山本 想太郎 [日本]
Sotaro Yamamoto [Japan]
建具ノニワ
Yard of Doors
様々な種類の真っ白に塗られた建具が、床一面、そして、立方体に組まれ空中に浮かんでいる。
いずれも、かつては妻有の家々の部屋を区切るために、垂直に整然と立っていたに違いない。
その制約から解き放たれた建具たちが、訪れたものに、その歴史と記憶を語り掛ける。
これだけ色々な種類があっても、どの建具もサイズがぴったりというところが、日本家屋はきちんとした規格に基づいて作られているということを実感します。
展示されている空間の端から眺めると、建具が水平に広がる空間がとても不思議でした。
2009年作品
東田沢 倉庫
高橋 治希 [日本]
Haruki Takahashi [Japan]
蔓蔓
Landscapes creeper
作品の展示されている家屋に入ると、その1階部分には、陶の花が一面に枝を伸ばしている。
繊細ながらも、可憐な花々には、地域の住民の「想い出の風景」が描かれている。
「蔓（つる）」の作品名のごとく、作品は部屋の中に自由に延びていました。
花びらを見ると、地域の住民の「想い出の風景」が丁寧に描かれており、作品全体から手のぬくもりが感じられました。
とても印象に残る作品となりました。
2009年作品
東田沢 民家
牛 波 [中国]
Niu Bo [China]
克雪人
Man Overcoming Snow
火焔土器をかたどった真っ赤な作品。
腹部では真っ赤な炎が燃えつづけている。
雪に打ち克つこの地域の人々を象徴するかの如く、「克雪人」の炎は中里の大地で燃えつづける。
2000年作品
ユーモール 駐車場(山崎)
常設
ジョゼ・ド・ギマランイス [ポルトガル]
Jose de Guimaraes [Portugal]
妻有広域のサイン
Signs for Echigo-Tsumari
越後妻有地域への入口や、作品設置場所の近くなど、妻有広域に設置されたサイン。
高道山の交差点に設置されたサインです。
2003年作品
高道山交差点付近
常設
リチャード・ウィルソン [イギリス]
Richard Wilson [UK]
日本に向けて北を定めよ(74゜33'2")
Set North for Japan
イギリスにあるウィルソン氏の自宅を角度もそのままに日本に移動させた。
なんともスケールの大きな作品。
2000年作品
中里中学校 プール脇(桔梗原)
常設
ケース・オーエンス [オランダ／日本]
Kees Ouwens [The Netherlands / Japan]
ストーン・フォレスト
Stone Forest
田開稲荷神社の敷地内にある広場に設置された作品。
整然と並ぶ真っ直ぐ伸びたヒノキとイトスギの丸太と、その上に設置された様々な形をした石。
彫刻が施された石を支える木は、冬に建築物を守る雪囲いをモチーフとしている。
第4回期間中の8月15日に作品を訪れました。
パッと見ると、不安定さのようなものも感じますが、その状態でバランスが取れているのであれば、見た目以上の安定というものがあるのだろうかと感じました。
2009年作品
田開稲荷神社(桔梗原)
第4回期間中のみ
出月 秀明 [日本]
Hideaki Idetsuki [Japan]
森とつながる
Connect with the Forest
森の中に浮かぶ直系16メートルの木製のリング。
そのリングは、周囲の木々によって支えられている。
そのリングの内側に入ると、自身も森の中に包み込まれたような気分になる。
リングの上には植物が育ち、この森の一部となっていく。
2006年作品
桔梗原うるおい公園
常設
内海 昭子 [日本]
Akiko Utsumi [Japan]
たくさんの失われた窓のために
For Lots of Lost Windows
緑の芝生の上に置かれた一つの大きな窓。
風を受けて、カーテンがなびいている。
大きな窓を通して、その向こうに見える里山の景色を心に焼き付ける作品。
第3回会期前、地震や豪雪など、自然の猛威がこの地を襲いました。
災害により失われた家屋の窓からは、こんなにも素敵な景色が見れたんだよ、ということを訪れた人々に伝えているような気がしました。
そして、二度とこのような災害が起きて欲しくはないと思わざるをえませんでした。
2006年作品
桔梗原うるおい公園
常設
