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大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 松代 −その12−

2006年7月29日撮影
2006年7月29日撮影

小林 豊 [日本]
Yutaka Kobayashi [Japan]

ヤギの家
Project for the Goat House

松代小学校のアイドルだったメスのヤギのシロちゃん。
しかし、シロちゃんはもういない。
シロちゃんは、餌を与えた家畜から恩恵を受けるという、古来からの人と家畜の関わりを教えてくれた。
しかし、何よりそれ以上に、動物を愛する心というものを残してくれたに違いない。
かつて、シロちゃんが住んでいた「ヤギの家」には、ヤギが一日に食べる餌の量と、乳から取れる乳脂肪分の量、そして、ワークショップで作られたチーズが展示されている。

実際に、ヤギのシロちゃんを目にしたことはありませんでしたが、主のいなくなった家には、何となく寂しさを感じてしまい、かつてそこにいたという姿を想像すると、しばらくその場を離れることができませんでした。
ちなみに、この「ヤギの家」は、3年前の「第2回大地の芸術祭」における小林氏の出展作品「思い出の場所」という作品にて、「思い出センター」として使用されていたものです。

2006年作品
松代小学校 玄関前
第3回期間中のみ
2006年7月29日撮影

2003年9月7日撮影

大阪教育大学・江藤 亮ゼミ [日本]
Osaka University of Education Ryo Eto Laboratory [Japan]

「もしもしマツダイアル」
moshi moshi Matsu - Dial

靴を脱いで、建物に入ると、テーブルの上に置かれた、いくつもの受話器…。
白い壁には、いくつもイヤホンジャックが埋め込まれており、そのジャックに受話器を差し込むと、松代の音が聞こえてくるという作品。

すべてのジャックが松代の音を聞かせてくれたわけではないのか…、それとも、故障していたのか…、差し込んだときに、何も聞こえなかったのは残念でした。

2003年作品
松代商店街 旧東北電力事務所
第2回期間中のみ
2003年9月7日撮影
2003年9月7日撮影

福島大学・渡邊 晃一ゼミ [日本]
Fukushima University Koichi Watanabe Laboratory [Japan]

Veronica 2003 Flower & Family of Echigo in Japan
Veronica 2003 Flower & Family of Echigo in Japan

花の絵を通じた、ゼミの学生と37軒の民家、商店との交流作品。
住民の好きな花の絵を制作し、それぞれの家の中に飾ってもらう。
その作品のポストカードが、一箇所に紹介された。

とても、温かみを感じる作品です。
絵画というものは、日常と芸術をとても身近に結び付けてくれるものだと感じました。

2003年作品
松代商店街 個人宅車庫
第2回期間中のみ
2003年9月7日撮影
2003年9月7日撮影
2003年8月23日撮影
2003年9月7日撮影

島根大学・小谷 充ゼミ/石上 城行ゼミ [日本]
Shimane University Mitsuru Kotani + Shiroyuki Iwagami Laboratories [Japan]

松代の光のインスタレーション
Installation of Sunshine in Matsudai

円錐形のカラフルなアクリル製容器と、さまざまな模様が描かれた鏡が織り成す空間。
それらは、太陽の光を受け、きらきらと輝く。
自然の光を作品を通して感じる空間。

作品を構成する2つの装置のバランスがなかなか好きな空間でした。

2003年作品
松代商店街 上町駐車場
第2回期間中のみ
2006年7月29日撮影
2006年7月29日撮影

鈴木 寅二 啓之 [日本]
Hiroyuki Toraji Suzuki [Japan]

土間の寝室
Bed Room in Soil Garden (Doma)

腰をかがめてやっと入れるくらいの小さな入口から部屋の中に入ると、そこは周囲を土で囲まれた土間である。
中には土で出来たベッドが3つあり、寝転んで瞑想できる。
昔はどの家にもあった土間を感じる空間。

この日は天気もよく、土間の中もかなりの暑さでした。
土自体の匂いでしょうか、かなり独特な匂いがしました。

2006年作品
松代商店街 空家
第3回期間中のみ
2006年7月23日撮影

小島 千雪 [日本]
Chiyuki Kojima [Japan]

ほ・ほ/リズミカルム
ho-ho RhythmiCalm

暗幕を開けて車庫に入ると、緑色の景色が映し出された2枚の大きなスクリーンがある。
スピーカーからは、「コォー」といった、低い風の音が耐えず聞こえている。
スクリーンの景色は水田であり、映し出された稲穂も時折その風に揺れているように見える。
風の音、その風により「舞う」稲穂、そして、その稲穂のざわめく「リズム」を感じる空間。

2006年作品
松代商店街 防雪管理棟車庫
第3回期間中のみ
2003年8月23日撮影

新潟大学教育人間化学部・郷 晃ゼミ/佐藤 哲夫ゼミ/丹治 嘉彦ゼミ/橋本 学ゼミ [日本]
Niigata University Akira Go + Tetsuo Sato + Yoshihiko Tanji + Manabu Hashimoto Laboratories [Japan]

タネットワーク
TaNetwaork

直径約8mの、円形状の木製の棚。
そこには、植物の種が入った毛糸玉のような"コケダマ"がたくさん並べられている。
中には、発芽したものや、花を咲かせたものもある。
植物の力を感じる空間。

2003年作品
松代商店街 図書館前空き地
第2回期間中のみ
2003年9月6日撮影
2003年9月6日撮影

土屋 公雄 [日本]
Kimio Tsuchiya [Japan]

創作の庭
Creative Garden

池を中心とした、立体的な花壇。
この地域に残る棚田を思わせる。
ブロックごとに統一された花が植えられ、目にも鮮やかな空間を創り出している。

季節ごとに違った花が咲き、四季を通じて楽しめる空間となっています。

2003年作品
松代高校前
常設
2004年6月13日撮影
2006年7月29日撮影





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