クリス・マシューズ [イギリス] Chris Matthews [UK]
中里かかしの庭 Nakasato Scarecrow Garden
カラフルなかかしが見守る田園。 袖の長い半天を着た子供のシルエットのようにも見える。 田んぼの中でかくれんぼでもしているのかもしれない。
シルエットがとても愛らしく、好きな作品です。
2000年作品 田尻の河原(東田尻) 常設
芝 裕子 [日本] Yuko Shiba [Japan]
大地のグルグル Circle of the Earth
水田が広がる田尻の河原に、稲藁から作られたオブジェが出現した。 藁で作られたトンネルを中央に向かってグルグルと歩くと、パッと視界が開ける。 その藁のトンネルの中央には、青々とした稲が成長している。 過去の収穫を祝い、そして、今年の収穫を願う空間。
田尻の河原を訪れると、「かかし」たちの向こうに作品が見えました。 田圃の畦道を通って作品に辿り着きました。 まずは作品を周囲から眺めたあと、藁で作られたトンネルに入ってみました。 トンネルの中はさすがに暑かったですが、藁の隙間から差し込む日の光が、トンネルを不思議な空間へと変えていました。 藁のトンネルをグルグルと歩いていると、出口に辿り着きました。 何かあるとも思わずに歩いてきましたが、そこで出迎えてくれたのは、青々とした稲でした。 「おー、なるほど」と、しばらくそのグルグルの中心の空間を楽しんだあと、トンネルを引き返し、外に出ました。
2006年作品 田尻の河原(東田尻) 第3回期間中のみ
大地のグルグル 2009 -tomato- GURUGURU 2009 -tomato-
田尻の河原に、今回も「グルグル」が現れた。 第3回大地の芸術祭作品からの芝氏と集落の有志との交流が、今回の作品につながったという。 今回は、稲藁ではなく、トマトの畑である。 中心には円形のようなベンチが置かれ、その中には、トマトに合うハーブが植えられた。 作品を訪れた人は、赤く熟したトマトを自由に選んで食べることができる。 収穫した感想や食べた感想は掲示板を通じてさらに交流が広がっていく。
2009年作品 田尻の河原(東田尻) 第4回期間中のみ
青木 野枝 [日本] Noe Aoki [Japan]
LIKE SWIMMING LIKE SWIMMING
廃校となった旧高道山小学校の校庭に置かれた作品。 「鉄」という、身近でありながら、その加工に関しては普段体験することのない素材を使い、地域の小学生とともにワークショップで作られた「ひとりでいたい場所」。 荒々しい切断面は、逆に子供達が一生懸命作った作品であることを物語っている。
ご紹介する写真は小さくて見づらいですが、一つ一つの「ひとりでいたい場所」に一生懸命さと純粋さ、そして、夢を感じました。
第3回期間中、作品を訪れてみました。 「ひとりでいたい場所」は、すっかり錆びに覆われ、3年という年月の経過を感じましたが、それもまた鉄の面白さだと思いました。
2003年作品 旧高道山小学校 校庭(白羽毛) 常設
空の水−Ⅴ Sora no mizu (Water in the air) - V
第2回の青木氏の作品、「LIKE SWIMMING」作成中に「気になっていた」という、グラウンド端に設置されている、旧高道山小学校のプール。 そのプールに展開された作品。 鉄で作られた水玉が、プールの上を飛び交っているようにも感じる。
2006年作品 旧高道山小学校跡 プール(白羽毛)
木村 崇人 [日本] Takahito Kimura [Japan]
星の木もれ陽プロジェクト Star-filled Forest
「中里の林では、星採り網で、星が採れます」 こんな夢のような話は、星型の人工太陽によって現実のものとなった。 「星が拾える」ということで、プロジェクトの開催日の夜には、多くの人々が中里の林に集まった。 「第3回大地の芸術祭」で話題を呼んだ作品の一つ。
9月1日の夜、友達と見てきました。 なかさと清津スキー場に到着すると、駐車場にはすでに多くの車がありました。 受付を終え、しばらく待ってから、星を採るための網を受け取り、林の中へと歩を進めました。 林の中で、こへび隊の方から説明を受け、網を葉の陰にかざすと、うーん、葉っぱの影…。 色々とかざしていると、お、星型! 何となくこつをつかんできました。 友達と歩き回りながら、たくさんの星を採ってきました。 林の真ん中には、自身で星型を作れる場所があり、自然の原理の不思議さを体感できました。
2006年作品 なかさと清津スキー場付近(市之越) 第3回期間中のみ