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大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 中里 −その3−

2004年7月3日撮影
2006年8月15日撮影

カサグランデ&リンターラ建築事務所 [フィンランド]
Architect Office Casagrande & Rintala [Finland]

ポチョムキン
Potemkine
(ポスト・インダストリアル・メディテーション)
(POST INDUSTRIAL MEDITATION)

清津川の支流、釜川のほとりに作られた公園。
鉄板で囲われた公園には、ありのままの自然と廃材を用いて作られた禅庭、ブランコ、オープンテラスがある。

赤茶けた鉄板と緑の木々に囲まれた空間は、日常をすべて切り離し、心を無にしてくれます。
2006年、多くの人々が再びこの公園に集うことでしょう。

第2回開催期間終了後、この作品は「ポチョムキン」と改名されました。

2004年の7月初め、作品を訪れてみました。
それまでにも何度か作品を訪れていましたが、この時はその空間だけでなく、作品を構成する一つ一つの物についても着目してみました。
それらは、元は廃材であるにも関わらず、「廃」という言葉を全く連想させることなく、「時」の流れによって新たに進化を続けているように感じました。
ただ、そう感じさせてくれるのは、やはりこの空間の持つエネルギーというか、パワーなのかもしれません。

第3回大地の芸術祭では、この赤茶けた鉄板に、ウシャ氏の「静寂の層」が展示され、新たな空間が作り出されていました。

2003年作品
釜川橋付近(倉俣柳原)
常設

2004年7月3日撮影
2004年7月3日撮影
2004年7月3日撮影
2004年7月3日撮影
2003年8月24日撮影
2003年8月24日撮影
2006年8月15日撮影
2006年8月15日撮影

ウシャ [ブルガリア]
Usha [Bulgaria]

静寂の層
Silence Dimensions

「ポチョムキン」の赤茶けた鉄板に展示された写真展。
ウシャ氏が、日本各地を旅しながら撮影されたという、砂浜や波打ち際などの、色々な地面や水面の写真が展示されている。

ポチョムキンで開催される第1回企画展といった感じでしょうか。
赤茶けた壁に白黒の写真はとても映えていて、新たな空間を構成していました。
風にそよぐ木々の葉音をBGMに、写真を眺める空間は、とても心地よい空間でした。

2006年作品
ポチョムキン(倉俣)
第3回期間中のみ

2006年8月15日撮影

2006年9月10日撮影
2006年9月10日撮影

鈴木 明+藤山 哲朗+神戸芸術工科大学大学院 [日本]
Akira Suzuki + Tetsuro Fujiyama
+ Kobe Degign University [Japan]

ツマリカモ
tsumari-camo

軽ワゴンを使った無人販売所が妻有地域の3箇所に設置された。
軽ワゴンは、それぞれ、この地域に馴染みのあるものでカモフラージュされている。
ハッチを開けると、ツマリカモのグッズが並んでいる。
購入したい時は、壁に吊るされた料金箱に代金を入れ、商品を持ちかえる。
無人販売所は、間接的だが有効で、信頼で結ばれた、人々の交流の場である。

妻有地域の3箇所に設置された作品のうち、「ポチョムキン」付近に設置された通称「土カモ」です。

「土カモ」は、見事なまでにすっぽりと、きれいに成形された土に包まれていました。

2006年作品
倉俣
第3回期間中のみ

2006年9月10日撮影

2003年8月24日撮影
2004年7月3日撮影

山田 良+山田 綾子 [日本]
Ryo Yamada + Ayako Yamada [Japan]

中里村重地プロジェクト Nature,Nature
Nakasato Village Juji Project Nature,Nature

重地集落の道の間の作られた木のデッキ。
隙間には植物が植えられ、この作品に文字通り花を添える。
木のデッキの材料には、地元の集落で出た廃材が使用されている。

これから先、四季を通じてどんな風に作品が彩られるのか、とても楽しみです。

2003年作品
重地
常設

2006年9月10日撮影









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