日比野 克彦 [日本]
Katsuhiko Hibino [Japan] 明後日新聞社文化事業部
一昨日テレビ局広報宣伝部
Day After Tommorrow Newspaper Cultural Department,
Day Before Yesterday Television 旧莇平小学校を本社に発足した「明後日新聞社」は、常に明日の次の日を思い描く。
第2回会期中は、ほぼ毎日、明後日新聞が発行された(現在も、定期的に発行中)。
社内には、社主の日比野氏の作品も展示されている。
現在も、記者の方々と地域の取材活動(交流)は続いている。 また、第3回会期中は、インターネットテレビ局「一昨日テレビ局」が開局され、社主や記者が撮影した映像の配信や、グラウンドを映すライブカメラが設置された。 第2回会期終了間際、祖母と作品を訪れたときには、社内に日比野氏の姿もあり、とても活気がありました。
屋根を目指して成長する朝顔が、この作品の象徴でもあります。 2004年夏の「10days」8日目、約1年ぶりに、明後日新聞社を訪れました。
今年は、屋根を目指す朝顔だけでなく、グラウンドに大きな朝顔球が作られていました。
社内では、昨年育てられた朝顔のつるが丸く束ねられ、じっと冬を越す姿をイメージさせる作品が展示されていました。
その姿をイメージすることにより、「今度はどんな花を咲かせるのだろう」と、その先をイメージさせます。
また、この日は、「第2回アサッテカップ」も行われており、水鉄砲を手に、スイカ柄のビーチボールをゴールに運ぶ、基本的にはサッカーな試合を少し見てきました。
廃校となった旧莇平小学校のグラウンドは、とても賑やかでした。 2005年夏の「10days」8日目、三度、明後日新聞社を訪れました。
今回は、「朝顔キャラバン」とのことで、水戸芸術館で開催される日比野氏の「日比野克彦の一人万博」に向けて、莇平の朝顔が水戸に移動するまでのドキュメントビデオが放映されていました。
「莇平で芽を出した朝顔が、水戸で花を咲かせる」
たったそれだけのことなのですが、莇平と水戸が朝顔で繋がったという事に、何だかとても感動してしまいました。
グラウンドに作られた朝顔ドームでは、お昼を過ぎているにも関わらず、朝顔の花が咲いていました。 「第3回大地の芸術祭」も終わりに近づいた9月3日、作品を訪れました。
この時期に訪れたのは、より朝顔が伸びているかなと思ったからです。
まず、莇平に近づくと、上空に浮かぶ、朝顔アドバルーンが見えてきました。
もう何度も走り慣れた道を進むと、次第にアドバルーンが大きくなり、明後日新聞社に到着しました。
まずは、社内の作品を楽しみました。
階段を上がると、大きな朝顔の芽のアートが出迎えてくれます。
その先には、明後日新聞社のミニチュアが展示されており、実物と同じように、朝顔がつるを伸ばしていました。
奥の部屋にも、何ともいえない魅力たっぷりの日比野氏の作品がたくさんの展示されていました。
グラウンドに出ると、今年も大きな朝顔ドームが作られていました。
グラウンドの横には、朝顔シャワーが2つ並んでいました。
そして、何といっても、今年の莇平には、「アジア代表日本」展に出品された12隻の「FUNE」たちが寄港していました。
そこには新たに、明後日朝顔をモチーフにした「莇平FUNE」も作られ、展示されていました。
毎年、明後日新聞社を訪れていますが、ここに来るたびに、毎回新たなエネルギーをもらって帰るような気がします。 「2008夏 越後妻有 大地の祭り」期間中の8月14日、作品を訪れました。
今年も、校舎の壁一面に朝顔が、そして、校庭には「朝顔ツリー」が作られていました。
「さて、校舎の中の新作を拝見しよう」と、玄関の前に行くと、『取材に出ています』との看板が置かれており、扉には鍵がかかっていました…。
待つか帰るかどうしようかと悩みましたが、折角来たんだからと待っていると、しばらくして戻っていらしたので、中に入りました。
今年は、2006年の第3回「大地の芸術祭」期間中に校庭から揚げられていた朝顔アドバルーンと、各地で採れた明後日朝顔の種の写真へのドローイングが展示されていました。
ここ莇平から、全国各地へと広がっていった明後日朝顔が、こうやって作品としてまた莇平に戻ってくるということが、とてもうれしく思いました。 2003年作品
旧莇平小学校(莇平)
常設 |