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寝台特急さくら号と長崎の旅

2005(平成17)年1月9日(日) -その4-
長崎
出島和蘭館跡 一番船船頭部屋
大浦天主堂

長崎の街の移動は、路面電車がとても便利です。
まずは、長崎駅前電停から出島電停で下車し、鎖国時代の歴史的遺構、出島和蘭商館跡に行きました。
一度は完全にその姿を消した出島ですが、2010年の完成を目指した復元工事が進められています。
当時の書物をもとに再現させた「一番船船頭部屋」や当時の貿易と文化を見る「出島史料館」、そして、当時の出島を1/15スケールで再現した「ミニ出島」などを見て回りました。

次に、出島電停から築町電停で乗り換え、大浦天主堂下電停で下車し、日本最古の木造建築教会、大浦天主堂に行きました。
豊臣秀吉の禁教令により、長崎で処刑された26人の殉教者に捧げる聖堂です。
歴史を感じさせる建物内を拝観させて頂きました。

左:出島和蘭商館跡 一番船船頭部屋
右:大浦天主堂

旧三菱第2ドックハウス
旧グラバー住宅

次に、歩いてすぐそばにある、グラバー園に行きました。
長崎の街を一望できる高台に建築された3棟の洋風住宅と、移築された6棟の洋館を見て回りました。
当時の建築様式だけでなく、家具やゆかりの品、そして、当時撮影された写真など、長崎に暮らす外国人の生活を垣間見たような気がします。

左:旧三菱第2ドックハウス
右:旧グラバー住宅
(以上、グラバー園にて)

ホテルシップヴィクトリア
「大雪丸」の文字

グラバー園をぐるりと一周し終えた頃には、夕方から夜に変わりはじめていました。
かなり冷え込んできたので、一旦、ホテルに帰ろうかと思いましたが、高台のグラバー園から見えた、ホテルシップヴィクトリアまで行ってみることにしました。
ホテルシップヴィクトリアは、その名の通り、本物の船を改装したホテルです。
その船とは、青函連絡船として活躍した「大雪丸」であり、自身にとっては、青森の「八甲田丸」、函館の「摩周丸」に続き、まさか長崎の地で、3隻目の青函連絡船に出会えるとは思ってもいませんでした。
ライトアップされたその美しい姿を見てきました。

左:ホテルシップヴィクトリア
右:「大雪丸」の文字

稲佐山展望台からの夜景
稲佐橋からの夜景

一旦ホテルに戻ってから、上着を着て、再び出掛けることにしました。
次に向かったのは、函館、神戸と並ぶ、日本三大夜景の一つ、長崎の1000万ドルの夜景を望む、稲佐山です。
長崎駅前電停から路面電車で2つ目、宝町電停で下車し、暗い道をしばらく歩くと、淵神社に着きました。
その境内にある乗り場からロープウェーに乗り、稲佐山の山頂まで行きました。
山頂は風が強くとても寒かったのですが、本当に素敵な夜景を見ることができました。

左:稲佐山展望台からの夜景
右:稲佐橋からの夜景

北門(玄武門)
西門(白虎門)

長崎には、横浜、神戸と並ぶ、日本の三大中華街の一つ、新地中華街があります。
ずっと「長崎でちゃんぽんと皿うどんを食べてみたい」という思いがありましたので、中華街でお店を探すことにしました。
中華街へは、築町電停が近くなのですが、一度、思案橋電停で下車してから、春雨通りの繁華街を歩いて中華街に向かいました。
中華街をぐるっと歩いてから、「桃華園」さんというお店に入り、「特製ちゃんぽん」を頂きましたが、あっさりしていながらもとても味わい深いスープで具もたくさん、本当に美味しかったです。
体も温まり、再び少し歩き回ることにしました。
お腹は一杯になったのですが、先ほど、春雨通りを歩いている時に見掛けた「白家園(バイジャエン)」さんの「一口ぶたまん」がどうしても気になり、一人前10個入りを買いました。
ちなみに、ホテルに戻ってから頂いたのですが、冷めてしまってもとても美味しかったです。

左:北門(玄武門)
右:西門(白虎門)
(以上、新地中華街にて)

眼鏡橋
長崎駅

この日の最後に、国の重要文化財で、日本最古のアーチ型石橋である眼鏡橋に行きました。
中島川沿いの道をしばらく歩くと、控えめにライトアップされた眼鏡橋が見えてきました。
その重厚で趣のある姿を、ゆったりと流れる中島川の川面に映していました。
しばらく写真を撮った後、公会堂前電停から路面電車で長崎駅前まで戻りました。
駅前でも、橋上広場からしばらく街の様子を眺め、ホテルへと帰りました。

左:眼鏡橋
右:長崎駅



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2005(平成17)年1月9日 -その3-
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