中村 敬 [日本]
Kei Nakamura [Japan] くじら屋根の美術館
Museum with a whale-shaped Roof 作品の展示されている建物は、屋根はゆがみ、雨漏りでもするのだろうか、ブルーシートが掛けられている。
何ともいえない不安を感じながら建物に入ると、一転、かつての家屋の雰囲気を残しつつも、小洒落たアート空間が広がる。
床も壁も天井も、室内全体にアートがちりばめられている。
家屋がアートを生み、アートが家屋を変える、会期中も変化し続けた作品。 何と言いましょうか、すっきりとしたラインのグラフィックがとても心地よく、また、ユーモアもたっぷりで、とても居心地のよい空間でした。
1階の白壁に続く赤い線は、途中で分岐して、2階に延びており、その先はどうなっているのだろうと、2階に上がりました。
2階は、部屋全体が真っ白なキャンバスになっており、1階からの赤い線から連動する鮮やかなグラフィックが広がっていました。
場所によっては、まだ下書きされているようなところもあり、これからまだ作品は変化するのかなと感じました。
作品は、屋根裏まで続いており、わずかに光の射す真っ暗な空間には、いくつものメトロノームの先につけられた発光装置が、行ったり来たり、ゆらゆらと揺らめいており、幻想的な空間でした。
第3回期間中だけの展示ではもったいないように感じる作品でした。 2006年作品
儀明 空家
第3回期間中のみ |