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大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 川西 −その9−

2006年8月5日撮影
2006年9月9日撮影

カアリナ・カイコネン [フィンランド]
Kaarina Kaikkonen [Finland]

明日に架ける橋のように
Lika a Bridge over Troubled Water

大空に伸びる鮮やかな橋。
150メートルにもわたる橋には、使われなくなった衣類が翻っている。
手前には赤系の衣類が並び、次第に青系に変わっていく。
対岸には、災害により崩れたところもあり、それを乗り越えて架かる橋は、「みんなが手を繋ぎ合えば、どんな困難も乗り越えられる」、そんなことを伝えてくれているような気がする。

なんとも壮観な景色でした。
初めて訪れた時は夕方で、オレンジ色の空を背景に、橋のシルエットがとても美しく感じました。

次に訪れた時は通り雨の後、晴れた空を背景に、まさにたくさんの洗濯物が干されているようでしたが、それはそれでなんとも爽快な景色でした。

「第2回大地の芸術祭」の「ホワイト・プロジェクト」を思い起こさせるような素敵な作品でした。

2006年作品
道の駅 瀬替えの郷せんだ
第3回期間中のみ

2006年7月29日撮影
2006年7月29日撮影
2006年7月29日撮影
2006年7月29日撮影

木村 育子 [日本]
Ikuko Kimura [Japan]

農閑期
A farmer's slack season

家屋の2階に設置された作品。
真っ白な物や機械が部屋にそっと置かれている。
それは米作りに使われた農機具であることがわかる。
一年間の米作りを終えた農機具が、真っ白な雪をかぶり、休んでいるようにも見える。

2006年作品
大白倉 個人宅
第3回期間中のみ

2006年7月29日撮影
2006年7月29日撮影
2006年8月5日撮影
2006年9月9日撮影

つやま芸術推進委員会 [日本]
Tsuyama Art Festival Committiee [Japan]

PAPER PROJECT/津山の紙−妻有の光
PAPER PROJECT/
Tsuyama Papers for Tsumari Lights

「いけばな美術館」の作品が展示されている藁葺き屋根の古民家の障子に張られた和紙が作品である。
この和紙は、岡山県津山市の横野地区で作られている手漉き和紙「横野和紙」で、妻有の古民家と見事に融合している。

2006年作品
小白倉 個人宅
第3回期間中のみ

2006年7月29日撮影
2006年7月29日撮影

大塚 理司 [日本]
Rishi Otsuka [Japan]

小白倉いけばな美術館
無題
Koshirakura Ikebana Museum
Untitled

竹で作られた2つの球体。
よく見ると、その2つの球体は繋がっている。
いや、繋がっているというよりは、元々は一つだった球体が、まるで細胞分裂のように、今まさに、2つになろうとしているかのようにも感じる。

駐車場に車を停め、坂道を下っている時、眼下に作品が見えました。
いよいよ作品を目の前にすると、普段は真っ直ぐ、天を突くかの如く伸びる竹が、柔軟でしなやかな素材であることがわかります。

会期も終了に近づくと、作品の背後には秋の空と秋の景色が広がっていました。

2006年作品
国道403号線沿い(小白倉)
第3回期間中のみ

2006年9月2日撮影
2006年9月9日撮影
2006年7月29日撮影
2006年7月29日撮影

大塚 理司 [日本]
Rishi Otsuka [Japan]

小白倉いけばな美術館
2006年7月の薔薇
Koshirakura Ikebana Museum
Roses in July 2006

作品が展示されている部屋に入ると、円形の花器に敷き詰められた真っ赤な薔薇の花びらが鮮烈に目に飛び込んでくる。
その奥には、川が流れるように、うねりながら葉蘭が敷き詰められている。
民家の床の上に、赤と緑の鮮やかな絵柄が描かれた。

2006年作品
小白倉 個人宅
第3回期間中(7月23日〜30日)のみ

2006年8月26日撮影
2006年8月26日撮影

下田 尚利 [日本]
Takatoshi Shimoda [Japan]

小白倉いけばな美術館
血は立ったまま眠っている
Koshirakura Ikebana Museum
Blood id sleeping on standing

常設館の庭先に木々を組み合わせた櫓のようなものが立っている。
よく見ると、その木々には、ほぞを差し込む穴が開いており、それが建物の廃材であることがわかる。
長い間建物を支えてきた木材が、その役目を終え、今度はお互いを支え合い、休んでいるかのようである。

青空に向かって伸びる一際長い木材には、銅の箔が巻かれており、太陽に照らされて神々しい光を放っていました。

2006年作品
小白倉 個人宅
第3回期間中のみ

2006年7月29日撮影
2006年7月29日撮影

下田 尚利 [日本]
Takatoshi Shimoda [Japan]

小白倉いけばな美術館
風の栖
Koshirakura Ikebana Museum
A home of wind

桃の木を柱に使ったアーチが、居間から仏間に掛けて続いている。
アーチに流れ込む風は、壁となる藁や木の枝、そして、和紙や戸板などの記憶を乗せ、お仏壇へと運ぶ。

作品が展示されているお宅に上がり、部屋に入ると、作品の大きさとその存在感に圧倒されました。

2006年作品
小白倉 個人宅
第3回期間中(7月23日〜30日)のみ

2006年7月29日撮影
2006年7月29日撮影

古川 知泉 [日本]
Chisen Furukawa [Japan]

小白倉いけばな美術館
呼吸
Koshirakura Ikebana Museum
Breathing

縁側に設置された一対の作品。
木の枝を用いたオブジェがゆらゆらと揺れている。
まるで2頭の鹿が対峙しているようにも見える。

2006年作品
小白倉 個人宅
第3回期間中のみ

2006年7月29日撮影

古川 知泉 [日本]
Chisen Furukawa [Japan]

小白倉いけばな美術館
「Family Tree」
Koshirakura Ikebana Museum
"Family Tree"

作品が展示されている部屋に入ると、葦を使った円錐形の灯りがいくつか並んでいる。
葦の間から、やさしい光が洩れ、少し薄暗い部屋を温かく照らしている。

2006年作品
小白倉 個人宅
第3回期間中(7月23日〜30日)のみ



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