宇田川 理應 [日本] Riou Udagawa [Japan]
小白倉いけばな美術館 無題 Koshirakura Ikebana Museum Untitled
家の東側に、樹木や、木材で作られた道具が並んでいる。 背後からは自然の光が差し込み、そのシルエットを浮かび上がらせている。
2006年作品 小白倉 個人宅 第3回期間中のみ
小白倉いけばな美術館 ※ Koshirakura Ikebana Museum ※
地元で採れた山百合や夕顔、カボチャや冬瓜が、気持ちよさそうに宙に舞っている。 普段は地に根付いている植物たちが、宇田川氏の手によって、空中へと解き放たれた。
「植物を空中にいける」というこの作品は、「現代いけばな」という世界の広さを改めて感じました。 畳の上に寝転がって眺めた、植物たちが空中でゆらゆらと揺れる景色は、とても幻想的でした。
2006年作品 小白倉 個人宅 第3回期間中(7月31日〜8月6日)のみ
大吉 昌山 [日本] Syozan Oyoshi [Japan]
植物がにょきにょきと、畑から伸びている。 その植物からは、蔓が延び、実を結んでいるようにも見える。 作品の中央には、薪が入れられた筒がある。 全ては縄で作られている。
不思議であり、ユーモラスでもある空間でした。
2006年作品 小白倉 第3回期間中のみ
細く切られた竹が、メビウスの輪のように次々と繋がり、空間を立体的に形作っている。 その床には、落ちた滴が作り出した波紋のように、輪切りの竹が並べられている。
作品の展示されているお宅には、大吉氏もいらっしゃいました。
吉川 芳山 [日本] Hozan Yoshikawa [Japan]
小白倉いけばな美術館 霊木 Koshirakura Ikebana Museum A sacred tree
集落の間を抜ける小道の脇に設置された作品。 そのたたずまいは、ずっとそこにあったようかのようでもある。 支柱となっている廃材の持つ記憶が、私たちに語り掛けているのだろうか。 周囲の雰囲気に同化している。
作品の前でついつい手を合わせたくなるような、道祖神のような存在でした。
小白倉いけばな美術館 会話 Koshirakura Ikebana Museum Conversation
プチトマトと、それを押さえる石ころが載せられた緑の葉が、訪れた人々を導くように置かれている。 松葉が敷き詰められた小道の脇には、廃材の上に載せられた、それが並んでいる。 両脇に吊るされた蚊帳が、深い森を歩いているような錯覚を起こさせる。
長井 理一 [日本] Rihito Nagai [Japan]
小白倉いけばな美術館 きみのなわ Koshirakura Ikebana Museum KIMINONAWA
訪れた人が、作品に縄を結んでいくことにより、日々成長していく作品。 中央の椅子の上に置かれたカバンは、「君の名は」に対するオマージュであろうか。
「第3回大地の芸術祭」最終日前日、作品は見事なまでに結ばれた縄でいっぱいになっていました。