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大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 十日町 −その1−

2006年7月30日撮影

ジョゼ・ド・ギマランイス [ポルトガル]
Jose de Guimaraes [Portugal]

妻有広域のサイン
Signs for Echigo-Tsumari

越後妻有地域への入口や、作品設置場所の近くなど、妻有広域に設置されたサイン。

「越後妻有交流館・キナーレ」付近の交差点に設置されたサインです。

2003年作品
本町6丁目交差点付近
常設

2003年8月26日撮影
2004年8月2日撮影

原 広司+アトリエ・ファイ建築研究所 [日本]
Hiroshi Hara + ATERIERφ [Japan]

十日町ステージ「越後妻有交流館・キナーレ」
Tokamachi Stage "Echigo-Tsumari Koryukan"

無機質なコンクリートと方形がその存在感を際立たせる。
「節季市」をイメージした回廊は、かつての自由な商取引の空間である「楽市楽座」をコンセプトとしている。
回廊の2階には、十日町の織物の歴史を学べる「きもの歴史館」、また、織りや染めを体験できる「体験工房」、そして、呉服や和装小物などを取り扱った「和装工芸館」の店々が並ぶ。
ここは、十日町の文化を伝えるだけでなく、妻有地域の情報を発信する場所でもあり、また、交わる場所でもある。

第2回の会期中、トリエンナーレセンターでガイドブックを買おうと、初めて正面入口から中へ足を踏み入れたとき、目の前に広がる池とその周りを取り囲む回廊の素晴らしさに、思わず立ちすくんでしまいました。
まるで青空を切り取ったかのような空と、涼しげに涌き出る池の水に、真夏だというのに暑さを忘れてしまいそうでした。
池の周りに設置されているベンチに座って、何時間でも過ごしていたい、そんな感じにもさせてくれる空間です。
夜の景色もまた格別です。

2003年の初雪の日に「越後妻有交流館・キナーレ」を訪れました。
クリスマスに合わせ、キナーレの池の正面にはイルミネーションが輝いていました。

2006年夏、いよいよ第3回大地の芸術祭が開催されました。
「越後妻有交流館・キナーレ」には、今回も多くの作品が設置されました。
キナーレの池には、2つの作品が設置され、昼・夜ともにキナーレを彩っていました。
キナーレ回廊2階からの眺めもまた格別です。

2003年作品
本町6丁目
常設

2004年8月5日撮影
2003年8月23日撮影
2003年12月7日撮影
2003年12月7日撮影
2006年9月3日撮影
2006年9月3日撮影
2006年7月23日撮影
2006年7月23日撮影

ジョアナ・ヴァスコンセロス [フランス/ポルトガル]
Joana Vasconcelos [France/Portugal]

ボトルの中のメッセージ
Message in a Bottle

「越後妻有交流館・キナーレ」の池にそびえる2つのオブジェ。
近くで見ると、それが水色の酒瓶で作られていることがわかる。
夜には作品自体が点灯し、淡い光を水面に揺らめかせる。

23日に作品を訪れた時は、ちょうど開会式が終わった直後で、池の水が抜かれており、作品を間近で見ることができました。
瓶の根元には電球があったので、夜に再び訪れると、青白く点灯していました。
見慣れたキナーレの回廊が、まるでどこかの宮殿にでもなったように感じました。

2006年作品
「越後妻有交流館・キナーレ」 池
第3回期間中〜

2006年7月23日撮影

2006年8月18日撮影
2006年8月18日撮影

藤木 隆明+工学院大学藤木研究室 [日本]
Takaaki Fujiki +
Fujiki Studio, KOU::ARC [Japan]

水景色
aqua-scape

網目状に組み合わされたプラスチック素材からなる作品。
西遊記の金斗雲のような物体が「越後妻有交流館・キナーレ」の池に浮かぶ。
昼間はその中に入ることができる。
また、夜になるとランダムに青く点滅する。

「浮かぶ」、「中に入る」という構造を作るために、色々と思考錯誤されたことが解説から伺えました。
細長いプラスチック素材を「編む」という、織物の地ならではの過程を経て作られた作品は、キナーレの池をとても美しく彩っていました。

2006年作品
「越後妻有交流館・キナーレ」 池
第3回期間中のみ

2006年8月18日撮影
2006年9月3日撮影
2009年8月1日撮影
2009年9月6日撮影

武蔵野大学 水谷 俊博研究室 [日本]
Musashino University, Toshihiro Mizutani Lab. [Japan]

アーチの森 2009
Arch Forest 2009

木材で形成された、大小様々な大きさの方形のユニットが、こへびカフェから展示ブース、椅子まで、キナーレ全体を演出する。
また、キナーレの池には、池を縦断する「アーチの森」が設置され、キナーレの池に新たな景色を創出した。
期間中は、花に見立てた木の枠を浮かべる「木の花」ワークショップや、池中央の島に設置された木枠の中に願いを込めた1024個のキューブを置いていく「木のキューブに願いを込めて」ワークショップが展開され、作品は常に変化していった。

第4回期間中、キナーレを訪れると、ちょうど「願いを込めて」ワークショップに参加されている方がいらして、寺坂建築デザイン所の作品「つまり笠」を被って白い上着を着た方々が、池に入って島にキューブを置く姿を何度か目にしました。
そんなワークショップも、会期終了間際の9月6日には、残り1列にまで差し掛かり、会期最終日の9月13日には、「のこり0個 終了しました」と表示されていました。
1024個のキューブが満たされたことをうれしく思うとともに、その1つ1つの願いが天に届くことを、陰ながら願いました。

2009年作品
「越後妻有交流館・キナーレ」 池・回廊

2006年9月6日撮影
2006年9月6日撮影
2006年9月13日撮影
2006年9月13日撮影


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