このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください



本州-北海道連絡を記録する旅〜2010年秋〜

2010(平成22)年9月13日(月) -その1-
札幌〜函館
5006D (特急スーパー北斗6号)
特急スーパー北斗6号(函館方)
「特急スーパー北斗 函館」の方向幕

最終日は、再び、「本州-北海道連絡を記録する旅」に戻り、札幌駅から特急「スーパー北斗6」号、函館駅から「スーパー白鳥22」号と乗り継いで、八戸駅から「はやて22」号で東京駅へと戻ります。

8時過ぎの札幌駅は、首都圏のラッシュのような混雑はありませんでしたが、多くの人々が行き交っていました。
名残を惜しみつつ、また訪れることができることを願って、改札を通りました。
改札内コンコースで、朝食にと、札幌駅立売商会の駅弁「蝦夷賞味」を買い求めました。
ホームへと上がると、すでに列車は入線しており、車内には多くの乗客の姿がありました。
発車までは十分時間があるので、ホームでゆっくりと列車の撮影を行ってから、列車に乗り込みました。

自身が乗車した車内は、ほぼ満席に近い状態でした。
ビジネスマンが多いのかなと予想していましたが、スーツ姿の方よりは、割とラフな感じの、旅行者らしき方々のほうが多いような気もしました。
車窓左手の8番線に札沼線の普通列車が到着し、多くの人々が下車され、階段へと消えて行きました。
その様子も落ち着いたところで、いよいよ、特急「スーパー北斗」6号は、発車の時間となりました。

左上:特急スーパー北斗6号(函館方)
右上:「特急スーパー北斗 函館」の方向幕
左下:先頭車横のロゴ
右下:5,6番線ホームにて
(以上、札幌駅にて)

先頭車横のロゴ
5,6番線ホームにて
札幌駅にて
苗穂運転所を過ぎる

列車は、1分ほど遅れて札幌駅を発車しました。
まずは、札幌市街を東へと向かいます。
前日、JRタワー38階の展望室からも良く見えた、苗穂運転所を過ぎて行きます。

平和駅からは、千歳線に入ります。
車窓左手に、函館本線が分岐していきました。
程なくして、列車は、新札幌駅に到着しました。
乗車した車両は、すでに空席が少ない状態でしたので、乗客の姿はわずかでした。

新札幌駅を発車したところで、早速、朝食にと買った「蝦夷賞味」を頂くことにしました。
ふたを開けると、北海道らしい食材がご飯の上一面に盛り付けられており、目にも鮮やか、食べても本当においしかったです。
列車は、北広島駅を通過、先行していた苫小牧行きの普通列車を追い抜きました。

時々、独特のうなる音が聞こえることで、ディーゼルカーだったことを思い出します。
列車は、ディーゼルカーとは思えない速さで、北の大地を駆け抜けていきます。
千歳駅を通過して、程なくすると、列車は、南千歳駅に停車しました。
程なくして、車窓左手に、石勝線が分岐していきました。
しばらくは、広大な畑の景色が続きます。

左上:札幌駅にて
右上:苗穂運転所を過ぎる
(札幌〜苗穂間にて)
左下:函館本線が分かれる
(平和〜新札幌間にて)
右下:千歳川を渡る
(千歳〜南千歳間にて)

函館本線が分かれる
千歳川を渡る
広大な畑が広がる
苫小牧駅にて

車窓を楽しんでいると、ワゴンサービスが回ってきました。
特急「スーパー北斗」、「北斗」号の楽しみの一つに、長万部駅弁の注文販売があります。
長万部駅到着の1時間前までに注文しておけば買い求めることができると車内放送でありましたので、早速「かにめし」を申し込みました。

車窓左手から、室蘭本線が合流し、景色が畑から建物へと変わりました。
コンテナの並ぶ、苫小牧貨物駅を通過すると、列車は程なくして、苫小牧駅に到着しました。
ホーム反対側には、始発の札幌行き普通列車が停車しており、ここまでは札幌の中距離圏なんだということを実感しました。

苫小牧駅を発車すると、すぐに王子製紙の工場が車窓に現れました。
苫小牧というと、製紙工場とコンビナートといったイメージがあります。

社台駅を過ぎると、車窓左手に白老ファームが見えました。
社台、白老といえば、競走馬の産地として有名なところでもあります。

ここまでの区間で、初めてのトンネルを抜けると、列車は、登別駅に停車しました。

左上:広大な畑が広がる
(美々〜植苗間にて)
右上:苫小牧駅にて
左下:白老ファームを過ぎる
(社台〜白老間にて)
右下:時折海沿いを走る
(登別〜富浦間にて)

白老ファームを過ぎる
時折海沿いを走る
東室蘭駅にて
タンクの並ぶ本輪西貨物駅付近

列車は、時折、海を見ながら走ります。
海沿いを離れ、コンテナが並ぶ東室蘭貨物駅を過ぎると、列車は、東室蘭駅に到着しました。
車窓左手の隣りのホームには、赤地にクリーム色の帯の711系、苫小牧行き普通列車が停車していました。
いつか、今度はそちらの列車で旅をしてみたいという思いでした。

東室蘭駅を発車すると、ここから先は、非電化区間となります。
列車は、港湾やタンクの並ぶ臨海地帯を走ります。
室蘭湾に掛かる白鳥大橋が見えました。

普段の旅では、車内販売では飲み物を買うくらいなのですが、車内アナウンスであった「チーズアイス」が期間限定ということもあり、とても気になってしまい、車内販売が回ってきたところで購入しました。
早速頂きましたが、ミルクの味とともに、コクのあるチーズの味が広がり、とても美味しく頂きました。

列車は、次の伊達紋別駅に到着しました。
ちょうど、号車案内の札の前に止まりましたが、寝台特急の「上野行き」の札だけが異彩を放っていました。

2008(平成20)年に開催された「北海道洞爺湖サミット」の記憶も新しい洞爺湖の最寄駅、洞爺駅に停車した列車は、再び、内浦湾沿いを進みます。

左上:東室蘭駅にて
右上:タンクの並ぶ本輪西貨物駅付近
(本輪西〜崎守間にて)
左下:内浦湾沿いへ出る
(黄金〜稀府間にて)
右下:久しぶりの田園風景
(長和〜有珠間にて)

内浦湾沿いへ出る
久しぶりの田園風景
断崖を行く
シラリカ川河口付近

礼文駅手前から内陸へと方向を変えた列車は、エンジンを呻らせて、礼文華峠への大きなカーブを描いていきます。
礼文華峠を貫く長い礼文華山トンネルを抜けると、わずかな明かり区間を挟んで、その先もトンネルが続きます。
トンネルとトンネルの間のわずかな明かり区間に、断崖を行く車窓が見えました。

静狩の街並みを見ながら、再び標高を下ていきます。
長万部川を渡った列車は、長万部駅に停車しました。
程なくして、ワゴンサービスの方が「かにめし」を持っていらっしゃいました。
代金を支払って駅弁を頂くと、まさに作りたてという感じで、あたたかかったです。
ただ、まだ朝食の駅弁や、アイスを頂いて、お腹がいっぱいなのと、はじめから、この後の昼食にと購入したので、一旦、バッグにしまいました。

列車は、再び、内浦湾沿いを進みます。
一旦内陸に入り、八雲駅に停車すると、再び海沿いへと出ます。
海の景色や漁港を眺めていると、列車は、「いかめし」で有名な、森駅に到着しました。
構内のすぐ横には防波堤があり、10数羽以上のカモメが羽を休めていました。
森駅がここまで海に近いとは知りませんでした。
「いつかは森駅に下り立ち「いかめし」を購入したい」という思いとともに、わずかな停車で、列車は森駅を発車しました。

左上:断崖を行く
(小幌〜静狩間にて)
右上:シラリカ川河口付近
(黒岩〜山崎間にて)
左下:森駅にて
右下:函館本線の砂原線が分岐
(森〜姫川間にて)

森駅にて
函館本線の砂原線が分岐
雲がかかった駒ケ岳
放牧された牛が草を食む

程なくして、車窓左手に、砂原線が分岐していきました。
列車は、勾配を迂回しない山岳区間へと入って行くと、エンジンの回転も上がり、かなりきつい勾配であることが伺えました。
車窓左手に駒ケ岳が見えてくると、列車は、列車交換のために、駒ケ岳駅に運転停車しました。
北斗号と交換ののち、発車しましたが、しばらくは車窓左手に駒ケ岳が見えます。
「駒ケ岳」という山は全国にありますが、その由来は何なのか不思議なところです。

勾配が下りに変わると、今度はものすごい速度で、車体を揺らしながら列車は進みます。
しばらくして、車窓左手に大沼が見え始めると、列車は大沼公園駅に停車しました。
程なくして、今度は車窓右手に、小沼が広がります。
穏やかな景色に、いつかは湖畔を歩いてみたいと思いました。

列車は、渡島大野駅を通過しました。
この駅が、将来の新函館駅となるのですね。
将来といっても、2015(平成27)年は、すぐそこです。
高架橋の工事や駅舎の工事が始まると、周辺の景色は一変することでしょう。
かつての新青森駅付近がそうだったように、今はまだのどかな景色が広がっていました。

左上:雲がかかった駒ケ岳
(駒ケ岳〜赤井川間にて)
右上:放牧された牛が草を食む
(渡島大野〜七飯間にて)
左下:住宅が増えてくる
(桔梗〜五稜郭間にて)
右下:函館駅に到着

住宅が増えてくる
函館駅に到着
特急スーパー北斗6号(函館方)
5,6番線ホームにて

車窓左手に、横津岳を見ながら、次第に標高を下げて行きます。
七飯駅手前で、藤城線が合流しました。

次第に車窓に住宅が増えてくると、列車は、五稜郭駅に到着しました。
車窓右手を貨物列車が追い抜いて行きました。
列車は、五稜郭駅を発車すると、ゆっくりと函館駅に向けて進んで行きます。
渡島地方の天気予報では、昼頃から雨でしたが、どうやら今は雨の心配はなさそうでした。

そして、列車は定刻で、函館駅に到着しました。
3時間20分の旅でしたが、様々に移り変わる景色にあっという間の時間でした。

左:特急スーパー北斗6号(函館方)
右:5,6番線ホームにて
(以上、函館駅にて)



本州-北海道連絡を記録する旅〜2010年秋〜
2010(平成22)年9月12日 -その2-
旅の記憶 トップページ 本州-北海道連絡を記録する旅〜2010年秋〜
2010(平成22)年9月13日 -その2-

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください