松田 重仁 [日本]
Shigehito Matsuda [Japan] 円−縁
Circle - Connection 1本の大木を6分割し、作られた作品。
それぞれ、土・水・火・木・宙・風をテーマとしている。
6分割のうち、1本(土)はまつだい雪国農耕文化村センターの緑地に、残る5本(水・火・木・宙・風)は城山に設置されている。
2つの場所で見た、6分割された1本の木が、記憶の中で一つにまとまる。 「農舞台」に設置された作品を訪れると、中央に木の切り株のようなオブジェがあり、そこに銘板がはめ込んでありました。
そこには、この作品の趣旨が書かれており、「作品をとおして越後妻有の木にたずさわる仕事をする人々の新しい縁づくりを夢見ている」と書かれていました。
6分割の「6」という数字には、越後妻有の旧6市町村の意味が込められていたと知りました。
そして、「人々の思いと技術を次の世代につなぐため、12年毎に作品を再制作することを計画している」と書かれていました。
12年毎に、次の世代に向けたタイムカプセルが開かれ、そして、そこから新たに12年先へとメッセージが残されるということでした。 妻有の地にも広がる森林。
人々は古くからこの恩恵にあずかり、伐採と植林というサイクルにより森林を絶やすことなく保ちつづけてきたのだと思います。
それと同時に、日本の伝統である林業、木工業に携わる人々も、絶やすことなく次の世代に繋いでいってほしいということを感じました。 2003年作品
まつだい雪国農耕文化村センター 緑地(松代), 松代城山(松代大荒戸線沿い)
常設 |