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寝台特急日本海1号 乗車記 | 2006(平成18)年3月5日(日) -その1- |
新津〜青森 | 4001 (寝台特急日本海1号) | |
富山駅を定時で発車した列車は、次に魚津駅に停車しました。 ここで、向かいの寝台に中年の女性の方が乗車され、同じく函館まで行かれるとのこと、すぐにカーテンを閉めて休まれました。 車窓からは、いつの間にか月は見えなくなりましたが、よく見ると星空で、オリオン座が見えました。 最終の特急「はくたか」24号とすれ違った後、海沿いに出ましたが、漁火すら見えない真っ暗な海でした。 高速道路の灯かりで明るい親不知駅付近を通り、しばらくして姫川を渡ると、大糸線の普通列車と赤レンガの車庫が見え、糸魚川駅に停車しました。 次の直江津駅では、運転士交代のためしばらく停車、発車時は久しぶりにガクンと揺れました。 急行「きたぐに」号や寝台特急「日本海」2号とすれ違った列車は、信濃川を渡ると、しばらくして長岡駅を通過、ちょうど快速「ムーンライトえちご」号が入線するところでした。 列車は1時21分、新津駅に到着しました。 本来なら、寝台特急「あけぼの」号と交換するはずですが、遅れているのか上りホームにその姿はありませんでした。 発車時間近くになって、ようやくブルーの車体が姿を現すと、程なくしてドアが閉まる音が聞こえ、1分遅れで新津駅を発車しました。 発車を機に浴衣に着替え、休むことにしました。 左上:EF81型電気機関車(青森方) 右上:2,3番線ホームにて 左下:寝台特急あけぼの号と交換 (以上、新津駅にて) | ||
酒田駅、秋田駅停車中に目が覚め、立席利用が可能となる東能代駅から、乗客が空いている寝台を探して歩く音で目が覚めました。 東能代駅を発車してしばらくすると、おはよう放送があり、「定時で運転しております、ご安心下さい」とのこと。 服に着替えて寝具をたたみ、再び車窓を楽しむことにしました。 列車は鷹ノ巣駅に停車、秋田内陸縦貫鉄道の列車が見えました。 しばらく米代川沿いを走ると、列車は大館駅に到着しました。 左:雪原が広がる (前山〜鷹ノ巣間にて) 右:米代川に沿う (糠沢〜早口間にて) | ||
大館駅では4分ほど停車時間があるので、少しホームに出てみました。 乗務員の方も少し休憩されていらっしゃいました。 大館駅を発車すると、車内販売がまわってきました。 まだお腹が空いていなかったのでお茶だけ買ったのですが、他の乗客の方が買った大館駅の「とり飯」のいい香りがしてきて、折り返し戻ってきた時に買い求め、早速頂くことにしました。 久しぶりに味わう「とり飯」を美味しく頂いていると弘前駅に到着、津軽三味線の発車ベルが鳴り終ると、ドアが閉まり発車しました。 左:雪化粧をした木々 (津軽湯の沢〜碇ケ関にて) 右:阿閣羅山(709m) (碇ケ関〜長峰間にて) | ||
左手に一際目立つ山が見えてきました。 津軽富士こと、岩木山です。 それにしても、この日は朝からとてもいい天気で、朝日が車内に差し込み、とても暖かかったです。 大釈迦駅で普通列車の、そして、津軽新城駅で特急「つがる」43号の退避を行うと、列車は新青森駅を通過、しばらくして青森駅到着の放送がありました。 左:眩しく輝く朝日 (大鰐温泉〜石川間にて) 右:津軽富士こと岩木山(1625m) (川部〜北常盤間にて) | ||
ゆっくりと左カーブを曲がり、青森駅前のデパートや青森ベイブリッジが見えてくると、列車は青森駅に到着しました。 青森駅では、機関車の付け替え作業や、客車の切り離し作業などのため、22分の停車時間があります。 ホームに出て、ゆっくりと列車を眺めることにしました。 早速、4号車と5号車の間では切り離しの準備が行われていました。 また、今まで最後尾だった大阪方は、折り返し函館方となるため、青函トンネルを走行するためのED79型電気機関車が連結されていました。 前述しましたが、3月18日のダイヤ改正からは、日本海1号は青森止まりとなってしまいます。 「日本海」のヘッドマークを掲げたED79型電気機関車が青函トンネルを越える姿が見られるのも、あとわずかです。 青森ベイブリッジとの組み合わせも記憶の中の風景となってしまいます。 4番線に、函館から八戸へ向かう特急「スーパー白鳥」10号が到着、多くの乗客を乗せ発車していくと、いよいよ日本海1号も発車の時間となりました。 8時54分、列車は定時に青森駅を発車しました。 左上:EF81型電気機関車(青森方) 右上:1,2番線ホームにて 左下:ED79型電気機関車(函館方) 右下:跨線橋より (以上、青森駅にて) | ||
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