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大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 松之山 −その5−

2006年8月26日撮影
2006年8月26日撮影

クリスチャン・ボルタンスキー+ジャン・カルマン [フランス]
Christian Boltanski + Jean Kalman [France]

最後の教室
The Last Class

作品の展示されている東川小学校へ一歩足を踏み入れた瞬間、鑑賞者は、圧倒的な力で作品に包み込まれる。
逃げ出したくなるほどの不安感に襲われつつも、この先はどうなっているのだろうかという好奇心がその気持ちを上回る。
周りに誰かいても、孤独感が襲ってくる。
それなのになぜか、とても離れがたい空間。
第3回大地の芸術祭を代表する作品の一つ。

第2回の「夏の旅」もそうでしたが、今回の作品はそれ以上に精神面に訴えてきた作品だったように感じました。
なんといっても、2階の理科室は、心音のような音が延々と鳴り響き、心音ではないとわかっているにもかかわらず、自身の心臓までドキドキしてきてしまいました。
そして、3階の教室に並ぶ透明な箱…。
音を立てるのもはばかられるような静寂の不思議な空間でした。
作品紹介には上記のように書いてしまいましたが、訪れた皆様はどのようにお感じになられましたでしょうか。
自身は、アート作品がここまで心理に影響を与えることができるのかと、また新たな一面を見つけることができ、現代アートの広さを実感した作品でした。

2006年作品
東川小学校(東川)
常設

2006年8月26日撮影
2006年8月26日撮影
2006年8月26日撮影
2006年8月26日撮影

前山 忠 [日本]
Tadashi Maeyama [Japan]

異空間に浸る
(新視界・湯山の家)
Immersed in Another World

第2回大地の芸術祭にて、松代商店街の家と家の隙間の空間を木枠で繋いだ前山氏が、今回は、空家の内外に色々なフレームを設置した。
フレーム越しに見る現在の世界、そして、過去の世界。
非日常の「異空間に浸る」作品。

作品の展示されている家に入ると、まずは、囲炉裏やわらぐつなど、昔ながらの道具が出迎えてくれました。
隣りの部屋との間にはフレームがあり、それをくぐって隣の部屋に移動しました。
ふと、振り返り、フレーム越しに先ほどいた部屋を見ると、まるでその部屋だけタイムスリップしてしまったかのようにも見えました。
移動した部屋の奥には、真新しい木のロッカーがあり、その中には、この空家に残されていた古い道具たちと、地域の方々の「私の宝物」が展示されていました。
2階に上がると、そこは真っ暗な部屋で、壁に作られたフレームから、外の光が差し込んでいました。
家の中を一通り鑑賞し、庭に出てみると、そこにもフレームがありました。
里山の景色を切り抜く大きなフレーム、石柱にあけられた円形と方形のフレーム、そして、池の中の鏡など、様々な「視点」を楽しみました。

2006年作品
湯山 空家
第3回期間中のみ

2006年8月26日撮影
2006年8月26日撮影
2006年8月26日撮影
2006年8月26日撮影
2003年12月14日撮影

CLIP [日本]
CLIP [Japan]

渓谷の燈籠
Lanterns in the Ravine

松之山温泉街入り口の駐車場に作られたサイン、観光案内、そして、トイレ。
それらは夜になると発光し、渓谷に浮かび上がる。

2000年作品
湯本
常設

2003年8月23日撮影

笠原 由起子+宮森 はるな [日本]
Yukiko Kasahara + Haruna Miyamori [Japan]

メタモルフォーゼ−場の記憶−「松之山の植生を探る」
Metamorphosis:The Memory that Dwells in 'Plase'.

松之山温泉街入り口の駐車場の対面に作られた作品。
階段があり、上ることができる。
そこには、植物の陶板レリーフが飾られている。
レリーフ越しに見る植物は、尚のこと生というものを私たちに語り掛けてくる。

2000年作品
湯本
常設

2003年8月30日撮影

マリア・テレサ・アルベス [ブラジル/ドイツ]
Maria Thereza Alvez [Brazil/Germany]

流れ
Que Flui

松之山温泉街のシンボルの一つ、不動滝の周辺に休憩所を作るプロジェクト。
川から引いてきた水路を挟んで向かい合うガラス製のテーブルと、石で作られた椅子が設置された。
滝の音が辺りを包み、その中で心を癒す空間となる。

2003年作品
不動滝周辺(湯本)
第2回期間中〜2005年

2006年9月3日撮影

ジョゼ・ド・ギマランイス [ポルトガル]
Jose de Guimaraes [Portugal]

妻有広域のサイン
Signs for Echigo-Tsumari

越後妻有地域への入口や、作品設置場所の近くなど、妻有広域に設置されたサイン。

不動滝付近に設置されたサインです。

2003年作品
湯本
常設

2006年9月3日撮影

ジョゼ・ド・ギマランイス [ポルトガル]
Jose de Guimaraes [Portugal]

妻有広域のサイン
Signs for Echigo-Tsumari

越後妻有地域への入口や、作品設置場所の近くなど、妻有広域に設置されたサイン。

上湯集落への入り口に設置されたサインです。

2003年作品
天水島
常設









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松之山 -その4-
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