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大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 松代 −その13−

2008年8月23日撮影
2008年8月23日撮影

中村 敬 [日本]
Kei Nakamura [Japan]

伊沢創作和紙 プレゼンテーション

犬伏集落にある「伊沢和紙工房」とともに、伊沢和紙を個性的なブランドとして育てていこうというプロジェクト。
2009年の「第4回大地の芸術祭」に向けたプレゼンテーションを行う。

「2008夏 越後妻有 大地の祭り」期間中の8月23日、作品を訪れました。
玄関から中に入ると、まず、とても大きな和紙が展示されています。
背後から和紙を照らす灯りは、まるでゆっくりと呼吸をしているかのように、明るくなったり暗くなったりを繰り返して、和紙の模様の陰影を照らし出しています。
隣りの部屋では、まるで暖簾のように、長い和紙が展示されており、風に心地よく揺れていました。
こへび隊の方が、原材料の「楮(こうぞ)」の枝と、蒸した後に枝から剥がした皮と、皮が剥がされてツルンとした枝、そして、皮から取り出された繊維を見せて下さいました。
こういった手法も、先人の知恵なのですね。
再び風に揺れる和紙を眺めていると、こへび隊の方が「2階にも展示されていますよ」と教えて下さいましたので、急な階段を上って、2階へと上がりました。
2階には和紙で作られた小さな行燈と、寝室でしょうか、布団を連想させるような、人の暮らしていたという記憶を訪れた人に伝える作品が展示されていました。
また、この歩くたびにギシギシと音を立てる床も、昔ながらの家といった感じがします。
こへび隊の方の話によると、新潟中越大震災以後、空家になった家なのだそうです。
その家が、こうやって伊沢創作和紙を人々に広める作品になり、また人々が集まってくるというのは、とてもうれしい気がします。
今年は、来年に向けてのプレオープンとのことでしたので、来年もとても楽しみにしたいと思います。

2008年作品
犬伏 空家
2008夏 越後妻有 大地の祭り 期間中のみ

2008年8月23日撮影
2008年8月23日撮影
2008年8月23日撮影
2008年8月23日撮影
2006年7月29日撮影
2003年9月6日撮影

塩澤 宏信 [日本]
Hironobu Shiozawa [Japan]

翼/飛行演習装置
Wings/a Trainer of Imagine Flying

天に向かって伸びる2枚の翼。
表面は金色に塗られ、見るからに荘厳である。
2枚の翼の中央に椅子があり、その正面にはお地蔵さまが鎮座している。
この場所は、かつて、この集落の火葬場があった場所。
亡くなった人の魂が天に向かって飛び立っていった場所。
この翼は、魂が天に飛び立つための飛行演習装置である。

住民との協働の様子が写された写真も一緒に展示されていました。
作品が伝えてくれる想いはとても深く、離れ難い空間でした。

「第3回大地の芸術祭」期間中、3年振りに作品を訪れてみました。
ずっと訪れたいと思っていたものの、何となく疎遠になっていました。
しかし、決して近寄り難い存在であったわけではなく、作品付近の国道を通る時はいつも気になっていました。
そして、久しぶりに作品を前にして、3年前と同じような新鮮な気持ちになりました。
天に伸びる翼は、今にも羽ばたき出しそうな躍動感があります。
作品とともに天を見上げているだけで、10分程時間が過ぎていました。

2003年作品
犬伏 旧火葬場跡地
常設
2006年7月29日撮影
2003年9月6日撮影
2003年9月6日撮影
2006年7月29日撮影

ジョセップ・マリア・マルティン [スペイン]
Josep-Maria Martin [Spain]

ミルタウン・バスストップ
Milutown Bus Stop

犬伏のバス待合所を使った作品。
人々が集い楽しく過ごす空間、「ミルタウン」のバス待合所に生まれ変わった。

よく作品の前を車で通るのですが、「第2回大地の芸術祭」以来、久しぶりに歩いて作品を訪れました。
集落の方でしょうか、丁度、作品周辺の花壇に花を植えられているところでした。
鮮やかなバス停と鮮やかな花々、「ミルタウン」がこの空間を鮮やかなものに変えていったことを実感しました。

2000年作品
犬伏バス停(犬伏)
常設
2009年8月7日撮影
2009年8月7日撮影

粟飯原 典央+南部 裕香/高知工科大学 [日本]
Norihisa Aihara + Hiroka Nambu /
Kochi University of Technology [Japan]

ツマリコメ
Tsumari-Kome

滝沢集落の滝沢小学校を利用した滝沢生産組合の米乾燥所。
その2階に、作品が展示された。
八十八の手間が掛かるといわれている一粒の米が、木材の板で作られたオブジェの中で輝いている。

2009年作品
滝沢
第4回期間中のみ

2006年7月29日撮影
2006年7月29日撮影

関根 哲男 [日本]
Tetsuo Sekine [Japan]

ワンダフル赤ふん少年
Wonderfull red loincloth boys

農舞台から歩くこと数分、渋海川に掛かる小荒戸橋の近くに彼等はいた。
畑の周りや川の向こう、色んな所で彼等は遊んでいた。
表情も豊かな赤ふん少年たちが遊ぶその空間からは、賑やかな声が聞こえるような気がした。

作品を見つけた途端、本当にとても楽しい気分になり、笑顔になってしまいました。
川が夏の遊び場だったという、かつての風景が浮かぶようでした。
ぜひ多くの方に、この作品を見て笑顔をもらってほしいと思いました。

2006年作品
小荒戸橋周辺
第3回期間中のみ
2003年9月6日撮影
2005年8月6日撮影

トーマス・エラー [ドイツ]
Thomas Eller [Germany]

人 再び自然に入る
The human re-entering nature

晴れの日も雨の日も、夏も冬も、一年中、松代のこの地を見つめるエラー氏。
エラー氏には、次第に植物の蔓が絡まっていく。
植物の成長とともに、作品も成長していく。

2000年作品
割烹まつお駐車場(犬伏)
常設
2006年4月1日撮影
2006年7月29日撮影
2006年8月19日撮影
2006年8月19日撮影

塩澤 宏信 [日本]
Hironobu Shiozawa [Japan]

イナゴハビタンボ
Inagohabitambo

田圃の中に現れた、巨大なイナゴ。
自然に溶け込むように鎮座している。
この巨大なイナゴは、滑り台になっており、自由に遊ぶことができる。
それと同時に、虫たちが棲める水田の大切さを考えさせてくれる。

イナゴといえば、稲作農家にとっては、害虫の代表選手です。
作品には「その害虫ですら棲めない田圃は果たして安全といえるのか」というメッセージが込められています。
ある意味、現代では、イナゴは安全のバロメーターなのかもしれませんね。

2006年作品
割烹まつお脇(犬伏)
常設



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