前山 忠 [日本]
Tadashi Maeyama [Japan] 異空間に浸る
(新視界・湯山の家)
Immersed in Another World 第2回大地の芸術祭にて、松代商店街の家と家の隙間の空間を木枠で繋いだ前山氏が、今回は、空家の内外に色々なフレームを設置した。
フレーム越しに見る現在の世界、そして、過去の世界。
非日常の「異空間に浸る」作品。 作品の展示されている家に入ると、まずは、囲炉裏やわらぐつなど、昔ながらの道具が出迎えてくれました。
隣りの部屋との間にはフレームがあり、それをくぐって隣の部屋に移動しました。
ふと、振り返り、フレーム越しに先ほどいた部屋を見ると、まるでその部屋だけタイムスリップしてしまったかのようにも見えました。
移動した部屋の奥には、真新しい木のロッカーがあり、その中には、この空家に残されていた古い道具たちと、地域の方々の「私の宝物」が展示されていました。
2階に上がると、そこは真っ暗な部屋で、壁に作られたフレームから、外の光が差し込んでいました。
家の中を一通り鑑賞し、庭に出てみると、そこにもフレームがありました。
里山の景色を切り抜く大きなフレーム、石柱にあけられた円形と方形のフレーム、そして、池の中の鏡など、様々な「視点」を楽しみました。 2006年作品
湯山 空家
第3回期間中のみ |