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大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 十日町 −その12−

2003年8月23日撮影
2003年8月23日撮影

R & Sie 建築事務所 [フランス]
R & Sie sarl d' Architecture [France]

アスファルト・スポット
Asphalt Spot

駐車場がめくれあがり、その下の空間に新たな場が生まれている。
ここを訪れる者へのインパクトは大きい。

会期中、斜めになった場所にあえて車を駐車させ、その車の様を写真に収める姿が多く見られました。
視覚的に面白いですが、奥の深い作品だと想います。
隆起した駐車場下で展示されていた、信濃川の移り変わりの写真もまた、忘れてはなりません。
第2回大地の芸術祭パスポートで、一番最初にスタンプを押した作品です。

2003年作品
妻有大橋十日町側橋詰
常設

2004年8月21日撮影
2004年8月21日撮影
2004年8月21日撮影
2004年8月21日撮影

磯辺 行久 [日本]
Yukihisa Isobe [Japan]

水の美術館−信濃川:繋がる妻有
Museum of Water - The Shinano River : Connected Tsumari

第2回作品であるアスファルト・スポットに展示された作品。
天井に貼られた津南から小千谷までの信濃川の航空写真を見ることにより、その流れを知り、
その周囲に貼られた信濃川にまつわるメッセージを読むことにより、信濃川と地域の繋がりを知り、
中央に展示された渡し舟を見ることにより、当時の様子に思いを馳せる空間。

2004年作品
妻有大橋十日町側橋詰(アスファルト・スポット内)
越後妻有2004夏 10days -真夏の里山体験- 期間〜

2003年8月23日撮影
2003年8月23日撮影

磯辺 行久 [日本]
Yukihisa Isobe [Japan]

渡し舟に親しむワークショップ
Workshop of Enjoy the "Watashi-Bune"

実際に使われていた渡し舟に乗って、信濃川を回遊できるというワークショップ。
かつての信濃川で日常的に行われていたであろう風景が、この夏に蘇った。

残念ながら、乗船することはできませんでしたが、その渡し舟から見た景色は、どんな景色だったのでしょうか。
川は越えるものではなく、渡るものだったという、かつての記憶を呼び覚ましてくれたに違いありません。
きらきらと輝く川面をゆったりと進む渡し舟、そののどかな景色がとても心地よいものでした。

2004年作品
妻有大橋下流
越後妻有2004夏 10days -真夏の里山体験- 8日目

2003年9月6日撮影
2003年9月6日撮影

朝岡 あかね [日本]
Akane Asaoka [Japan]

みどりのなかのしろいはこ
White Cubes in the Green

ブナ林の中にポツンと置かれた真っ白の箱。
緑鮮やかな夏のブナ林に映えている。
白い箱に無数ついている穴を覗き込むと、その先には冬の景色が垣間見える。
そう、この白い箱は、真夏に現れた冬からの贈り物である。

星と森の美術館への道沿いには、ワークショップで作られた小さな白い箱が飾られており、子供たちの温かいメッセージが添えられていました。

2003年作品
星と森の美術館
第2回期間中のみ

2003年9月6日撮影
2003年9月6日撮影

長澤 伸穂 [日本/アメリカ]
Nobuho Nagasawa [Japan/USA]

透けてみえる眼
See-through Eyes

家中の様々なところに置かれた走馬灯。
その表面には、周辺集落の住民の写真が印刷されている。
仄かな光に浮かび上がるその写真は、光以上に温かみを感じる。

ふと目が合う写真の表情はとても優しく、この土地への歓迎を表しているようでした。
家屋を使った作品の中で、印象に残る作品でした。

2003年作品
南鐙坂 空家
第2回期間中のみ

2006年8月13日撮影
2006年8月13日撮影

エルネスト・ネト [ブラジル]
Ernesto Neto [Brazil]

時のつらなり、影の家、人々
A Line of Time at the Shadow House, People

作品の展示されている部屋に入ると、壁は真っ白な布に覆われ、天井と床は真っ白な紙で覆われている。
真っ白な和紙の床には、かつてこの土地で使われていたであろう道具が、行列を作って並んでいる。
真っ白な和紙によって、その機能的なフォルムが引き立てられた道具を見て歩きながら、先人の知恵を感じる空間。

作品を見ていると、壁の天井に近いところに、色々な「まるく なあれ」と書かれた絵が貼ってありました。
そして、ある一室に入ると、そこは真っ白に飾られておらず、和紙や筆などが置いてありました。
どうやら、貼られている「まるく なあれ」は、住民の方か訪れた方によって書かれたもののようでした。
「まるく なあれ」にどういう意味が込められているかは、聞き忘れてしまいました。

2006年作品
南鐙坂 空家
第3回期間中のみ

2006年8月13日撮影
2006年8月13日撮影
2006年8月12日撮影
2006年8月12日撮影

栗田 宏一 [日本]
Koichi Kurita [Japan]

ソイル・ライブラリープロジェクト/越後
SOIL LIBRARY PROJECT / ECHIGO

2階へと上がる階段を上がっていくと、部屋の床に整然と並べられた何かが見えてくる。
それらは、新潟県内で採取された「土」だという。
「土といえば茶色」という先入観を覆すとともに、身近にあるものを改めて見直す機会を与えてくれる作品。

何とも鮮やかな空間でした。
青白い土やピンク色の土に、「こんな色の土もあるんだ」と驚くとともに、意外ときれいなんだなぁと感心しました。
1階に下りると、こへび隊の方に「暑かったでしょう」と聞かれ、そうですねと答えると、「窓を開けると、風で飛ばされてしまうので開けられないのです」とのこと。
なるほど、土の繊細さも感じました。

2006年作品
南鐙坂 空家
第3回期間中のみ












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