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大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 松代 −その9−

2003年8月31日撮影
2003年8月31日撮影

トビアス・レーベルガー [ドイツ]
Tobias Rehberger [Germany]

フィヒテ(唐檜)
Fichte

松代大荒戸線の途中、林の奥へと続く階段がある。
階段をしばらく下っていくと、杉の林の中に、ウッドチップが敷き詰められた、小さな屋外図書館が現れる。
黄色の本棚、黄色のベンチ、そして、黄色の電灯…。
本棚に並べられたドイツの本。
「フィヒテ」とは、唐檜という意味の他に、ドイツ人の思想家にも因んでいる。
静かな森の中の図書館で、木々に囲まれながら物思いにふけりたい、そんな思いを抱かせる空間。

初めてガイドブックを見たとき、この空間にとても気を引かれました。
「森の中の図書館」、その空間を想像するだけで、胸が高鳴りました。
そして、実際、作品を訪れたとき、その素晴らしさは想像を超えていました。
「森」と「図書館」というアンバランスさがとても保たれていて、つまり、とてもバランスが取れた空間に感じ、人工物と自然が共存している空間に感じました。
自身にとって、空間を楽しむ作品としては、一番好きな作品です。

周囲の雪もすっかり溶けた2004年の4月、撮影に出掛けてきました。
まだ、本棚には一冊の本も入っていませんでした。
また、ウッドチップが敷き詰められた地面は、自然に落下した、杉の葉っぱに変わっていました。

近年稀にみる大雪によるアート作品への被害が伝えられた2005年7月、作品を訪れてみました。
インターネットで報じられている通り、この作品にはほとんど被害はなかったようです。
何よりうれしいことに、あれだけ一面を覆っていた杉の葉がすべて除去されており、元のウッドチップが顔を出していました。
どなたが除去して下さったのかはわかりませんが、作品の本来あるべき姿に対する同じ気持ちを持った方がいらっしゃることをとてもうれしく思いました。

2003年作品
松代大荒戸線沿い(松代城山)
常設
2003年10月5日撮影
2003年10月5日撮影
2004年4月18日撮影
2004年4月18日撮影
2004年4月18日撮影
2004年4月18日撮影
2006年9月2日撮影
2006年9月2日撮影
2003年8月31日撮影
2003年8月31日撮影

ハーマン・マイヤー・ノイシュタット [ドイツ]
Hermann Maier Neustadt [Germany]

WDスパイラル・パートⅢ マジック・シアター
WD Spiral Part Ⅲ Magic Theatre

その姿は、宇宙船か、それとも、SF小説に出てくる、未来の住居か…。
そんな思いを抱かせる作品。
半透明で筒型の形状は、内にいながらにして外を体感できる。
内と外、人と自然、そして、人と人、これらの要素が絡み合う空間。

周囲の雪もすっかり溶けた2004年の4月、撮影に出掛けてきました。
伸び放題だった草も、すっかり低くなり、作品全体がその姿を現していました。

2003年作品
松代大荒戸線沿い(松代城山)
常設
2004年4月18日撮影
2003年9月7日撮影
2006年9月2日撮影
2006年9月2日撮影

深川資料館通り商店街共同組合+Qrr ART 白濱 万亀 [日本]
Fukagawa Museum Road Shopping Street Cooperative Society +
Qrr ART Maki Shirahama [Japan]

かかしの嫁入り
Kakashi no yomeiri

東京の下町、江東区の深川資料館通り商店街で行われている「かかしコンクール」。
このコンクールに応募された「かかし」が、初めて松代にやってきた。
ユーモアあふれる「かかし」たちが、松代の棚田に並んだ。

たくさんの「かかし」たちが一堂に会す景色は、なかなか圧巻でした。
しかも、これらが東京の商店街からやってきたということが、とてもうれしい気がしました。
コンクールのためだけに作られた「かかし」たちが、実際に田んぼに出て、しかも、米どころ松代の棚田で仕事ができるということは、「かかし」冥利に尽きたのではないでしょうか。
愛らしい「かかし」たちを一つ一つ楽しみました。

2006年作品
松代城山
第3回期間中のみ

2006年9月2日撮影
2006年9月2日撮影
2007年9月2日撮影
2007年9月2日撮影
2006年7月30日撮影

ジョゼ・ド・ギマランイス [ポルトガル]
Jose de Guimaraes [Portugal]

妻有広域のサイン
Signs for Echigo-Tsumari

越後妻有地域への入口や、作品設置場所の近くなど、妻有広域に設置されたサイン。

ふるさと会館付近に設置されたサインです。

2003年作品
ふるさと会館付近
常設
2003年9月6日撮影
2005年4月9日撮影

タン・ダ・ウ [シンガポール]
Tang Da Wu [Singapore]

ジャントン・ピサン(バナナの華) 木のこころ人のこころ
"Jantung Pisang - Heart of a Tree, Heart of a people"

「バナナの葉の下では全ての人は平等である」
この言葉は、熱帯農耕文化圏における合言葉である。
地元の小学生とのワークショップで制作された作品は、ふるさと会館を訪れる人、全ての人に平等に、その存在を感じさせてくれる。

2005年4月、作品をじっくりと見てみると、今まで単なる模様だと思っていたものは、地元の小学生の書いたメッセージでした。
「かぞくが幸せでありますように」
純粋な願いが、心を穏やかな気持ちにしてくれました。

2000年作品
ふるさと会館
常設


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