このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください



本州-北海道連絡を記録する旅〜2010年秋〜

2010(平成22)年9月12日(日) -その2-
札幌〜小樽〜余市
1761M (普通)→1942D (普通)
函館線普通列車(小樽方)

次に乗車する列車まで、まだ少し時間があるので、ホームで立ち食いそばを食べることにしました。
駅で立ち食いそば、うどんを頂くのも、駅弁と並んで旅の楽しみの一つです。
ふと、駅弁の立売のワゴンを見つけ、「やまべ鮭寿し」を買い求めました。
弁彩亭の立ち食い店では、天ぷらそばを美味しく頂きました。

次の乗車するのは、小樽行きの普通列車です。
この区間は、快速や区間快速列車も多く運行されていますが、今回は、普通列車で一駅ごとに行くことにしました。
ホームでしばらく待っていると、下り方から列車が到着しました。
千歳駅発の列車なので、座れるかなと思いましたが、ほとんどの乗客が下車され、まるで始発列車に乗車するようでした。
列車を撮影してから乗り込みましたが、進行方向右側の座席に座ることができました。

6分間の停車ののち、列車は札幌駅を発車しました。
しばらくは、先ほど札沼線で見た景色を進みます。
桑園駅を発車し、札幌競馬場が見えてくると、札沼線が分かれて行きました。

左上:函館線普通列車(小樽方)
(札幌駅にて)
左下:札沼線と分岐する
(桑園〜琴似間にて)
右下:札幌運転所が広がる
(手稲〜稲穂間にて)

札沼線と分岐する
札幌運転所が広がる
石狩湾沿いに出る
国道5号線を跨ぐ

手稲駅では、後続の快速「エアポート」121号の退避のため、5分ほど停車します。
この列車から乗り換えていく乗客の姿もありました。
快速列車の発車ののち、列車は手稲駅を発車しました。

手稲駅を発車すると、車窓右手に、札幌運転所が広がります。
特急車両などの姿が見えました。

銭函駅を発車すると、程なくして、石狩湾沿いへと出ました。
前夜も海沿いを通りましたが、夜中で何も見えずでしたので、ようやく見れた海に、胸が躍りました。
車窓には、穏やかな海が続きました。
この区間で気になっていたのが、2006(平成18)年に廃止された張碓駅の跡地ですが、車窓左手に滝が見えたりして、何となく、インターネットで見たことのあるような張碓駅付近の景色はありましたが、すっかり更地になってしまったとのことで、その場所を特定することはできませんでした。
今となってはすっかり遅いですが、駅舎があるうちに、ぜひ通過したかったものです。

南小樽駅を発車し、しばらくすると、車窓右手に手宮線の廃線跡が現れ、右手に分かれて行きました。

左上:石狩湾沿いに出る
(銭函〜朝里間にて)
右上:国道5号線を跨ぐ
(南小樽〜小樽間にて)
左下:函館線普通列車(小樽方)
右下:1,2番線ホームにて
(以上、小樽駅にて)

函館線普通列車(小樽方)
1,2番線ホームにて
小樽駅
石原裕次郎の等身大パネル

次第に小樽の街並みが現れ、列車は小樽駅に到着しました。
ホームで少し撮影を行ってから、地下通路を通って、一旦改札を出ました。
早速、キオスクを覗くと、駅弁がありましたので、「いくら弁当」を買い求めました。

駅を出ると、海沿いまで続くまっすぐな道が伸びていました。
なかなかいい景色で、本来であれば観光をしたいところですが、小樽観光はまた次の機会ということで、今回は駅舎を撮影して、再び駅構内へと戻りました。

小樽を観光しないでどこへ行くという感じですが、今回は、さらに列車を乗り継いで、余市駅へと向かいます。
3番線ホームに行くと、すでに倶知安行きの普通列車が停車しており、車内は6割くらい座席が埋まっていました。
座席に荷物を置いてから、一旦列車を下り、小樽駅ホームの観光名所である、「裕次郎ホーム」こと、4番線に行ってみました。
早速、テレビで見たことのある石原裕次郎さんの等身大パネルがありました。
正直、これを見たことが一番「小樽に来たんだ」と感じたことかもしれません。
色々と散策したかったのですが、発車時間まで間もないので、列車に戻りました。

5番線に快速「エアポート」125号が到着すると、程なくして、列車は小樽駅を発車しました。

左上:小樽駅
右上:石原裕次郎の等身大パネル
左下:函館線普通列車(倶知安方)
(以上、小樽駅にて)

函館線普通列車(倶知安方)

2,3番線ホームにて
「ようこそ」の看板とウィスキー樽

小樽駅を発車すると、列車はゆっくりと、次第に標高を上げていきます。
地図では海の近くかなと思ったのですが、かなり山の中を走っているという感じでした。
途中、ほんのわずかだけ、車窓右手奥の下の方に海が見えました。

やがて、再び標高を下げ、平地へと出ました。
程なくして、列車は、余市駅に到着しました。
列車は倶知安行きですが、今回は、余市駅で下車しました。
観光客、地元の方、入り混じっていたかもしれませんが、他にも多くの方が下車されました。

跨線橋を渡り終えると、「ようこそ」の看板とともに、早速、ウイスキー樽が出迎えてくれました。
そう、余市といえば、ニッカウヰスキーの発祥の地です。
これから、ニッカウヰスキーの余市蒸留所へ向かいます。

改札を出て、まずは、駅舎を撮影しました。

左上:2,3番線ホームにて
右上:「ようこそ」の看板とウイスキー樽
(以上、余市駅にて)
左下:余市駅

余市駅

ニッカウヰスキー 余市蒸留所
中世の城門のような正門
第一乾燥棟

余市駅前の道をまっすぐ歩くと、まるで中世ヨーロッパの城門のような石造りの建物が見えてきます。
これが、ニッカウヰスキー余市蒸留所の正門です。
正門を入るとすぐ左にある受付で、見学を申し込みました。
見学は無料ですが、ガイドありとなしがあります。
本当はガイドありのほうが、色々な情報を伺えるのでしょうが、今回はガイドなしの自由見学としました。

早速敷地内に入ると、赤い屋根が特徴的な石造りの建物がいくつも並んでいます。
北の大地でじっくりと熟成を待つということから、勝手な想像で、寒々としたイメージを抱いていたのですが、全く正反対で、緑も美しい、とても温かい空間が広がっていました。

受付で頂いたパンフレットに書いてある工程順に従って、建物を見学していきました。
伝統的な石炭直火焚き蒸留を行うというポットスチル(釜)が立ち並ぶ蒸留棟は、とても印象深いものがあります。
お祓いの意味でしょうか、ポットスチルの上部に紙垂がつけられており、洋の中にも和があったりと、興味深い空間でした。
残念ながら、訪れたときは、ほんのわずかの差で、ポットスチルによる蒸留は行われていませんでした。

再び、パンフレットをたどり、歩を進めると、緑が鮮やかな芝生の広がる空間の真ん中に、ニッカウヰスキーのロゴの描かれた旗が翻っていました。
その先には、製造工程とは少し離れて、創業者の竹鶴氏の旧邸宅が移築、復元され、公開されていますので、中に入ってみました。
自身、相変わらず、下準備もほとんどしていなかったので、得る情報すべてが新しい情報でしたが、ここで初めて、竹鶴氏の夫人が、スコットランドで知り合った女性だったということを知り、なるほど、異国情緒あふれるこの蒸留所の建物群も、スコットランドの風景をイメージしたものであることがわかりました。

次に向かうのは、熟成を行う貯蔵庫です。
暗い蔵の中では、たくさんのウイスキー樽が、熟成のときを待っていました。
以前、 「寝台特急はやぶさ号と熊本・鹿児島の旅」 の途中に訪れた、松の泉酒造の焼酎の蔵とはまた違った雰囲気でした。
ウイスキーの製造工程としてはこれで終わりです。

次は、隣りにある、ウイスキー博物館を見学し、ニッカ会館へと歩を進めました。
ニッカ会館では、ウイスキーの試飲ができます。
「鶴17年」と「余市10年」を頂きましたが、味の説明はできませんが、両社の味わいの違いはわかりました。
余市蒸留所の景色を見ながら頂くウイスキーは、とても味わい深く、美味しかったです。

その後は、売店でお土産を買い、もう一度、余市蒸留所の雰囲気を味わいながら、余市駅へと戻りました。

左上:中世の城門のような正門
右上:第一乾燥棟
左中:発酵棟内部
右中:蒸留棟内部
左下:1号貯蔵庫
右下:1号貯蔵庫内部

発酵棟内部
蒸留棟内部
1号貯蔵庫
1号貯蔵庫内部
札幌
札幌市時計台

余市駅からは、小樽行きの普通列車、快速エアポート170号と乗り継いで、再び、札幌駅に戻ってきました。

「札幌の食」といえば、最初に出てくるのが、やはり「札幌ラーメン」ではないでしょうか。
自身の中で、「初めて食べるのであれば、発祥の店で食べたい」ということで、今回は、札幌味噌ラーメンの元祖、「味の三平」に行くことにしました。

札幌駅から地下鉄南北線で一駅、大通駅に下り立ちました。
事前に調べておいたルートで地上へと上がり、大丸藤井セントラルビルの中へ。
エスカレーターを上っていくと、文房具屋の横に「味の三平」はありました。
店に入ると、カウンターはほぼ埋まっていました。
みそラーメンを頂きましたが、なるほど、これが元祖の味といった感じで、美味しく頂きました。

早い夕食を食べたところで、再び地下鉄で札幌駅に戻り、この日の宿となる「東横イン 札幌駅北口」にチェックインしました。
荷物を置いて、一息ついたところで、再び、札幌の街に出掛けることにしました。
今度は、地下鉄東豊線の札幌駅から乗車し、大通駅に下り立ちました。
まず向かうのは、札幌市時計台です。
テレビ番組などでも何度も見たことがありますが、実際に札幌に訪れると、やはりこの目で見てみたいという思いがありました。
しばらく歩くと、ビルの狭間に、ライトアップされた、白い時計台が姿を現しました。
よく「がっかり名所」などと揶揄されますが、ライトアップされた美しい建物を見ることができ、全くがっかりなどせず、来てよかったと思いました。

次に、歩いて、こちらも定番の名所、さっぽろテレビ塔へと向かいました。
テレビ塔が見え、あれと思いました。
先ほどまで、ビルの間などから見えたときは、オレンジ色のテレビ塔だったのですが、目の前に現れたテレビ塔は、青色にライトアップされていました。
どうやら、ちょうど19時から青色にライトアップされたようでした。
タイミングがいいのやら何なのやらといった感じでしたが、青色のテレビ塔を撮影し、展望台まで行くことにしました。
展望台では、大通公園など、札幌の繁華街の街並みを楽しむことができました。

テレビ塔を出て、再び、地下鉄南北線で札幌駅へと戻りました。
ここで、お土産を買おうと、駅ビルの札幌エスタへ向かうと、日曜日は19時で閉店とのことで、すでにシャッターが下りていました…。
どうしよう…と、途方に暮れつつ地下街を歩いていると、ふと、「花畑牧場 札幌アピア店」があり、一躍話題になった生キャラメルを何種類か買い求めました。
少しはお土産が買えたかなと思っていると、今度は、すぐ近くに、北海道のお土産全般を扱う「なとり屋」があり、エスタで買いたいと思っていたものなどをすべて買い求めることができました。

お土産を購入でき、ホッとしたところで、次に向かうのは、JRタワー38階の展望室です。
駅ビルを通り、6階からエレベータで38階へ、テレビ塔のときとはまた違った札幌の景色を楽しみました。
遠くは、大倉山のシャンツェも見えましたが、個人的に楽しんだのは、東西に延びる函館本線の景色でしょうか。

JRタワーの景色を楽しんだ後、やはりどうしてもと、青色ライトアップの終わったオレンジ色のテレビ塔を見てから、ホテルに戻りました。
ホテルでは、旅を振り返りつつ、札幌駅と小樽駅で購入した駅弁を肴に、コンビニで購入したサッポロビールを頂きました。

左上:札幌市時計台
左中:さっぽろテレビ塔
右中:テレビ塔から大通公園を眺める
左下:JRタワー展望室から桑園駅方向を眺める
右下:JRタワー展望室から苗穂駅方向を眺める

さっぽろテレビ塔
テレビ塔から大通公園を眺める
JRタワー展望室から桑園駅方向を眺める
JRタワー展望室から苗穂駅方向を眺める


本州-北海道連絡を記録する旅〜2010年秋〜
2010(平成22)年9月12日 -その1-
旅の記憶 トップページ 本州-北海道連絡を記録する旅〜2010年秋〜
2010(平成22)年9月13日 -その1-

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください