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大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 松代 −その10−

2003年8月23日撮影
2004年6月13日撮影

ラフィ・カイザー [イスラエル]
Raffi Kaizer [Israel]

ランドトレース
LANDTRACE

ガラスに描かれた山々の風景。
カイザー氏の越後妻有の山々に対するイメージが描かれている。

写真ではあまりよく見えませんことをご了承下さい。

2006年になり、ふと気付くと作品は撤去されておりました。
もしかすると、大雪による損壊などがあったのかもしれません。

2000年作品
ふるさと会館 緑地
2000〜2005年
2003年9月7日撮影

前山 忠 [日本]
Tadashi Maeyama [Japan]

視界
Sight

松代商店街に連なる家の間のわずかな隙間。
その隙間を木枠で繋いだ空間を見る作品。
目の前から頭の上まで、地面から屋根の先まで、木枠に囲まれた空間が三次元に広がる。

2003年作品
松代商店街
第2回期間中のみ
2006年7月29日撮影
2003年9月7日撮影

村木 薫 [日本]
Kaoru Muraki [Japan]

松代商店街周辺における土壁による修景プロジェクト
Project of Making a View with Mudwall in Matsudai Town

松代商店街の家の壁を土壁に塗り替え、景観を変えていこうという作品。
第1回大地の芸術祭から毎年1軒ずつプロジェクトが実行され、現在までに4軒、土壁に塗り替えられた家ができている。

土壁のクリーム色は、自然な温かみを感じ、町に明るさを与えてくれるようです。

「第3回大地の芸術祭」期間中、久しぶりに松代商店街を歩くと、土壁に塗り替えられた建物が増えていました。
松代商店街にある2つの旅館、そして、前回、「饒舌な金物店」が展示された藤屋金物店も鮮やかな土壁に塗り替えられていました。

2000〜2006年作品
松代商店街
常設
2006年7月29日撮影
2006年7月29日撮影
2006年7月29日撮影
2003年9月7日撮影
2003年9月7日撮影

大阪教育大学・加藤 可奈衛ゼミ [日本]
Osaka University of Education Kanae Kato Laboratory [Japan]

2003夏、はかなき夢−環境にやさしい素材によるこころみ−
fleeting dream 2003 -a study with an environmentally friendly material-

梱包用として使用される、繭のような形をした緩衝材。
水に浸けると溶けるため、他の緩衝材とくっ付き、また、乾くと硬くなるという性質を利用して、かまくらのような家を作る作品。

初めて作品を訪れたのは、2003年8月23日、このときは、半分くらいまでできあがっており、本当に完成するのかなという感じでした。
次に訪れたのは、第2回大地の芸術祭最終日、地元の小学生も数人手伝っていたりして、ほとんど完成という感じでした。
ゼミの学生にとっても、参加した小学生にとっても、とてもいい思い出となったことでしょう。
この後、作品は、土へと還ったのでしょうか…。

2003年作品
松代商店街 東部タクシー車庫
第2回期間中のみ
2006年8月19日撮影
2006年8月19日撮影

ホルヘ・バルビ [スペイン]
Jorge Barbi [Spain]

緑の道 白い道
Green Path White Path

作品の展示されている建物に入ると、中央には、冬のこの地には欠かせない「かんじき」が吊るされている。
周囲の三方の壁には、「松代中心市街地の全ての道」、「冬の道:家々で除雪される道」、「夏の道:雪で閉ざされる道」を表す図が展示されている。
雪によって閉ざされる道と、人が通るために、吊るされている「かんじき」で作られる道を感じる空間。

たまたまだとは思いますが、作品を訪れた日、作品の壁の向こうは、ピアノ教室の最中で、ピアノの演奏を聞きながらの作品鑑賞は、なかなかシュールでした。

2006年作品
松代商店街 空家
第3回期間中のみ

2006年8月19日撮影

2003年8月23日撮影

大阪教育大学・佐藤 賢司ゼミ [日本]
Osaka University of Education Kenji Sato Laboratory [Japan]

無題(道草-MICHKUSA-、あるいはメッセージの<小屋>)
Untitled("MICHIKUSA" a message hut)

松代商店街の交差点の近く、駐車場に現れたカラフルな小屋。
ふと、その小屋を訪れた人々のメッセージが書かれた手紙が、部屋を埋め尽くしている。
近所の人、遠くから訪れた人、さまざまな思いがこの小屋には詰まっている。

残された手紙は、ゼミの方々にとって、自分が参加した証でもあり、思いの詰まった思い出となったことでしょう。

2003年作品
松代商店街 中央駐車場
第2回期間中のみ
2006年7月29日撮影
2006年7月29日撮影

オノレ・ドゥオー [ベルギー]
Honore d'O [Belgium]

法廷
Court

松代商店街から横に延びる通りを覗くと作品はある。
大きな釣り竿が、しなっている。
ふと、上を見ると、小さなガラス玉が浮かんでいる。
このガラス玉が、次の瞬間落ちるのか、それとも、上がるのかはわからない。

「法廷」という作品名には、正直参りました。
その作品名とこの空間に、激しく想像力を掻き立てられました。
「勝つか負けるか」「釣るか釣られるか」、そんな空間だったのかもしれません。

会期終了後、まつだい雪国農耕文化村センターの緑地に移設されたようです。

2006年作品
松代商店街→まつだい雪国農耕文化村センター 緑地(松代)
常設
2006年7月29日撮影
2006年7月29日撮影

武蔵野美術大学 建築学科 土屋スタジオ [日本]
Musashino Art Univercity Department of Architecture
Kimio Tsuchiya Studio [Japan]

松代商店街−竹環プロジェクト
Bamboo Circle Project in Matsudai Town

一軒の空家の中に入ると、屋根まで伸びる竹で作られた円錐形の塔がある。
その塔の内部は、中心に向かってぐるぐると円を描いている。
中心に辿り着くと、井戸のようなものがある。
耳を澄ますと、食器を洗う音やテレビの音など、生活感のある音が聞こえてくる。
そう、井戸から聞こえてくる音は、かつて、この家からも聞こえてきたであろう音である。

たまたま、この作品に辿り着く前に、土屋氏の「創作の庭」を見てきていました。
大学生の方に促され、作品を鑑賞していると、このぐるぐる回りながら中心に向かう形が「創作の庭」を連想するなと思い、そのことを話すと、「私たちの先生です」と嬉しそうに話してくれました。
蒸し暑い外に比べ、冷んやりとした竹の中の空間は、とても不思議でした。

2006年作品
松代商店街 空家
第3回期間中のみ
2003年8月23日撮影
2003年9月7日撮影

山形大学美術教育講座・雨宮 透ゼミ/河野 令二ゼミ/和田 直人ゼミ [日本]
Yamagata University Toru Amemiya + Reiji Kono + Naoto Wada Laboratory [Japan]

50ccの
of 50ml

ゆらゆらと、風によって揺れる試験管とそれを映す水面。
456本の試験管を使ったカラフルな作品。

2003年作品
松代商店街 若松園スポーツ脇の駐車場
第2回期間中のみ


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松代 -その9-
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