このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 中里 −その5−

2009年8月15日撮影
2009年8月15日撮影

ダダン・クリスタント [インドネシア/オーストラリア]
Dadang Chriatanto [Indonesia / Australia]

カクラ・クルクル・アット・ツマリ
Cakra Kul-Kul at Tsumari

清田山に広がる水田の一角に、今回もバリ島の民芸品でもあるカラクリ風車「ピンジャンカン」が立ち並んだ。
無風であれば、オブジェとしたただそこにある「ピンジャンカン」も、ひとたび風を受ければ、瞬く間に「カラカラカラカラ…」と心地よい音とともに、カラクリのユーモラスな動きも見せてくれる。
のどかな田園風景の中に、バリ島由来の心地よい音が響き渡った。

第4回会期前、ガイドブックを購入し、どんな作品があるのかとじっくりと見ていると、今回も「カクラ・クルクル・アット・ツマリ」が展示されると知り、驚きと喜びが同時にわきました。

期待を胸に、第4回会期中の8月15日、作品を訪れました。
再び、「ピンジャンカン」が妻有の地に並んだ景色を喜びましたが、この日はあまり風がなく、あの心地よい竹の音に包まれることはできませんでした。
それでも、また訪れることを決め、作品を後にしました。

そして、第4回最終日の9月13日、再び作品を訪れました。
この日は、朝から天気が良かったのですが、次第に風が強くなりはじめ、絶好の「ピンジャンカン」日和でした。
車を下りると、早速、心地よい竹の音が聞こえてきました。
青い空と白い雲、以前訪れたときよりもだいぶ黄金色に変わった水田、そして、心地よい音を奏でる「ピンジャンカン」、すべてが調和して作品を創っていました。

2009年作品
清田山
第4回期間中のみ

2009年8月15日撮影
2009年8月15日撮影
2009年9月13日撮影
2009年9月13日撮影
2009年9月13日撮影
2009年9月13日撮影
2006年9月10日撮影
2006年9月10日撮影

ルイジ・ベルトラム(パビリオン,パレ・ド・トーキョー) [フランス]
Louidge Beltrame (Pavillion, Palais de Tokyo) [France]

ヘテロトピアへようこそ
シーサイドホテル
プロジェクト タイプ3
Welcome in Heterotopia
Sea-Side Hotel
Project Type3

清田山冬季分校の階段の途中に、モニターが設置されている。
モニターで紹介しているのは、海辺に作られたリゾートホテル。
しかし、どの映像も荒れ果てた建物が映し出されている…。

案内役の女性が語る、立地条件や設備が素晴らしいホテルの紹介とは裏腹に、映し出される廃墟の映像からは、賑やかだった頃の場の記憶は感じられず、何となく単純に恐怖を感じました。

2006年作品
清田山冬季分校
第3回期間中のみ

2006年8月15日撮影
2006年8月15日撮影
2006年8月15日撮影
2006年8月15日撮影

アンジェラ・デタニコ&ラファエル・レイン
(パビリオン,パレ・ド・トーキョー) [ブラジル/フランス]
Angela Detanico & Rafael Lain (Pavillion, Palais de Tokyo) [Brazil/France]

ヘテロトピアへようこそ
ピラ・カナ(積み文字)
Welcome in Heterotopia
Pilha Kana

清田山冬季分校の内外に設置されたオブジェ。
それぞれのオブジェは、消しゴムや本、ホッチキスの箱など、同じ素材の物が積み重ねられており、まるで暗号のようでもある。
そう、これらは、新しい書き言葉「ピラ」で表現されたメッセージである。
日本語の50音を視覚的に感じる作品。

清田山冬季分校の2階へ上がろうとすると、こへび隊の方が作品について紹介して下さいました。
ちなみに、左から右に読み、手前が母音、縦が子音だそうです。
「なるほど」と理解しながらも、作品を見ると、「あーかーさーたーなー…」と一つ一つ読み明かしていくのが面白い作品でした。

左上:「まとまる」(玄関前)
右上:「かなりの」(2階廊下)
左下:「ますます」(2階廊下)
右下:「なにか」(2階奥の部屋)

2006年作品
清田山冬季分校
第3回期間中のみ

2006年8月15日撮影
2006年8月15日撮影
2006年8月15日撮影

ジェラル・プティ(パビリオン,パレ・ド・トーキョー) [フランス]
Gerald Petit (Pavillion, Palais de Tokyo) [Brazil/France]

ヘテロトピアへようこそ
湖への旅
Welcome in Heterotopia
The Journey of the Lake

1階奥の比較的広い部屋に敷き詰められた様々な色のプラスチック段ボール。
その上では、湖への旅にまつわる新しい物語が展開されている。

2006年作品
清田山冬季分校
第3回期間中のみ

2006年8月15日撮影
2006年8月15日撮影

田中 功起(パビリオン,パレ・ド・トーキョー) [フランス]
Koki Tanaka (Pavillion, Palais de Tokyo) [Japan]

ヘテロトピアへようこそ
長靴
Welcome in Heterotopia
Boot

物が乱雑に散らかった部屋。
ただそれだけの部屋から、時々、大太鼓の音が聞こえてくる…。
何ともユーモラスな映像作品。

初めは、本当に全く意味がわからず、部屋にも入らずに廊下から覗いただけでした。
階段を降り、さて分校を出ようかとすると、こへび隊の方が「わかりましたか?」と声を掛けていらしたので、わからなかったと答えると、テレビに謎が隠されていると教えて下さいました。
再び2階へ上がり、テレビの前で待っていると、パッと画面が出て、この部屋が映し出されると、窓の外からくるくると長靴が飛んできて、大太鼓の上にバァーンと落ちました。
あっけに取られて、ふと周りを見ると、長靴はありませんでした。
しばらくすると、再び映像が流れ、思わずフッと笑ってしまいました。

2006年作品
清田山冬季分校
第3回期間中のみ

2003年8月24日撮影

ソフィー・リステルフーバー [フランス]
Sophi Ristelhueber [France]

トンネル
The Tunnel

真っ暗なトンネルの中で繰り返し朗読される文章。
「空間はわれわれを専有する。われわれは目で見ることができる範囲の空間しか所有しない。しかし空間はわれわれを疲れさせる。怖がらせる。われわれを呼び寄せる。追い払う。」
中里村の住民の方々によって読み上げられる言葉により、トンネルは瞑想の空間へと変わる。

トンネル、しかも、真っ暗な中でたった一人ぼっちでしたが、今までに感じたことのない、とても印象に残る空間と時間でした。

2003年作品
「清津の古道」のトンネル(小出)
第2回期間中のみ

2006年8月20日撮影

ジョゼ・ド・ギマランイス [ポルトガル]
Jose de Guimaraes [Portugal]

妻有広域のサイン
Signs for Echigo-Tsumari

越後妻有地域への入口や、作品設置場所の近くなど、妻有広域に設置されたサイン。

十二峠に設置されたサインです。

2003年作品
国道353号線沿い(十二峠)
常設



大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ
中里 -その4-
里山のアート トップページ 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ
中里 -その6-

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください