡が続いていた何よりの証拠だ。
この先、採砂場まで軌道は続いている筈なのだが、軌道跡は林の中に飲み込まれて特定できなかった。
☆ 地元の方に聞いてみよう☆
上の画像を取った後、畑で作業をしていらっしゃるご婦人にお話を伺う事ができた。
婦人は軌道のことについて色々と話をしてくださいました。この場を借りてお礼申し上げます。
婦人の言う事を要約すると
① 軌道は昭和45〜46年頃まで存在していた。
② ループ線は北側、南側のどちらからも入れた。
③ 終点は小高駅ではない。
…と言うことだ。①と③の内容は興味深い。軌道の成り立ちに関る事だ。
次は南側のループ線と採砂場について調べてみる
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