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大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 松代 −その16−

2006年8月19日撮影

ジョゼ・ド・ギマランイス [ポルトガル]
Jose de Guimaraes [Portugal]

妻有広域のサイン
Signs for Echigo-Tsumari

越後妻有地域への入口や、作品設置場所の近くなど、妻有広域に設置されたサイン。

莇平、仙納集落の入口に設置されたサインです。

2003年作品
田野倉
常設
2006年8月19日撮影
2006年8月19日撮影

酒百 宏一 [日本]
Koichi Sakao [Japan]

ライフ・ワーク+みどりの部屋プロジェクト
Life Works + Green Room Project

酒百氏が、集落の家々で、昔ながらの道具や壁から採取したフロッタージュを展示する作品。
また、2階には、様々な葉っぱのフロッタージュが壁一面を覆い、緑あふれる空間を作り出している。

物体の上に紙を置き、上から鉛筆でこすると、物体の凹凸を転写するという技法は、何度かやったことがありましたが、それを「フロッタージュ」というということは、初めて知りました。
元の道具や材質に合わせて、色々な色を重ね合わせて作られたフロッタージュは、本当に元の材質そのままに、そこに展示されているように感じました。
2階に上がると、「みどりの部屋」の名のとおり、本当に鮮やかな空間が広がっていました。
何の気なしに、一番奥にあったドアを開くと、そこだけ秋の紅葉だったのも、とても面白かったです。

2006年作品
仙納集荷所
常設

2006年8月19日撮影
2006年8月19日撮影
2006年8月19日撮影
2006年8月19日撮影
2006年8月19日撮影

石松 丈佳 [日本]
Takeyoshi Ishimatsu [Japan]

田野倉環境感知器
Tanokura Environment Detector

北山小学校の跡地に作られた、中央に小さな池がある木製の縁台。
その池には、風によって動く、キツネをモチーフにした「環境感知器」が浮かんでいる。
キツネ型の「環境感知器」は、風を受け、水面を動く。
この「環境感知器」を集落の家々に設置された融水池に浮かべてもらうことにより、集落の環境の変化を視覚化する作品。

作品の展示されている北山小学校跡を訪れると、石松氏がいらっしゃいました。
作品を紹介するパネルには、地域の方々が「環境感知器」を作っている写真もありました。
また、この縁台は、この冬の豪雪により倒壊した北山小学校の建物の梁を使用しているということでした。
この日はかなり暑い日でしたが、キツネ型の「環境感知器」が、木陰の小さな池に気持ちよさそうに浮かぶ空間は、何となく涼しい感じがしました。

2006年作品
北山小学校跡(田野倉)
第3回期間中のみ

2006年8月19日撮影
2006年8月19日撮影
2006年9月3日撮影
2006年11月4日撮影

斎藤 美奈子 [日本]
Minako Saito [Japan]

メモリー −田野倉プロジェクト
Memory : Project for Tanokura

田野倉集落にある一軒の空き家に作品はある。
歴史を感じさせる家屋に入ると、古い写真と、それに添えられた短い言葉、そして、カラーの現代の写真が展示されている。
斎藤氏は、田野倉に住むおばあちゃん方の嫁入りの頃の写真と、嫁入りにまつわるお話、そして、そのときに見たであろう、今も変わらぬ景色を一堂に会した。
この集落の歴史、そして、この家屋の歴史に思いを馳せる空間。

とてもゆったりとした空気が流れている空間でした。
古い写真と、それに添えられた言葉を読んでいると、今は、車で簡単にここまでやってきましたが、かつては、どれだけ大変だったかが伝わってきます。
しかし、それはあくまでもかつての話であり、そのときの様子を懐かしく話す、おばあちゃん方の様子が浮かぶような言葉でした。
1階の一番奥の部屋に飾られた写真が、まさに、この部屋で撮影された写真であるとわかったとき、時の流れというものを強く感じました。
とても印象に残る作品でした。

2006年作品
田野倉 空家
2006〜2008年

2006年9月3日撮影
2006年11月4日撮影














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