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大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 川西 −その6−

2006年8月6日撮影
2006年8月6日撮影

関口 恒男 [日本]
Tsuneo Sekiguchi [Japan]

越後妻有レインボーハット
ECHIGO-TSUMARI RAINBOW HUT

太陽光によって作り出される7色の虹。
藁で覆われたハット(小屋)の中にゆらゆらと揺らめいている。
いつしか「虹の小屋」は、人々が踊り集う場となる。

天気のいい週末を狙って作品を訪れました。
節黒城跡の作品を結ぶ「物語の道」を太鼓の音がする方向に歩いていくと、作品を示す立て看板があり、その先に作品はありました。
昨年、10daysで「10daysレインボーハット」を訪れた時、そこにいらした関口氏が「来年はもっと大きな物を作ります」とおっしゃっていましたので、どれくらいの大きさかと思っていましたが、いやはや、こんなに大きいものができているとは思ってもいませんでした。
昨年は、テントといった感じでしたが、今年のものは、もう小屋を超えて、家という感じでした。
大きさにビックリしていると、関口氏が「前にも来てくれましたよね」と声を掛けて下さいました。
「ええ、去年も来ました」と答えましたが、いやいや、まさか憶えていて下さったとは思いもよりませんでしたので、とても感激しました。
ハットの中に入ると、十分に立つことができるくらいの高さでした。
その柱や天井に、ゆらゆらと虹がきれいに投影されていました。
今回、自身が最も楽しみにしていた作品の一つです。

8月27日、作品で開催された「原始未来レイヴ」に行ってきました。
節黒城跡キャンプ城の駐車場に車を停めると、早速森の中から音楽が聞こえてきました。
作品を訪れると、ハットの周りには大きなスピーカが設置されており、中では機材を前にしたDJの方や、思い思いに音楽を楽しんでいる方々がいらっしゃいました。
移動屋台も出ていました。
自身も作品の脇に座って、この空間や、ゆらゆらと揺らめく虹を楽しんでいました。
改めて作品を見てみると、竹の骨組は、なんとなく恐竜の骨のようにも見え、藁で葺かれた屋根と合わせて「原始」という言葉を連想できるような気がしました。
でも、そこで、最新の機材を使ってレイヴが行われているというギャップがとても面白く感じました。
しばらくして、日が翳ってきてしまい、虹が投影されなくなってしまったので、作品を後にしました。

2006年作品
節黒城跡キャンプ場周辺
第3回期間中のみ

2006年8月6日撮影
2006年8月6日撮影
2006年8月27日撮影
2006年8月27日撮影
2006年8月27日撮影

2007年9月1日撮影
2007年9月1日撮影

関口 恒男 [日本]
Tsuneo Sekiguchi [Japan]

越後妻有レインボーハット2007
ECHIGO-TSUMARI RAINBOW HUT 2007

「虹の小屋」という名の「レインボーハット」。
毎年、夏にだけ現れる「虹の小屋」は、虹を映しだすだけではなく、人と人とを結ぶ、虹の懸け橋となる。

「2007夏 越後妻有 大地の祭り」の会期後半、今年も「レインボーハット」が、節黒に出現しました。
朝から晴れ間がのぞいた9月1日、急いで「越後妻有レインボーハット2007」を見に行ってきました。
作品の展示されている場所に行くと、今年も大きなハットが出来ていました。
前日に行われた「原始未来レイヴ」の片づけをされていた関口氏でしたが、「どうも」と声を掛けて下さいました。
まだ朝早いためか、関口氏のお知り合いの方がお一人いらっしゃいましたが、他の鑑賞者の姿はありませんでした。
「今ちょうど出ていますよ」とのことで、早速中をのぞくと、鮮やかな虹が出ていました。
それも束の間、太陽が雲に隠れて、虹も消えてしまいました。
青空は出ていましたが、雲も多く、時折現れる虹をのんびりと楽しんでいると、いつしか1時間ほど経過していました。
帰り際、関口氏に声を掛けると、「来年もまたぜひ見にきて下さい」とおっしゃっていました。
来年を楽しみにしつつ、作品を後にしました。

2007年作品
節黒城跡キャンプ場周辺
2007夏 越後妻有 大地の祭り 期間中(8/27〜9/2)のみ

2007年9月1日撮影
2007年9月1日撮影
2008年8月30日撮影
2008年8月30日撮影

関口 恒男 [日本]
Tsuneo Sekiguchi [Japan]

越後妻有レインボーハット2008
ECHIGO-TSUMARI RAINBOW HUT 2008

越後妻有の地で4回目となる「レインボーハット」。
虹を受け、人々が踊り集う「虹の小屋」は、毎年毎年進化し続ける。

「2008夏 越後妻有 大地の祭り」期間終盤の8月30日、作品を訪れました。
「庭師の巨人」の「足」の先を右に入り、もうすっかりお馴染みとなった場所を訪れると、今年もまた大きなハット(小屋)ができていました。
来訪者の音を聞いて、関口氏がハットから出ていらっしゃると、「毎年ありがとうございます」と声を掛けて下さいました。
今年は、虹を映す大きなハットと、「原始未来レイヴ」のためのDJブースの小さなハットが作られていました。
また、今年のメインハットは、今までとは違い、竹自体が天井を覆うのではなく、4本の竹が天井を張る作りとなっていました。
こうやって天井が引っ張られることにより、天井に雨が溜まらないようになるのだそうです。
なるほど、毎年毎年の積み重ねが、また新たなアイデアを生み出し、ハットは毎年進化していくんだと感じました。
途中、ポツポツと雨が当たってきたのですが、ふと、じわーっと天井に虹が現れ始め、慌ててカメラを構ええました。
なるほど、ハットの上は雨雲だったようですが、たまたま、太陽の周りは雲が薄くなったようでした。
そんなわずかな瞬間にも関わらず、関口氏は、ポツポツと雨が当たる中、鏡の位置を調整して下さいました。
今更ではありますが、本当にありがとうございました。
1時間ほど滞在し、作品を後にしました。

「原始未来レイヴ」が開催された翌日は、朝から青空が広がるいい天気でした。
ハットには、昨日とは比べ物にならないくらいハッキリとした虹が映し出されており、本当に言葉にならない感動を受けました。
特に、枯葉に映った虹は、どんな絵の具でもここまで美しく着色できないというくらい、枯葉の色を美しく変えていました。
ハットの中や外で虹を楽しんでいると、「どうも」と関口氏が声を掛けて下さいました。
イベントの準備で忙しいにも関わらず、こうやって気さくに声を掛けて下さる、そんなところも、関口氏の周りに多くの人が集う理由の一つかななどと思います。
出演者の方やその知り合いの方々など、続々と、人々が集まってきました。
前日のような、ひたすら自然に包まれるのが「レインボーハット」の一つの顔であれば、こうやって多くの人が集い、賑やかに楽しむのももう一つの顔だと思います。
「Blood Culture」のライブが終わったところで、「儀明遥想」を見に行くために一旦作品を後にしました。

夜になり、再び「原始未来レイヴ」に行ってきました。
当然、すっかり虹は消えていましたが、空には満天の星空が広がり、ロウソクと焚き火の灯りが会場を照らしていました。
丁度、「SNOW」こと、関口氏がDJをされていました。
ハットの中では数人の人が踊り、また、ハットの横では、「Blood Culture」の方々がそのリズムに併せて太鼓を叩いていらっしゃいました。
初めて夜の「原始未来レイヴ」を訪れましたが、昼間とはまた違った、雰囲気のある空間になっていました。
しばらくして、「SNOW」のプレイが終了し、DJブースから出てきた関口氏を皆さんが拍手で出迎えていました。
その後の、「DJ SUWA」、「Blood Culture+ファイアー パフォーマンス」まで楽しんで、作品を後にしました。

2008年作品
節黒城跡キャンプ場周辺
2008夏 越後妻有 大地の祭り 期間中(8/17〜8/31)のみ

2008年8月30日撮影
2008年8月30日撮影
2008年8月31日撮影
2008年8月31日撮影
2008年8月31日撮影
2008年8月31日撮影
2009年8月16日撮影
2009年8月16日撮影

関口 恒男 [日本]
Tsuneo Sekiguchi [Japan]

越後妻有レインボーハット2009
Echigo-Tsumari Rainbow hut 2009

毎年、暑い真夏にのみ現れる、人々が集い、踊る、虹の小屋。
2回目の「大地の芸術祭」を迎え、更なる進化を続ける「レインボーハット」。
仁田地区には、サテライトハットも設置された。

朝から太陽が照りつける第4回期間中の8月16日、作品を訪れました。

2009年作品
節黒城跡キャンプ場周辺
第4回期間中のみ

2009年8月16日撮影
2009年8月16日撮影
2009年8月16日撮影
2009年8月16日撮影
2009年8月23日撮影
2009年8月23日撮影
2003年9月6日撮影

太田 三郎 [日本]
Saburo Ota [Japan]

SEED PROJECT from TSUMARI
SEED PROJECT from TSUMARI

西永寺六和亭の床に敷き詰められた、コシヒカリのモミを漉き込んだ葉書5000枚。
この地で獲れたコシヒカリのモミが、葉書となって全国へと広がっていく。

2000年作品
西永寺六和亭(上野)
第2回期間中のみ
2006年7月23日撮影
2006年7月23日撮影
足髙 寛美 [日本]
Hiromi Ashitaka [Japan]

パッセージ
passage

バスの待合所の脇に並ぶ長いベンチ。
ベンチの背もたれには、私たちに語り掛けるように言葉が刻まれている。
『お仕事ごくろうさまです』、「ありがとう、でも今は趣味で作品を巡っているんだけどね」。
『明日もいい日でありますように』、「そうだね、貴方にとってもいい日でありますように」。
『じゃあね』、「じゃあね」…と、一つ一つ読みながら、その時の感情で素直に受け答えしている自分がいました。
どんなに落込んだ時でも、端から端まで「対話」をし終えた頃には、穏やかな気分になっているんじゃないか、そんなことを感じられる空間でした。

2006年作品
川西高校入口バス停周辺
常設
2006年7月23日撮影
2006年7月23日撮影
2006年7月23日撮影
2006年7月23日撮影
内田 繁 [日本]
Shigeru Uchida [Japan]

境界の神話
Mythology of Boundaries

「境界」には、ある種の緊張感が漂う。
作品は、現在使用されている道路と、将来使用される道路の間に作られている。
現在の裏が将来の表になる。
しかし、それは道路が主であるからこその表現である。
微妙な境界に存在する作品こそが、この空間を作り上げていく主役になるのかもしれない。

2006年作品
星名邸脇(上野)
常設
2006年7月23日撮影
2006年7月23日撮影





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川西 -その5-
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