マリーナ・アブラモヴィッチ [旧ユーゴスラビア]
Marina Abramovic [Former Yugoslavia] 夢の家
Dream House 上湯集落の一軒の民家が、アブラモビッチ氏によって「夢の家」として作り上げられた。
作品は宿泊施設となり、宿泊者を迎え入れる。
宿泊者は、青、黄、赤、緑のパジャマに着替え、それぞれ、青、緑、赤、紫の部屋で寝る。
そして翌朝、そこで見た「夢」を「夢の本」に書き綴っていく。
アブラモビッチ氏は、「夢の家」の運営、そして、宿泊者に喜びを与える役目を集落の住民に託した。
「夢の家」は、集落の住民が育て上げた、あたたかい家となった。 2005年夏の「10days」初日、約2年ぶりに、作品を訪れました。
2003年の会期中に訪れた時は、一通り部屋を見て周ったただけでしたが、今回は、こへび隊の方に色々と説明を頂くことができました。
「夢の本」は、それぞれの部屋の木のベッドに差し込まれており、前回は全く気が付きませんでした。
アブラモビッチ氏が壁に詩を書かれた部屋に「夢の本」が何冊か置いてあるのですが、一冊一冊、一頁一頁が、今まで訪れた方の夢で綴られているのでしょうね。
それにしても、各部屋、特に赤い部屋は鮮烈な印象を与えてくれます。
しかし、これら部屋を色づけているのは太陽光だけであるという事に気付かされた時、改めて自然の力の大きさを知ったような気がします。
夕方から夜にかけて、また、早朝などは、宿泊者しか体験できない移ろいを感じることができるのでしょうね。 2000年作品
上湯
常設 |