渡辺 泰幸 [日本]
Yasuyuki Watanabe [Japan] 風の音
Song of Wind 招魂社への坂道の入り口に設置された、風鈴型の音具。
音具は、坂道の所々に設置されており、時折吹く風により音を奏でる。
坂道を上り終えると、招魂社の碑の前の広場に、無数の音具で囲まれた社が設置されている。
中に入ると、360度を音具に囲まれ、時折吹く風が音具を鳴らし、通り過ぎてゆく。
見えない風の声を、音具を通して鑑賞者に伝えてくれる。 第4回期間中の8月8日、作品を訪れました。
訪れたはいいものの、この日は全くといっていいほど風がなく、「風の音」を聞くことはできませんでした。
音具の社の横には、地元の小学生が絵を描いた音具がずらっと並んでおり、その絵を楽しみました。 第4回最終日の9月13日、再び作品を訪れました。
この日は風が強く、坂道の入口の音具がすでに音を奏でていました。
広場に辿り着くと、音具の社から、小学生が絵を描いた音具まで、すべての音具が風で音を奏でていました。
賑やかながらも、とても心地よい音具の音に包まれ、「そこに風がいる」ということを実感し、しばらくその空間を楽しみました。 会期後、まつだい雪国農耕文化センター「農舞台」の売店を訪れると、風鈴型の音具が売られれおり、「あの心地よい音をもう一度聞きたい」と、1つ購入しました。
部屋に飾りましたが、時折、エアコンの風に、心地よい音を聞かせてくれています。 2009年作品
招魂社(土市) |