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大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 十日町 −その14−

2008年8月10日撮影
2008年8月10日撮影

田島 征三 [日本]
Seizo Tashima [Japan]

カボチャの空に、民話の星々

2009年に「絵本と木の実の美術館(仮称)」として開館予定の真田小学校にプレエキシビションとして展開された作品。
体育館の天井から数百個のカボチャを吊るすインスタレーションや、かつての教室はそれぞれ田島氏が描いた絵本の部屋となっており、その原画が展示された。

「2008夏 越後妻有 大地の祭り」期間中の8月14日、作品を訪れました。
玄関からすぐの体育館に入ると、早速、カボチャのインスタレーションに圧倒されました。
受付をされていた集落の方に話を伺うと、600個以上の色々な種類のカボチャが使われているとのこと、圧倒されると同時に、楽しい空間でした。

奥の校舎では、田島氏の描いた絵本の原画が各教室に展示されていました。
こういった絵本の原画を見ることができるというのは本当に貴重であり、それだけに、妻有の地に信頼を寄せて下さったのだと思うと、とてもうれしい気がしました。
2階のスカイラウンジには、2008年の12月に発売予定の絵本「ケンケンとムンムン」の舞台となる島の模型が展示されていました。
周囲に無造作に置かれたアクリル絵の具などが、今なお進行中といった雰囲気を盛り上げてくれます。
また、「あなたがもしこの島にすむようせいだったら?」という題材で描かれた、子供たちの色々な絵も飾られていて、本当に夢のある楽しい空間になっていました。

別の部屋には、流木を使った作品や、新潟中越大震災で崩れた壁を利用した作品が展示されていました。

校舎内をじっくりと鑑賞し、再び体育館に戻り、受付をされていた集落の方に、また少し話を伺いました。
このカボチャを吊るしている縄は、ワークショップによって綯われたものだったのですね。
この集落に伝わる「味噌玉」を包む手法が基本になっているのだそうです。
ですが、次第に綯い易い方法で綯われていったとのこと、カボチャの量がたくさんなだけに、大変な作業だったことと存じます。

楽しい時間を過ごせたことを感謝し、また、来年どのように変わるのだろうと楽しみにしながら、作品を後にしました。

2008年作品
真田小学校(鉢)
2008夏 越後妻有 大地の祭り 期間中のみ

2008年8月10日撮影
2008年8月10日撮影
2008年8月10日撮影
2008年8月10日撮影
2008年8月10日撮影
2008年8月10日撮影
2009年8月13日撮影
2009年8月13日撮影

田島 征三 [日本]
Seizo Tashima [Japan]

鉢&田島 征三「絵本と木の実の美術館」
Hachi & Seizo Tashima
Museum of Picture Book Art

2005(平成17)年の3月をもって廃校となった真田小学校がリフォームされ、「絵本と木の実の美術館」として生まれ変わった。
館内は、最後の在校生となった3人の児童をモチーフにした田島氏の絵本「学校はカラッポにならない」の立体絵本として、作品が展開されている。
流木を使ったオブジェが、建物全体に、生き生きと物語を展開していく。
館内は、常設展示のほか、企画展示や、ショップ、地元の食材が楽しめる「Hachi Cafe」も併設されている。

第4回期間中、作品を訪れました。
玄関前では、早速、バッタの形をした鹿威しが、夏の暑い日に、心地よい水の音ともに出迎えてくれます。
玄関から体育館へと入ると、流木を使ったオブジェがたくさん並んでおり、それぞれが物語のワンシーンをつくっています。
ふと、「ギー」という何かきしむ音とともに、流木のオブジェが動いたように見えました。
しばらく見ていると、オブジェのうちの何体かが、時折、手を挙げたりと動いているのがわかりました。
その動力は?とよく見ると、オブジェにワイヤーが繋がっており、そのワイヤーが外へと伸びていることから、なるほど、あの鹿威しが動力源かとわかりました。

2階へと上がると、天井が取り外され、空間が縦に広くなっていました。
むき出しになった柱や梁の一本一本に歴史を感じます。
教室には、授業中でしょうか、3人の児童たちが元気に手を挙げるオブジェが展示されています。
隣りの部屋には、木の実を使った作品が展示されています。
その先の部屋へ行くには、木の実の部屋に隅に開いている穴を通って行くようです。
何だか、秘密基地を探検しているような気分にもなります。
その先に部屋には、流木のオブジェとともに、小学校に残されていた品々が置かれています。
おそらく、卒業生の方々にとっては、懐かしい品々なのでしょうね。
黒板には、最後の在校生となった3人の児童が書き残した落書きが、そのまま残されていました。

児童たちは空間を縦横無尽に駆け回り、ついには、教室の壁をも突き破ります。
教室の壁の向こうは…、後で外から見てみることにします。
1階には、田島氏の絵本のショップと、地元の食材を味わえる「Hachi Cafe」が営業しています。
訪れたときは、どの席も埋まっており、「またの機会に」という思いでした。
作品を楽しみ、真田小学校を後にしました。
早速、建物の南側へと回ってみると、教室の壁を突き破った3人の児童たちの姿が見えました。
真田小学校は、学校の記憶を残しつつ、見事に新たな空間へと生まれ変わったと思いました。

2009年作品
真田小学校(鉢)
常設

2009年8月13日撮影
2009年8月13日撮影
2009年8月13日撮影
2009年8月13日撮影
2009年8月13日撮影
2009年8月13日撮影
2009年8月13日撮影

2006年8月13日撮影

エッケ・ボンク [エジプト/ドイツ]
Ecke Bonk [Egypt/Germany]

音波天文台/宇宙の光
Sonic Observatory / Cosmic Radiation

作品が展示されている建物に入ると、一台のピアノが置いてある。
時折、大きい音や微かな音でランダムな音色が聞こえてくる。
これは、大地に降り注ぐ宇宙線が奏でている音である。

「キョロロ」にある「大地、水、宇宙」は、宇宙線を視覚化した作品でしたが、こちらは聴覚化した作品といった感じでしょうか。
個人的に、こういった普段目に見えないものを体感できるということは、とても興味深いものがあり、もし時間さえあれば、ずっと聞いていたい、そんな作品でした。

2006年作品
明るい子供の家(鉢)
第3回期間中のみ

2003年9月6日撮影
2003年9月6日撮影

水内 貴英 [日本]
Takahide Mizuuchi [Japan]

ミーツ
Meets

坂道をしばらく登ると、茶碗がたくさん並んでいる。
その先にあるツリーハウスの部屋では、その茶碗でお茶を飲むことができる。
お茶を飲み終えると、茶碗の底からは、鉢集落の住民の方から訪れた方に対する質問が現れる。
その質問の答えは後で住民に伝えられ、住民と訪れた方との出会いが完結する。

「ミーツ」は、第1回大地の芸術祭でこへび隊として参加された水内氏が感じたであろう、住民と来訪者、そして、こへび隊との交流の喜びを、まさにこの作品が表しているように感じました。
お茶席は、毎週末予約で一杯だったようです。

2003年作品

第2回期間中のみ






大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ
十日町 -その13-
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