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大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 十日町 −その15−

2006年8月13日撮影
2006年8月13日撮影

倉谷 拓朴 [日本]
Hironao Kuratani [Japan]

名ヶ山写真館
Myokayama Photo Studio

作品の展示されている家屋の一階と屋外には、使われなくなった道具を用いた枯山水が展示され、二階には、集落から集めた古い写真が展示されている。
また、家屋の様々なところに設置されたテレビからは、この地域で撮影された現代の映像が流れている。
静寂と喧騒、過去と現在が交わる空間。

ずらりと並べられた肖像写真と、2階から眺める里山の風景が印象的でした。
時代は変われど、展示されている写真に写っている方々も、きっと同じ景色を眺めていらしたのでしょうね。

2006年作品
名ヶ山 空家
常設

2006年8月13日撮影
2006年8月13日撮影
2006年11月4日撮影
2006年11月4日撮影
2006年11月4日撮影
2006年8月13日撮影
2006年9月2日撮影
2006年9月2日撮影

ムタズ・ナスル [エジプト]
Moataz Nasr [Egypt]


Dreams

体育館に設置された大きな万華鏡に、中東風の曲に合わせて、様々な模様が次々と現れる。
よく見ていると、そこに現れるのは、単なる模様ではなく、地域の風景であったり、子供たちの写真であったりする。
集落の家々から集められた写真をもとに、集落の記憶をたどる空間が作られた。

初めて作品を訪れた8月中旬、作品の展示されている体育館の扉は閉ざされていました。
作品のプレートの下には張り紙があり、「他のアーティストから疑義が申し立てられたため、調整がつくまで公開を見合わせる」との内容でした。
この時点での公開見合わせとなると、正直、もう見れないのではないかという気持ちにすらなりました。

ところが、しばらくして、公式ホームページにて、公開再開との知らせが発表されました。
もう見れないのではないかと思っていただけに、本当に驚きの知らせでした。
早速、作品を訪れて鑑賞しましたが、次々と移り変わる集落の写真と、独特の音楽に包まれる「夢」の世界に、しばらくじっと見入ってしまいました。
本当に見れてよかったと思える素晴らしい作品でした。

2006年作品
名ヶ山小学校
第3回期間中のみ

2006年9月2日撮影
2006年9月2日撮影
2006年8月13日撮影
2006年8月13日撮影

菊池 歩 [日本]
Ayumi Kikuchi [Japan]

こころの花 −あの頃へ
Flowers of our minds - precious moments

集落の中央にある小高い丘を上っていくと、ブナ林が広がっている。
そのブナ林に、2万本を超えるビーズの花が咲いた。
木洩れ日を受けてキラキラと輝く青や紫の花々は、私たちの心の穢れを取り払い、そのビーズにように透き通らせてくれる。
第3回大地の芸術祭を代表する作品の一つ。

美しいブナ林に調和するようにビーズの花々が広がる様子は、とても美しい景色でした。
集落の人々との協働により、すべてが手造りで、すべてが手植えの花々が広がる空間は、とても心地よく、何だかずっとそこにいたくなるような気持ちにさせてくれました。
月並みな言葉ではありますが、「作品はなくなっても、ビーズの花々は、心の中であのブナ林に咲き続ける」、そんな気がしました。

土日の夜間にはライトアップもされ、ブナ林とともに、昼間とはまた違った顔を見せてくれました。

8月下旬に訪れた時には、本当にたくさんの車がやってきており、たくさんの人々が作品を訪れていました。
特設の販売コーナーには、集落の方々とともに、菊池氏の姿もありました。

2006年作品
中平
第3回期間中のみ

2006年8月13日撮影

2006年8月6日撮影
2006年8月6日撮影
2003年9月1日撮影
2003年9月1日撮影

渡辺 泰幸 [日本]
Yasuyuki Watanabe [Japan]

土の音
The beat of the ground

招魂社への長い坂道を登ると、パッと開ける景色、そこに作品はある。
渡辺氏とともに地元の方が作成した土の楽器が、所狭しと並んでいる。
そばにバチが置いてある。楽器を叩いてみた。
楽器それぞれで違った音がした。しかし、どれも土の音がした。

第3回期間中の8月12日、およそ3年振りに招魂社へと行きました。
3年前と同じように、音具が並んでおり、3年前の音を楽しみました。

その後、作品が展示されている土市の空家を訪れました。
1階の奥には音具と、新たに作られた鈴のような球形の音具がたくさん積み上げられていました。
この球形の音具はどんな音がしたのでしょうか。

2003〜2006年作品
招魂社(土市)・土市 空家
常設・第3回期間中のみ

2006年8月12日撮影
2006年8月12日撮影





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